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スーダン:長引く紛争で極度の栄養失調が広がる──人道援助の拡充が不可欠

国境なき医師団

スーダン:長引く紛争で極度の栄養失調が広がる──人道


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スーダン・北ダルフール州タウィラの病院で治療を受ける重度の栄養失調の子ども=2025年10月14日 (C) Aurelie Lecrivain/MSF

スーダン軍(SAF)と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の内戦が2年半にわたり続くスーダンで、栄養失調に苦しむ人が内戦開始以来最も深刻な規模で増えている。国境なき医師団(MSF)は、安全に人道援助を届けられるようすべての紛争当事者に訴えるとともに、国際社会による資金と援助の拡充を求める。
内戦開始以来最も深刻な栄養危機
2023年4月の内戦開始から続く栄養失調の危機の中でも、現在の状況が最も深刻となっているのが北ダルフール州だ。RSFが州都エル・ファシールへ進攻し、人びとは安全を求めて近隣のタウィラに避難している。MSFは、RSFの残虐行為から逃れ、タウィラの町に避難してきたした人びとに緊急医療を提供している。

10月27日から11月3日の間にタウィラに到着した5歳未満の子どものうち、70%以上が急性栄養失調、35%が重度の急性栄養失調だった。成人では、MSFが検査した1130人のうち60%が急性栄養失調、37%が重度の急性栄養失調だった。妊娠中や授乳中の女性の栄養失調率はさらに高い。

これらの数字は、500日以上包囲されたエル・ファシールで飢きんが進行していたことを裏付ける。国際食料安全保障レベル分類(IPC)の報告でも、エル・ファシールとカドグリで飢きんが起こっていると発表された。
砂糖1キロが8400円に 「家畜のえさを食べるしかない」  
タウィラに到着した人びとはMSFに、エル・ファシールでの生活がいかに耐え難いものであったかを語った。地域の調理施設は閉鎖され、援助は遮断され、市場は砲撃され、物資は枯渇した。9月には、キビが7キロで50万スーダンポンド(約3万2000円)、砂糖1キロで13万スーダンポンド(約8400円)まで高騰した。

絶望の中、人びとは家畜のえさを食べざるを得ない状況に追い込まれた。避難民のある女性はこう語る。

「空腹に耐えられず、アンバスという家畜のえさを食べるしかなくなりました。最初は無料でもらっていましたが、1.5キロで2万スーダンポンド(約1200円)で売られるようになり、6月には5万スーダンポンド(約3100円)になってしまいました」

エル・ファシールに食料を持ち込もうとした人びとは、RSFに銃撃された。生き残った数十人がタウィラまでたどり着き、そこでMSFの治療を受けた。

「私のいとこは、6月に初めて食料を運ぼうとしたときに行方不明になりました。エル・ファシールの出口では、バイクに乗ったRSFの戦闘員に銃撃されるのです」と、10月に脱出した女性は話す。

MSFは、エル・ファシールとその周辺にいる多くの人びとが、身代金を要求され、脱出できずに取り残されたままになっていることを憂慮する。RSFとその支援勢力は、大規模な残虐行為を止め、人びとに安全な避難経路を提供しなければならない。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/4782/775/4782-775-58f3c4cb5c7f1bafbb404f8e75168235-760x605.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
タウィラの避難民キャンプで木の棒とシートで作ったテントに7人で暮らす家族=2025年10月14日 (C) Aurelie Lecrivain/MSF

スーダン全土に広がる栄養危機  
タウィラに到着しても、人びとの苦しみは終わらない。今年に入ってから、MSFが産前ケアをした6500人の妊婦のうち、半数が急性栄養失調で、15%が重度の栄養失調、35%が中度の栄養失調だった。これらの妊婦の子どもは、低体重や栄養失調状態で生まれる深刻なリスクにさらされている。

MSFはエル・ファシールだけでなくスーダン全土でここ数カ月、子どもたちの栄養状態が広範囲にわたって悪化している状況を確認してきた。食料不足や病気、治安悪化、生計手段の欠如、危険な生活環境など、さまざまな要因により悪化が進んでいる。


「私たちはすべての紛争当事者に対し、この危機的状況を改善するよう、援助団体が安全かつ妨げられることなく人道援助を行えるようにすることを求めます」と、MSF緊急コーディネーターのミリアム・ラルーシは訴える。

スーダン国内または他国から移動してきた人びとの移動も、栄養不良を引き起こす要因となっている。スーダン東部の青ナイル州では、6月以降、南スーダンからのスーダン人帰還民が押し寄せ、もともと脆弱だった状況をさらに悪化させた。

多くの人が清潔な水や食料、衛生設備が足りない仮設キャンプで暮らしているため、コレラの流行が続き、命を落とす子どもが急増している。MSFは7月から9月にかけて、ダマジン教育病院で1950人の重度の栄養失調児の治療を行ったが、100人の子どもが死亡した。その多くはコレラと急性栄養失調の併発が原因だった。
人道援助の拡充を
避難した人が家に戻ることができても、食料や医療の面で大きな困難に直面する。ハルツーム州では、6月以降、水や医療へのアクセスが制限された紛争地域に70万人以上の帰還民が戻ってきたため、栄養失調が深刻化している。

ハルツーム州オムドゥルマンにあるアル・バルク病院では、9月に351人の栄養失調の患者が入院し、ハルツーム市にあるアル・バンジャディード病院では、診察で検査された子どもの46%が栄養失調だった。ハルツームで活動する団体はわずかで、緊急援助も長期的な復興に向けた取り組みも大幅に不足している。


この危機の実際の規模は、報告されているよりもはるかに深刻である可能性が高い。長期化するスーダンの栄養危機から子どもたちを守るためには、危険にさらされている人びとへの安全かつ妨げのないアクセスを紛争当事者が認めることに加え、国際社会による資金と人道援助の拡充が必要だ。
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アル・ダマジン病院で重度栄養失調の子どもの治療にあたるMSFの医師=2025年10月19日 (C) Mohamed Najib/MSF


プレスリリース提供:PR TIMES

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記事提供:PRTimes

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