路上喫煙・ポイ捨てと並ぶ新課題「はみ出し喫煙」の実態が判明 渋谷の喫煙実態調査を発表
フィリップ モリス ジャパン合同会社

産官学民が連携し、渋谷の喫煙課題解決に向けた都市構想を議論 次世代型喫煙所「GOOD MANNER SPOT」で全ての人が共存できる街へ
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フィリップ モリス ジャパン合同会社(本社:東京都千代田区、社長:シェリー・ゴー、以下「PMJ」)と一般社団法人渋谷未来デザイン(所在地:東京都渋谷区、代表理事:小泉 秀樹、以下「渋谷未来デザイン」)は、2025年10月30日、「SOCIAL INNOVATION WEEK2025」において、渋谷区の喫煙環境改善プロジェクト「Action for 0」に関するトークセッションを開催しました。
本セッションでは、渋谷駅周辺で約5か月間にわたり実施した「渋谷駅周辺主要エリアの喫煙実態調査」の結果を報告。調査により、喫煙所の認知不足と数不足が路上喫煙やポイ捨ての主要因であることが実証されました。これを受け、渋谷区副区長、東京都市大学准教授(および大学院生)、地域商店会会長らが登壇し、産官学民の知見を集めて解決策を議論したほか、喫煙者・加熱式たばこユーザー・非喫煙者が共存できる次世代型ソリューション「GOOD MANNER SPOT」構想を発表しました。
【背景:渋谷の喫煙課題解決に向けた官民連携プロジェクトの始動】
渋谷区では、ハロウィーンや年末カウントダウンなどの特定の期間において、一部の来街者による迷惑行為などにより、渋谷駅周辺地域の安全で快適な秩序が脅かされる事態が発生していたことから、午後6時から翌朝5時の間、路上や公園など公共の場所における飲酒を通年で禁止するなど、規制強化を行いました。しかし、日常的なたばこのポイ捨てや路上喫煙については依然として課題が残っており、行政機関を含む地域住民から改善の要望が寄せられています。
こうした声に応える形で、PMJ と渋谷未来デザインは 2025 年 4 月に渋谷グッドマナープロジェクトの一環として「Action for 0」プロジェクトを共同で発足、本プロジェクトでは、単なるマナー啓発に留まらず、喫煙実態調査に基づいた喫煙環境の根本的な改善を目指します。その第一歩として、2025 年 4 月から 8月にかけて渋谷駅周辺 8 エリアで大規模な実態調査を実施しました。
【開催概要】
■名称:ACTION for 0 始動!!~新しい都市インフラ『GOOD MANNER SPOT』の可能性~
(SOCIAL INNOVATION WEEK2025内)
■日時:10月30日(木)15:30~16:30
■会場:渋谷サクラステージBLOOM GATE ZONE A(東京都渋谷区桜丘町1-1 3Fイベントスペース)
■登壇者:
渋谷区副区長 杉浦 小枝 氏
東京都市大学都市生活学部 准教授 中島 伸 氏
明治通り宮下パーク商店会 会長 百瀬 義貴 氏
一般社団法人渋谷未来デザイン ジェネラルプロデューサー 金山 淳吾 氏
フィリップモリスジャパン合同会社環境開発部 部長 鶴岡 斉
【主な内容】
本トークセッションには、渋谷区副区長の杉浦小枝氏、東京都市大学教授の中島伸氏、明治通り宮下パーク商店会会長の百瀬義貴氏らが登壇し、多様な視点から渋谷の喫煙課題解決に向けた議論が交わされました。
■「渋谷駅周辺主要エリアの喫煙実態調査」結果の報告:「喫煙所難民」の実態が明らかに
PMJ 環境開発部部長の鶴岡斉は、渋谷駅周辺エリアで実施した「路上喫煙」「はみだし喫煙」「ポイ捨て」に関する実態調査結果を報告。「調査から、喫煙所が『見つけにくい』『足りない』『混んでいる』という実態が明らかになりました。これは単なるマナーの問題ではなく、都市インフラの課題として捉える必要があります」と述べました。
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特に注目すべきは、従来の「路上喫煙」「ポイ捨て」に加え、「はみだし喫煙」という新たな課題が明らかになった点です。これは、喫煙所など決められた場所には行くものの、混雑のためその中には入らず、外や近辺で喫煙する行為を指します。調査の結果、過去に喫煙マナー違反をしたことのある満20歳以上の喫煙者のうち、93.4%が「混んでいるから」という理由ではみだし喫煙をしたとする実態が判明しました。
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■都市課題解決におけるマクロ・ミクロ分析の重要性
東京都市大学の中島伸准教授は、今回の調査手法の意義について次のように語りました。「都市課題の解決には、マクロ視点だけでは不十分です。今回のように、エリアごと、時間帯ごと、属性ごとに詳細な分析を行うことで、それぞれのエリア特性に合わせたきめ細かな対応が可能になります。細かい仮説を立てないと、具体的な対策は生まれません」
実際、調査では地域ごとの特性が明確に浮かび上がっています。例えば、センター街では20代が64%を占め、外国人比率が約40%と高い一方、渋谷中央街や道玄坂では飲食目的の日本人の30-40代が多数を占めるなど、エリアによる違いが顕著でした。こうした分析結果に基づけば、センター街では多言語対応のマナー啓発、道玄坂では飲食店との連携など、それぞれのエリア特性に応じた施策の立案が可能になります。
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また、東京都市大学の大学院生からは、都市の喫煙課題に対する具体的な提案が発表されました。バッドスモーカーをグッドスモーカーに変えるためのデザイン、グラデーションのエリア分けによる喫煙者・非喫煙者の共存、ソーラーパネルを活用した環境配慮型の喫煙スポット、災害時の電源としての活用など、学生ならではの新しい発想が提示されました。
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■行政と地域が抱える課題と期待
渋谷区副区長の杉浦小枝氏は、行政の立場から現状の課題を共有しました。「コロナ禍が明け、来街者が激増しており、対策が追いついていない状況です」と述べた上で、「民間企業との連携により、より効果的な喫煙環境整備が実現できます。喫煙者・非喫煙者の双方が快適に過ごせる街づくりは、多様性を尊重する渋谷区の方針とも合致します」と今回の官民連携に期待を寄せました。
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一方、明治通り宮下パーク商店会会長の百瀬義貴氏は、地域の実情をこう語りました。「路上喫煙やポイ捨ては、店舗前の美観を損なうだけでなく、お客様からの苦情にもつながる深刻な問題です。しかし同時に、喫煙者のお客様も大切にしたい。この両立が地域の大きな課題でした」。その上で、加熱式たばこ専用喫煙所の実証実験に賛同した理由について、「加熱式たばこ専用であれば、周辺への影響を最小限に抑えながら、加熱式たばこユーザーや喫煙者のニーズにも応えられると考えました」と述べました。
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■具体的なソリューション:他都市の事例と喫煙所の形態
PMJ環境開発部部長の鶴岡斉は、2025年1月に大阪市が路上喫煙禁止エリアを全域に拡大した際、PMJが21か所に加熱式たばこ・紙巻たばこ専用併設型喫煙所を寄贈した事例を紹介。「設置前後で路上喫煙が大幅に減少し、周辺住民からも高評価を得ています」と報告するとともに、喫煙所の形態について「屋内型、パーティション型、コンテナ型それぞれに特徴があり、設置場所の条件や予算に応じて最適な形態を選択することが重要です」と説明しました。
■次世代型喫煙所「GOOD MANNER SPOT」実現に向けた構想
トークセッションの最後には、全登壇者による「GOOD MANNER SPOT」実現に向けた具体的な議論が展開されました。
議論では、商業施設内の喫煙所が24時間アクセスできないという課題や、主要動線上への戦略的な喫煙所配置の必要性が指摘されました。登壇者全員が、喫煙問題に対して解像度を上げて取り組んでいくべきだという共通認識を持ち、産官学民が連携して一歩ずつ解決策を実現していくことを確認しました。
こうした議論を踏まえ、PMJと渋谷未来デザインは、次世代型加熱式たばこ・紙巻たばこ専用併設型喫煙所の実証実験を開始する計画を検討中です。この喫煙所は、加熱式たばこ専用エリアを設けることで煙や臭いの影響を最小限に抑え、加熱式たばこユーザー・喫煙者・非喫煙者が快適に過ごせる空間設計を目指します。
セッションの進行を務めた渋谷未来デザインの金山淳吾氏は「渋谷は今、大規模な再開発の途中にあり、大きなチャンスを秘めています。この喫煙環境の課題解決を起点に、商業施設や商店街と連携しながら、より良い都市のグランドデザインを描いていきたい。デザイナーや地域の方々と一緒に、一歩ずつ解決策を実現していきます」と今後の展望を語り、セッションを締めくくりました。
【参考情報】
● 「Action for 0」プロジェクトについて
「Action for 0」は、路上飲酒、路上喫煙、ゴミのポイ捨てなど都市課題“ゼロ”を目指す「渋谷グッドマナープロジェク」トの一環の活動で2025年4月に発足しました。渋谷未来デザインとフィリップ モリス ジャパンが共創パートナーとなり、渋谷の喫煙問題ゼロを目指し、官民連携で取り組んでいます。
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- 長期目標:渋谷の喫煙環境を次世代型モデルへ変えていく(喫煙所の数、在り方、喫煙者の意識)- プロジェクトのゴール:喫煙者/非喫煙者が共存できる渋谷都市デザイン案の作成- たばこに関する都市課題解決を目指すためのマナー改善アプローチは以下の通り:1. たばこに関わる都市課題の定量的な把握2. 路上・公共空間のクリーンアップ3. 産官学民での課題共有・対話の場の創出4. 国内外の成人喫煙者に対するマナー・モラルの啓発5. 課題解決型の喫煙環境の構想と整備
●渋谷駅周辺主要エリアの喫煙実態調査
<調査概要>
調査期間:2025年4月~8月
調査エリア: 渋谷駅周辺8エリア(ウェーブ通り/宮益坂/渋谷中央通り/渋谷1-27(高架下)/渋谷リバーストリート/渋谷センター街/道玄坂/明治通り渋谷1-24)
調査方法:
1. ポイ捨て数量調査:月次、各エリア×2回実施
2. 路上喫煙者プロファイル調査:四半期+大規模イベント期間、目視チェック
・ 調査日:4月30日(水)/5月3日(土)/6月11日(水)/6月13日(金)/8月13日(水)/8月16日(土)
・ 調査時間帯:1.8:00-9:00 2.13:00-14:00 3.22:00-23:00
3. 定性調査:paspa宮益坂、恵比寿駅東口でのインタビュー
・ paspa宮益坂:2025年4月9日~4月11日
・ 恵比寿駅東口:2025年4月21日~4月23日
・ 有効回答数:426名(紙巻たばこ喫煙者205名、加熱式たばこユーザー221名)
<主な調査結果>
- ポイ捨て数量調査:8日間で合計13,776本の吸い殻を回収(紙巻たばこ70%、加熱式たばこ30%)- 路上喫煙者プロファイル調査:6日間で3,411人の路上喫煙者を確認。日本人20-30代男性が77%を占め、67%が夜間22-23時に集中- 定性調査: 路上喫煙の理由として「喫煙所がわからない/探すのが面倒」(37.6%)、「近くにない/不便」(38.9%)、「場所が少ない」(11.4%)が上位を占める。喫煙所はみだし喫煙の理由としては、ほとんどの人が「混んでいるから」(93.4%)と回答。
■一般社団法人渋谷未来デザインについて
渋谷区を中心に、多様な主体が連携しながら、社会課題の解決と持続可能な街づくりを推進する一般社団法人。「SHIBUYA GOOD MANNER PROJECT」をはじめ、渋谷の未来をデザインする様々なプロジェクトを展開しています。公式ウェブサイト :
https://fds.or.jp/
フィリップ モリス インターナショナル(以下「PMI」)は、「煙のない社会」の実現を目指し、長期的に紙巻たばこやニコチン以外の製品を含むポートフォリオの進化に取組む国際的消費財企業です。現在の製品ポートフォリオは、主に紙巻たばこおよび煙の出ない製品で構成されています。2025年6月30日時点で、PMI の煙の出ない製品は、世界で100の市場における主要都市ないし全国規模で展開しており、全世界で約4,150万人もの成人喫煙者(日本においては20歳以上、以下同)がPMIの煙の出ない製品を使用していると推定されています。煙の出ない製品に関連する事業は、PMIの2025年1月から9月までの純売上の約41%を占めています。
PMIは2008年以降、140億米ドルを投資し、紙巻たばこの販売終了を目指して、喫煙を続ける成人喫煙者のために革新的な煙の出ない製品の開発、科学的実証、市販化を行っています。これには、特に前臨床システム毒性学、臨床・行動研究、市販後調査の分野における世界トップクラスの科学的評価能力の構築が含まれます。科学的根拠に基づく厳格な審査の結果、米国食品医薬品局(FDA)は、スウェディッシュマッチ社の製品General snusおよび経口ニコチンパウチZYN、ならびにPMI社の一部のIQOSデバイスとたばこスティックの販売を許可しました。これは、それぞれのカテゴリーで初めての許可となります。また、一部IQOSデバイスとたばこスティック、ならびにGeneral snusは、初めてのリスク修飾(軽減)たばこ製品(MRTP:Modified Risk Tobacco Products)としてFDAの許可を取得しました。ライフ・サイエンス分野における強固な基盤と重要な専門性を持つPMIは、ウェルネスとヘルスケア分野への拡大を長期的な目標としており、シームレスな健康体験の提供を通じて生活をより豊かにすることを目指しています。
詳細は、PMI のウェブサイト(
https://www.pmi.com/ )および PMI サイエンス(
https://www.pmiscience.com/ )をご覧ください。
フィリップ モリス ジャパン(PMJ)は、PMIの日本における子会社です。日本で販売されるPMI製品のマーケティング・販売促進活動を行っています。PMJは1985年に日本で営業を開始して以来、事業拡大と成長を続け、全国に約1,600人の従業員を擁し、日本のたばこ市場で約42.6%のシェアを有する、加熱式たばこを中心に市場を牽引する企業です(2025年第3四半期時点)。PMJはPMIが掲げる「煙のない社会」を目指す取組みをここ日本で推進しています。 PMJの「煙のない社会」の実現を目指し、加熱式たばこのみ利用可能な「煙のない」施設や観光地などを全国で広げる取組みに関して詳しくはPMJウェブサイトをご覧ください
https://www.pmi.com/markets/japan/ja/homeプレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes