ペアーズ、健康保険証等のみの本人確認廃止を含む、包括的な安心・安全対策を新たに開始
株式会社エウレカ

~本人確認の強化からSNS誘導対策の高度化まで全5件の対策を追加~
恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営する株式会社エウレカ(本社:東京都港区、代表取締役CEO:山本竜馬、以下 ペアーズ)は2025年11月から、本人確認の更なる強化からSNS誘導対策の高度化まで、全5件の包括的な安心・安全対策を新たに開始します。
はじめに、12月2日以降に公的書類として原則利用できなくなる健康保険証を含む、券面情報のみで行う本人確認を12月1日に廃止し、本人確認手法を「マイナンバーカードのICチップ読み取り」と「アプリ内の自撮り(セルフィ)と公的書類による認証」の2つに限定します。その他「目視審査体制の強化」「不正アカウントのプロフィール写真照合機能」「SNS ID交換のメッセージブロック機能」「不正アカウントとメッセージしたアカウントに対する注意喚起」を、2025年11月から順次開始します。
オンラインサービスを取り巻く環境の変化に対する包括的な安心・安全対策を新たに開始することで、ユーザーの皆さまが安心・安全にサービスを利用できる、より堅牢で強固な環境を整えます。なお、券面情報のみの本人確認を廃止する取り組みは、特定非営利活動法人 結婚相手紹介サービス業認証機構(以下 IMS)の認定事業者として初めてであり※1、業界のリーディングプレイヤーであるペアーズは、安心・安全なプラットフォームとして健全に発展するために今後も努力し続けます。
※1 IMSが定める安心・安全なネット系婚活サービスの評価制度「インターネット型結婚相手紹介サービス業認証制度」の認定事業者が提供するマッチングアプリにおいて、券面情報のみの本人確認を初めて廃止予定(2025年11月17日時点)
包括的な安心・安全対策について
不正アカウントの活動に対して全5件の包括的な安心・安全対策を新たに開始します。
[表:
https://prtimes.jp/data/corp/5528/table/289_1_aabafdf6f1dc4e327b9da6516451d75d.jpg?v=202511261117 ]
健康保険証をはじめとした券面情報のみの本人確認廃止(2025年12月1日開始)
「犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯収法)」の施行規則において、2024年12月2日に新規発行が終了した健康保険証が本人確認書類から削除されました。1年間の経過措置を経て2025年12月2日以降は、健康保険証が公的書類として原則利用できなくなることから、ペアーズではこれを用いた本人確認を終了します。同時に、本人確認手法として一般的に使用されてきた「公的書類の券面情報のみを撮影する本人確認」をIMSの認定事業者として初めて廃止します。
顔写真の掲載がない健康保険証をはじめとした公的書類の券面情報のみを撮影する本人確認は、生成AIをはじめとしたテクノロジーの更なる進化により公的書類偽造のハードルが下がることを見据え、本人確認の実効性を高めるために廃止します。2025年12月1日から、撮影不要でシームレスなユーザー体験を実現するマイナンバーカードのICチップ読み取りによる本人確認(2024年8月から提供済)、およびアプリ内の自撮り(セルフィ)と顔写真付きの公的書類による認証の2つの手法に限定することで、ユーザーの皆さまの使いやすさを保ちながら、安心・安全の実現を目指します。
[画像:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/5528/289/5528-289-f4275f044d6d1281bd79350245c74573-3900x2194.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
目視審査体制の強化(2025年12月1日開始)
従来から実施していたAIと人による目視審査の体制を変更し、AIと24時間365日の目視による審査を強化します。
ペアーズは累計登録数が2500万※2に及ぶ等、数多くの独身男女の皆さまに日々ご登録いただいています。このような環境で不正アカウントの登録を防ぐために、不正アカウントの行動傾向や特徴を分析して検知ルールを更新し、AIを活用することで多量の不正アカウントをスクリーニング(ふるい分け)しています。これにより、本人かどうかを一人ひとり確認するオペレーターの作業負荷を軽減して目視審査の実効性を高めています。
※2 2012年のサービス開始以来の累計登録数。2025年5月時点
AIと目視、テクノロジーと人のハイブリッドでより厳格に審査する体制へ移行し、前述の券面情報のみの本人確認廃止と組み合わせることで、不正アカウントと一般ユーザー間で発生するメッセージを大幅に削減することを見込みます。
不正アカウントのプロフィール写真照合機能(2026年開始予定)
不正の疑いが生じたアカウントに対して、1.プロフィール写真 2.アプリ内の自撮り(セルフィ)写真 2.公的証明書の写真をまとめて照合する本人確認を実施します。プロフィール写真も追加照合することで、本人確認の実効性を高めます。
SNS ID交換のメッセージブロック機能(2025年12月以降開始予定)
2025年3月から利用規約でSNSのID交換禁止を明示しており、ID交換と疑わしいメッセージを検知した際にポップアップでID交換の禁止を通知してきました。この取り組みをさらに強化し、該当するメッセージ送信そのものをブロックします。
不正アカウントとメッセージしたアカウントに対する注意喚起(2025年11月開始済)
ペアーズが不正アカウントとして判定・削除したアカウントとメッセージを交換した一般ユーザーを対象に、詐欺被害の注意喚起と啓発コンテンツの誘導を実施します。
従来からペアーズは、不正アカウントを認知した時点で当該アカウントを削除しています。今後は、これに加えて当該アカウントとメッセージしていた一般ユーザー全員に注意喚起し、安全なアプリ利用に関する情報をまとめた「セーフティセンター」へ誘導します。周囲や警察への相談を促すとともに、詐欺手口の理解や被害に合わない方法に関するコンテンツへの誘導を強化することで、ロマンス詐欺被害の抑制につなげます。
包括的な安心・安全対策の背景
- 不正アカウントを防ぐ本人確認と、プラットフォームの監視体制の進化
ペアーズは、ユーザーの皆さまが安心・安全にサービスを利用できる環境作りを最優先課題と位置付け、「テクノロジーによる対策」「アプリ内外の啓発活動」「外部との連携・協力」に注力しています。
特に「テクノロジーによる対策」においては、2024年にマイナンバーカードのICチップ読み取りによるオンライン本人確認を業界に先駆けて開始※3した他、アマゾン ウェブ サービス(AWS)提供の機械学習を使用して画像認識と動画分析を自動化する「Amazon Rekognition」を活用したシステムを自社で開発。既存サービスと比較して、顔や生体の検出精度が大幅に向上しています。
※3
ペアーズ、マイナンバーカードのICチップ読み取りによるオンライン本人確認を開始
また、アプリ内の安心・安全を保つ取り組みでは、不正アカウントの新たな傾向や特徴を分析する自動検知システムをリニューアルした他、不正と疑わしいアカウントを目視で監視・排除する新たなオペレーションを開始しました。これらの取り組みにより、ペアーズでは不正アカウントから一般ユーザーに届く「いいね」の数が45%減少、また不正アカウントと一般ユーザーがメッセージを交換する数も57%減少しています※4。
※4 自社調べ。2024年11月1日から2025年10月31日の期間において、各項目の最大値と直近の最小値の差で算出。
- オンラインサービスを取り巻く環境の変化
SNSやマッチングアプリ等を通じて、直接出会うことなくやり取りを続けることで恋愛感情や親近感を抱かせる「SNS型ロマンス詐欺」の被害が近年増加しています。具体的な詐欺の実態としては、生成AIをはじめとした新たなテクノロジー等を利用してSNSへ誘導し、恋愛感情や親近感を抱かせる手法が多く用いられており、警察庁が「被害時の連絡ツール」を聞き取り調査したところ、9割以上が誘導先のSNSで関係を構築していることが判明しています※5。この犯罪の背景として、匿名・流動型犯罪グループ(通称:トクリュウ)が関与して海外に所在する拠点等から敢行されるものが増加傾向にあり※6、グローバルで組織的に人々を欺いています。
※5
SNS型ロマンス詐欺 | 最新の詐欺 | 警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ
※6
令和7年9月25日 国家公安委員会委員長記者会見要旨から抜粋
こうしたオンラインサービスを取り巻く環境の変化を踏まえてペアーズは、不正と疑わしいアカウントがメッセージすることを防止する本人確認と、言葉巧みにSNSへ誘導しようとするアカウントの動きを未然・事後の両面で対策します。これにより、IMSの認証事業者として※7トラブル防止の観点で従来から実施している「ユーザーの通報による個人間のメッセージ確認」等の、アプリ内のユーザー保護施策の実効性も同時に高めます。
※7 IMS認証の詳細は「
ペアーズ、インターネット型結婚相手紹介サービス業の認証を更新」もあわせてご覧ください。
- 誰もが安心して出会うべき人と出会うことができる環境のために
こども家庭庁が2024年11月に公開した調査によると、マッチングアプリを出会いのきっかけとして結婚した人の割合は4人に1人以上(25.1%)と項目別で最多を占めており※8、ペアーズも2025年5月に2012年のサービス開始以来の累計登録数が2500万を突破しています。
※8 こども家庭庁「
若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」(令和6年11月18日)の28ページから抜粋
ペアーズは「誰もが、出会うべき人と出会える世界をマッチングアプリで実現する。」をビジョンに掲げており、真剣な出会いを求める数多くの独身男女が安心してアプリを利用できるように、専任のトラストアンドセーフティ チームが日々活動しています。また、米Match Group(マッチ・グループ)のマッチングアプリ・サービスの一つとして、グローバルのセキュリティ基準に基づくシステムを構築しており、世界中の犯罪手法の知見を元にした最新の対策を取り入れています。
日々巧妙化する不正アカウントの手口に対して継続的な監視と対策を実行することで、トラブルに巻き込まれる危険性を誰もが感じることなく、出会うべき人と出会うことができる環境の実現に向けて努力し続けます。
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes