建設業界の課題に挑む、次世代圧入機「SXシリーズ」来春より順次発売
株式会社技研製作所

人・機械・現場をデジタルでつなぐ。自動化と省力化で持続可能な施工へ
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120506/12/120506-12-9781c6465207f3d009aa382a2a317427-1920x822.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長 CEO:大平厚)は、建設業界の課題解決に向けた「SX(エスエックス)シリーズ」を新たに展開します。建設業界では、技能者の高齢化や人材不足といった課題が深刻化しており、経験が浅い人でも安心して施工に携われる環境づくりが求められています。本シリーズは、当社が提供するクラウド型データプラットフォーム「G-Lab(TM)(ジーラボ)」を基盤とした各種アプリと連携することで、圧入技術とデジタル技術の融合による次世代の圧入施工を提供します。これまでに蓄積した技能者の施工データを活用する「自動運転機能」や、「操作アシスト機能」を搭載し、安定した施工品質とオペレータの負担軽減を実現。来夏には、AIが各現場に最適な自動運転を提案する機能もアプリへ追加予定です。自動化と省力化で誰もが活躍できる施工現場への変革を加速させ、建設業界の持続可能性を高める新たなスタンダードを築きます。
本シリーズの第一弾として、U形鋼⽮板400 mm幅対応機「サイレントパイラー(TM) ST400SX」を来春より発売開始します。あわせて、動力源となるバッテリー式電動パワーユニット「MUB150」も発売。まずは主力のU形鋼⽮板400 mm幅対応機から着手し、来夏には硬質地盤対応の複合機「サイレントパイラー(TM) HA400SX」の発売を予定しています。今後、多様な杭材や地盤・制約条件に応じた機種を順次展開します。
「サイレントパイラー(TM)」は、1975年の第1号機開発から今年で50周年を迎えました。その節目にあたり、社会課題を解決する開発型企業として、未来の施工現場のあり方を見据え、当社の技術力を結集し生み出したのが「SXシリーズ」です。今後は、国土強靭化や災害対策、都市再開発といった社会の重要課題に対応する施工ソリューションとして提案を強化し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。当社は、未来につながる安心・安全で快適なまちづくりを目指し、これからも挑戦を続けてまいります。
■SXシリーズのコンセプト
SXの「S」には、自動運転や操作支援により安定した施工品質と負担軽減を実現する“Smart support”、 多様な現場に最適な仕様の機械を提供する“Specialized design”、環境負荷の低減と誰もが扱いやすい設計で持続可能な施工に貢献する“Sustainability”という3つの価値を込めています。そして「X」は、施工現場の未来を変革する“Transformation”を意味します。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120506/12/120506-12-3b2c09005efabc2f2c4a9ea9a189e334-2000x846.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■SXシリーズの主な特長
【Smart supportー自動運転・操作支援】
施工中の圧入データ(深度ごとの貫入抵抗や所要時間等)を収集し、技能者のノウハウをデジタルデータとしてクラウド上に蓄積します。圧入時に設定する圧入力や圧入スピード等の値は、蓄積したデータをもとに、自動運転支援アプリ「G-Lab Nexus」(ジーラボ ネクサス)が自動で設定し、圧入機へ転送します。設定値に応じて圧入動作(上下ストローク等)が自動的に制御されるため、安定した施工品質を実現。来夏には、AIがクラウド上に蓄積されたデータを学習し、現場ごとに最適な自動運転を提案する機能も追加予定です。
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120506/12/120506-12-cfbee0c5de2c2474c0f8bcc724fe72e3-1920x587.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
また、圧入機の自走操作をワンタッチで自動化する機能に加え、杭の建て込み、継手嵌合※1、天端合わせ※2をアシストする機能を搭載。これにより、圧入工程における定型的な機械操作を効率化し、作業時間とオペレータの負担を減らします。省力化だけでなく、誤操作リスクの抑制にもつながるため、安全性の向上に寄与します。
※1 杭を連結させるため、両端にある凹凸部分(継手)をはめ合わせること
※2 圧入した杭の上端の位置を揃えること
[画像4:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120506/12/120506-12-9a24a6c7510c20b3e99503fa5083bf40-1756x554.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
自走操作をワンタッチで実現
建て込み位置アシスト鋼矢板の建て込み位置を記憶してチャック・リーダーマストを自動調整
[画像5:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120506/12/120506-12-47e9715f79ba2f1e4522505654662dcb-1920x1179.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
継手嵌合アシスト継手の嵌合位置までチャック・リーダーマストを自動調整
[画像6:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120506/12/120506-12-ea7e19028012cea9676f3613df75ef8d-754x424.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
天端合わせアシスト杭天端位置で圧入を自動停止
[画像7:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120506/12/120506-12-63dc19534d99577aa393b2be0f265e54-754x424.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【Specialized designー機械仕様を最適化】
現場の地盤・制約条件ごとに最適化された専用設計により、効率性と安定性を両立し、多様な施工ニーズに応えます。都市部や狭隘地といった現場の制約条件に適した軽量機種や、単独圧入・ウォータージェット併用圧入・硬質地盤圧入の3工法で幅広い地盤条件をカバーする機種など、あらゆる現場に向けて寸法・質量・パワーを徹底的に追求したラインナップを展開します。
【Sustainabilityー持続可能性の向上】
電動パワーユニットを採用することでCO2排出ゼロの圧入施工を実現。また、技能者の高齢化が進む中、圧入データを早期に蓄積しておくことは、今後AIによる学習や自動施工システムへの反映を通じて、持続的な技術継承につながると期待できます。自動運転機能や操作アシスト機能により、経験が浅い人も扱いやすく、環境負荷の低減と人材の活躍促進の両面から持続可能な施工体制を構築します。
■サイレントパイラー(TM) ST400SX
U形鋼⽮板400 mm幅対応機です。現行機の「サイレントパイラー(TM) F101」より200kg軽量化し、引抜力も100kN向上するなど、現場での機動性と対応力が進化しています。圧入から引抜に瞬時に転じる高い応答性も備え、打抜サイクル時間(一本の杭を圧入するための圧入・引抜動作の所要時間)が約37%短縮※3。さらに、バッテリー式電動パワーユニットにも対応しており、CO2排出ゼロの圧入施工を可能にします。
[画像8:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120506/12/120506-12-fb38b373e20d59fc8d333f570795e7a3-928x1080.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※3 当社試験場においてのラップ打ち(継手篏合なし)の自動運転で測定。
【測定条件】地盤:シルト、砂(N値≦25)、圧入力:250kN、ストローク:圧入30 cm、引抜10 cm
値は現場条件、圧入設定によって異なります。
[表1:
https://prtimes.jp/data/corp/120506/table/12_1_f2789c3143ab6ec3ad8de0e962599973.jpg?v=202511260417 ]
※本機および関連製品の仕様は予告なしに変更する場合があります。
■サイレントパイラー(TM) HA400SX
1台の機械で「単独圧入」、「ウォータージェット併用圧入」、「硬質地盤圧入」の3種類の工法が選択できる、複合式の U形鋼⽮板400 mm幅対応機です。特に需要の高いN値(地盤の硬さ)50~250程度の砂礫層・玉石層等に最適な軽量・コンパクトな機械となっており、N値250~600程度の地盤をターゲットとした「サイレントパイラー(TM) F112」より2450kg軽量化。高い機動性を実現しています。
[画像9:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120506/12/120506-12-470d789c31f8a2c3806ac740cac829c8-640x1026.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像10:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120506/12/120506-12-7be39e3e33c63864e614330a41e48e80-1726x624.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ターゲット地盤(比較対象機:F112)
[表2:
https://prtimes.jp/data/corp/120506/table/12_2_eeb5970fd2616e4526b9abb782578d63.jpg?v=202511260417 ]
※本機および関連製品の仕様は予告なしに変更する場合があります。
■バッテリー式電動パワーユニット MUB150
ST400SX(定格出力155kW)クラスの油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー(TM)」の動力源です。ディーゼルエンジンではなく、電動モーターで油圧ポンプを駆動して機械の油圧動力を得るため、CO2を排出しません。さらに、バッテリー式で大型電源や給電ケーブルが不要なことから、現場導入が容易となり、ゼロエミッション圧入施工の現場を大幅に拡大します。また、静粛性が高く、騒音値は国土交通省の超低騒音基準値(98dB)を15dB下回り、従来のエンジン式パワーユニットと比較しても8dB低減。なお、バッテリー式電動パワーユニットは他クラスへの展開も順次予定しています。
[画像11:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120506/12/120506-12-995c03b1ca6ae4087e1b53b690bf7770-1298x884.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[表3:
https://prtimes.jp/data/corp/120506/table/12_3_a4e2c8167c9f1f454c5b9c75beec4c3b.jpg?v=202511260417 ]
※本機および関連製品の仕様は予告なしに変更する場合があります。
■「G-Lab(TM)」について
圧入施工に関するさまざまな情報をクラウド上で一元管理できるデータプラットフォームです。機械の稼働状況や施工現場、技術情報など、クラウド上に蓄積されていくデータを体系的に整理・活用し、現場の意思決定を支援します。2025年6月より提供を開始した、機材管理アプリ「G-Lab Fleet」(ジーラボ フリート)、現場管理アプリ「G-Lab Site」(ジーラボ サイト)、技術情報検索アプリ「G-Lab Finder」(ジーラボ ファインダー)に加え、今回新たに「G-Lab Nexus」が登場。蓄積されたデータを活用する自動運転機能により、工事に関わるプロセス全体の合理化、最適化に貢献します。
「G-Lab(TM)」シリーズの詳細については、当社ウェブサイトをご覧ください。
https://www.giken.com/ja/products/ict/g-lab/
■技研グループ概要
「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラーTM」を製造販売し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は40以上の国と地域に広がっています。
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes