困窮する若者の3人に1人が年末年始に「不安」背景には金銭的困窮や生活の不安定さが存在「年末年始に関するアンケート」調査結果を発表ー年末年始で孤立を深める若者への支援のためクラウドファンディングを開始ー
認定NPO法人D×P

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孤立するユース世代の支援を行なう認定NPO法人D×P(ディーピー)(大阪市中央区、理事長:今井紀明 以下D×P)は、13~25歳に向けたLINEを使った進路・就職・生活相談サービス、「ユキサキチャット」を運営しています。今回、ユキサキチャット登録者を対象に「年末年始に関するアンケート」を実施しました。
世の中の華やかなムードとは裏腹に、年末年始は公的機関の支援窓口の休業などに伴い、親を頼ることができない子ども・若者の孤立と困窮が深まる時期です。食べるものもなく、エアコンもつけられないなかで年越しをしなければならないというSOSがD×Pのもとに例年届いており、特に今年は物価高などを背景にSOSが過去最多ペースで増加しています。
調査の結果、「年末年始が不安だ・すごく不安だ」が32.8%と3人に1人が不安を抱えていることが明らかに。「楽しみ・すごく楽しみ」(22.4%)を上回っており、年末年始を安心して過ごせない若者が一定数存在する実態が浮き彫りとなりました。また、不安を抱える理由では、65.5%が「金銭的に余裕がないから」と回答し、次いで「光熱費が充分でなく寒さをしのぐのが大変だから」(14.9%)、「食事が充分にとれないことがあるから」(13.2%)が続き、生活基盤の危うさが際立つ結果となりました。また、年末年始に欲しいサポートとして挙がったのが「食料が自宅に届く」(50.1%)、「ごはんが無料で食べられる居場所」(30.5%)、「暖房代の支援」(34.8%)と、不安の理由と希望する支援が関連しており、若者のニーズが「今、食べること」「暖をとること」という緊急度の高い生活支援に集中していることが判明しました。
これを受け、D×Pではクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、全国の困窮する若者への支援を提供するために「物価高でごはん食べられない若者に今すぐ食糧を|緊急支援2025冬」を開始。4,000万円を目標に、12月19日(金)まで支援を募っています。
プロジェクトURL:
https://readyfor.jp/projects/dxp-sos-2025winter
■「年末年始に関するアンケート」調査トピックス
1.3人に1人が年末年始に不安を抱えており「楽しみ」を上回る結果に。背景には金銭的困窮や生活の不安定さが存在。
2.困窮する若者の年末年始に欲しいサポートとして「食料支援」および「暖房代(光熱費)支援」ニーズが高い。不安の理由(1.)と希望する支援(2.)が強く関連しており、若者のニーズが「今、食べること」「暖をとること」という緊急度の高い生活支援に集中していることがわかる。
3.7割が過去3年間で「年末年始に不安を感じたことがある」と回答。一度も不安を感じていない若者は3割弱にとどまる。
4.孤独感の高さには「家族関係の不和」が影響。経済困窮より“頼れる人がいない”ことが孤立を深めている。
※調査結果をご掲載いただく際は、必ず『認定NPO法人D×P調べ』と明記下さい。
■調査結果
1.3人に1人が年末年始に不安を抱えており、「楽しみ」を上回る結果に。背景には金銭的困窮や生活の不安定さが存在。
年末年始の印象を聞いたところ、「特に何も感じない」が33.9%で最多だった一方、「不安だ・すごく不安だ」が32.8%と3人に1人が不安を抱えており、「楽しみ・すごく楽しみ」(22.4%)を大きく上回りました。不安の理由として最も多いのは「金銭的に余裕がないから」(65.5%)で、他にも「食事が充分にとれないことがある」(13.2%)、「光熱費が充分でなく寒さをしのぐのが大変」(14.9%)など、生活の基盤が揺らぐことへの心配が表れています。年末年始は支援窓口の閉鎖や物価高も重なり、困窮する若者にとって“楽しみよりも不安が勝る時期”になっている実態が浮き彫りになりました。自由回答では「電気代が高く、-10度の外気温の中でもエアコンすらつけられない」「みんな家族と過ごすけど、一緒に過ごす家族はいないし、帰る場所もないから」「学校が休みでいやでも家にいなきゃ行けなかった。親と喧嘩になったり暴れられた時に逃げ場がなかった」という悲痛な声もありました。
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2.困窮する若者の年末年始に欲しいサポートとして「食糧支援」および「暖房代(光熱費)支援」ニーズが高い。
希望する支援では、「食料が自宅に届く」が50.1%で最多、「ごはんが無料で食べられる居場所」が30.5%と続き、若者の生活を直接支える食の支援ニーズが極めて高い結果となりました。また「暖房代の支援」を求める声も34.8%にのぼり、不安の理由(1.参照)と希望する支援(2.)が強く関連しており、若者のニーズが「今、食べること」「暖をとること」という緊急度の高い生活支援に集中していることがわかります。
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3.7割が過去3年間で「年末年始に不安を感じたことがある」と回答。一度も不安を感じていない若者は3割弱にとどまる。
過去3年間で年末年始に不安を感じたかを尋ねたところ、「毎年感じた」「ほとんどの年で感じた」「一度だけ感じた」を合わせて71.0%、「感じたことがない」は29.0%となり、“一度でも不安を感じた経験がある若者”まで含めると7割に達し、年末年始が特に不安を抱えやすい時期であることが明らかになりました。過去3年間で一度でも不安を感じた若者が7割に達し、「毎年」「ほとんどの年で」感じている層も一定数存在することから、年末年始の困難は特定の年や一過性の問題ではなく、親を頼れない若者にとって恒常的に直面する構造的な課題であることが示唆されます。
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4.孤独感の高さには「家族関係の不和」が影響。経済困窮より“頼れる人がいない”ことが孤立を深めている。
孤独感の高い層と低い層を比較すると、「家族関係で心身が傷つく経験がある」(41.5pt差)、「親や家族となかがよくなく、頼ることができない」(40.7pt差)で大きな開きが見られました。
一方で、「経済的に苦しい」「借金がある」「非課税世帯」などの項目では大きな差はなく、経済状況よりも“家族との関係性の断絶”が孤独感に直結していることが浮かび上がりました。
頼れる大人がいないまま年末年始を迎える若者ほど孤立しやすく、食糧支援や現金給付などの物質的支援と同時に、関係性の支援(相談先の確保)が不可欠であることが示されています。
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■調査概要
調査エリア:全国
調査対象者:認定NPO法人D×Pが運営するLINE相談「ユキサキチャット」利用者(13歳~25歳)
調査期間:2025年10月1日~10月19日
回答方法:アンケート回答フォームへの入力
回答者数:531名
■クラウドファンディングプロジェクト概要
・タイトル:「物価高でごはん食べられない若者に今すぐ食糧を|緊急支援2025冬」
・URL:
https://readyfor.jp/projects/dxp-sos-2025winter
・目標金額:4,000万円
・募集期間:2025年10月7日(火)~12月19日(金)
・資金使途:ユキサキチャットの運営費(1.食糧支援:一人あたり約30食をすぐに届ける 2.現金給付:相談者のニーズに合わせて利用可能 3.スタッフの採用・人件費:多くの若者からの相談に対応するために 4.政策提言:オンライン相談窓口の設置に向けて)
・形式:寄付金控除型 / All in形式
※All-in形式は、目標金額の達成の有無に関わらず、集まった支援金を受け取ることができる形式です。
■認定NPO法人D×Pおよびユキサキチャットについて
経済的困難、中退、虐待など、さまざまな困難な環境下にあるユース世代(13歳~25歳の若者)の孤立を解決するために活動しています。繁華街とLINE相談で彼らと出会い、困った時に頼れる人とのつながりをつくります。公的機関だけでは補いづらい部分をカバーするため、民間からセーフティネットをつくり、多様な機会(人・企業・地域)を活かしつなぎ、世の中にまだない機会をつくります。
主に1.大阪ミナミの繁華街での居場所事業の運営2.LINE相談事業「ユキサキチャット」の運営の2つの活動を行っています。特にユキサキチャットは不登校・中退・家庭内不和・経済的困難など、さまざまな困難を抱えたユース世代がLINEで進路や生活相談ができる窓口。25歳までの若者を対象に生活困窮の相談も受けつけています。特に経済困窮する若者には、現金給付や食糧支援を実施しています。
プレスリリース提供:PR TIMES




記事提供:PRTimes