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12月1日は「世界エイズデー」 1日約200人の子どもがエイズ関連死 ユニセフなど報告書を公開 【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会

12月1日は「世界エイズデー」 1日約200人の子どもが


[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/5176/2618/5176-2618-1c177b7a4c31a5c0983bcabd57621ee8-3000x2000.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「Their Future is on the Line: Cost of Inaction on HIV for Children」(C) UNICEF

【2025年11月28日 ニューヨーク発】
HIVとともに生きる子どもや若者は、早期診断、命を守る治療、そしてケアへのアクセスにおいて、依然として取り残されており、資金の縮小が彼らのリスクを高め、数十年にわたる進展を逆行させる恐れがあると、ユニセフ(国連児童基金)は、12月1日の世界エイズデーを前に警鐘を鳴らしています。

* * *
新たに発表されたユニセフと国連合同エイズ計画(UNAIDS)の予測分析によると、HIV/エイズに関する支援プログラムの提供範囲が半減した場合、さらに110万人の子ども(0~14歳、以下同)がHIVに感染、82万人の子どもがエイズ関連の原因で死亡する可能性があり、2040年までに子どもの感染者数は合計300万人、エイズ関連死は180万人に達する恐れがあります。

また、現在の支援の提供水準を維持したとしても、進展のペースが遅いため、2040年までに190万人の子どもが新規感染し、99万人の子どもがエイズ関連死に至ると、予測分析は示しています。



[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/5176/2618/5176-2618-1a28d783d11b3d27c13eb750c23971ca-1536x1016.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
HIVと共に生きることができるよう、妊娠中および授乳中の若い女性に対して、ユニセフと協力し保健支援などを行う診療所の様子(南アフリカ、2025年2月3日撮影) (C) UNICEF/UNI780066/Hearfield

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/5176/2618/5176-2618-09a25835a62309e3277cb85c761c5598-1536x1024.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
首都ルサカにある保健センターで、2歳のイアンちゃんを抱っこするリナさん。このセンターでは、無料のHIV検査やカウンセリング、母子感染防止のための支援を行っている(ザンビア、2025年3月19日撮影) (C) UNICEF/UNI894763/Holing
「世界はHIVへの取り組みにおいて前進していました。しかし、急激な世界的資金削減が支援サービスの提供を混乱させる以前から、取り組みには依然として大きな課題が残っていました」と、ユニセフHIV/エイズ担当副部長のアヌリタ・バンは述べています。「各国は資金削減の影響を緩和するため迅速に対応しましたが、子どものエイズ撲滅は、集中的な行動をしない限り、危機的状況です。取るべき選択は明らかで、今投資しなければ、数十年の進展を逆行させ何百万もの若い命を失うリスクを負うことになります」



これらの予測されるリスクは、世界的な資金削減によって多くの支援サービスが混乱する前に収集された、最新の2024年の世界的なデータで示された傾向を裏付けています。以下はその一部です。


- 12万人の子ども(0~14歳)がHIVに感染し、さらに7万5,000人の子どもがエイズ関連の原因で死亡しました。これは1日当たり、約200人の子どもが命を落としたことに相当します。- 15~19歳の若者については、15万人がHIVに感染し、そのうち66%が女の子でした。サハラ以南のアフリカ地域では、この年齢層の新規HIV感染の85%が女の子です。- HIVとともに生きる子どものうち抗レトロウイルス治療を受けているのはわずか55%で、おとなの78%と比べて低く、推定62万人の子どもが治療を受けられていません。- サハラ以南のアフリカ地域は最も状況が深刻で、HIVとともに生きる子どもの88%、新規感染した子どもの83%、エイズ関連死した子どもの84%が、この地域の子どもです。- 東部・南部アフリカ地域では、HIVに曝露した乳児の早期診断率は74%、HIVとともに生きる妊婦の治療率は93%に達しましたが、西部・中部アフリカ地域ではそれぞれ31%と56%にとどまっています。- しかし、持続的な取り組みによる進展は可能です。2000年から2024年の間に、HIVに対する支援サービスによって、子どもたちの間で、440万件のHIV感染と210万件のエイズ関連死が防がれたと推定されています。- 2024年末までに、21の国と地域がHIVや梅毒に対する母子感染の撲滅で認証され、モルディブはHIV、梅毒、B型肝炎の母子感染撲滅を達成した初の国となりました。ボツワナとナミビアも、排除に向けた道筋が認証されています。


ユニセフは各国政府とパートナーに対し、母親、子ども、若者のためのHIV支援サービスを保護し優先するよう呼び掛けています。母子感染予防と小児治療の拡充、HIVに対する治療ケアの保健システムへの統合、そして持続的かつ革新的な資金調達による予測可能な資金確保が求められています。

* * *

■ ユニセフとUNAIDSによる報告書「Their Future is on the Line: Cost of Inaction on HIV for Children」は、下記からダウンロードいただけます。
https://data.unicef.org/resources/cost-of-inaction-on-hiv-for-children/


■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(https://www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます


■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、アドボカシーを担っています。(https://www.unicef.or.jp

プレスリリース提供:PR TIMES

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記事提供:PRTimes

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