団体初の乳がん検診実施、活動継続を決定。検診を通じて早期発見・予防医療の普及を推進
認定NPO法人ジャパンハート

「“恥ずかしい、きっと大丈夫だろう”とは考えてほしくない」
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セルフチェックの方法についてレクチャーしている様子
日本発祥の国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡春菜)は、このたび団体初となる乳がん検診を海外拠点の一つであるカンボジアにて実施、早期発見による現地の死亡率減少や啓発による健康意識向上に向け、今後の活動継続を決定しました。
今回の新たな取組みの背景には、現地では「予防医療」「早期発見」といった概念がまだ十分に浸透しておらず、病状が進行してから患者が来院するケースが多いという課題がありました。そのようななかで、現在ジャパンハート認定医の堀庸一医師(乳腺外科・一般外科専門)がカンボジアで活動中であることなどから実施する運びとなりました。
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当日は、専門医である堀医師を中心に、日本人・カンボジア人の医師や看護師、超音波技師からなるチームがポンネルー地区の連携ヘルスセンターに入り、現地で広報を行いながら二日間実施。検診とセルフチェックレクチャーを行い、両日で計80名が受診しました。
なかには要追加検査のケースも複数あり、三日目にはジャパンハートの拠点病院(成人向け)「ジャパンハート医療センター」にて精密検査やフォローアップにつなげています。
今後は、活動範囲を広げながら地道な検診と啓発を継続し、早期発見・早期介入、そして人々の健康意識の向上を通じて、乳がん死亡率の低減に寄与できるよう取り組んでいきます。
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現地ドクターとエコー検査を行う堀医師
【堀庸一医師(乳腺外科・一般外科専門)コメント】私がジャパンハートで活動を開始してから約10年になります。 乳がんの患者さんは多く、大半が相当進行した症例で手術するのがやっとの患者さん達です。手術することでQOLを改善することはできても、命をのばすことができるのはごく一部ではないかと思います。手術する時点ですでに遠隔臓器に転移していることが予想されるからです。
乳がんに限らずがん(悪性腫瘍)は、原発巣が大きくなるまで長期間存在することでそれだけ他臓器に転移する可能性が高い。逆を言えば早く発見して治療すれば、命をのばすあるいはがんで亡くなる患者さんを減らすことができるわけです。
今回行った乳がん検診は、乳がんをできるだけ早く発見して治療し、乳がんになってしまった患者さんの命をのばし、あるいは治癒させるのが目的です。プノンペンでは小児がん治療に注力する新たな病院が動き出しました。それと同時に既存病院「ジャパンハート医療センター」も新しいステージに入ります。
私がこれからここでやるべきことは、乳がんの患者さんの命をのばすあるいは治すことだと思っています。がんの治療には化学療法など多岐に渡る治療法がありますが、今ここでできる最善のこと、効果的なことは乳がんを早い段階で発見して手術することだと思います。
またカンボジアの女性に自分の乳房を気にかけてほしい、「何かシコリができてしまったけれど人にみせるなんて恥ずかしい、きっと大丈夫だろう」とは考えてほしくないのです。
以前から提案していた乳がん検診が今回実現し、予想以上の方が検診を受けに来てくださいました。
今回は幸い乳がんを疑うような方はおられませんでしたが、治癒が期待できる乳がんをもっておられる方は少なからずいらっしゃると思います。そういう患者さんを見つけ出し治療し、また自身の乳房を気にかける習慣をカンボジアの女性にもってほしいと願っています。
https://www.japanheart.org/about/staff/jh-senior-leader/hori.html
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■【本活動レポート】『乳がん検診活動の振り返りー地域に寄り添う2日間の取り組みー』:
https://www.japanheart.org/reports/reports-cambodia/251126.htmlプレスリリース提供:PR TIMES



記事提供:PRTimes