愛知の老舗スイミングクラブがオランダの国家水泳教育“Swim ABC”を現地視察

株式会社岡崎竜城スイミングクラブ

愛知の老舗スイミングクラブがオランダの国家水泳教育

水害の多い日蘭が“水泳外交”で命を守る水泳教育の共同検討と国際連携を推進

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/128281/26/128281-26-bd405d97cbd90cbd241b133fbdb663c6-1920x1280.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
左：オランダ大使館で報告をした様子　右上：訪問先Zwemschool Vogelの建物右下：訪問先R&A Sportsのプール

岡崎竜城スイミングクラブ（所在地：愛知県岡崎市／代表：大森久美）は、2025年10月19日から25日までの間に行われたエヌエヌ生命が主催する「オランダ・スタディツアー」に参加し、世界トップ水準の水泳教育制度 “Swim ABC” の現場を視察しました。当クラブでは今回得た知見を活かし、日本の水泳教育を「命を守る教育」として再び位置づけ直す提案活動を開始します。
■日本の水泳教育事情の危機
日本では現在、学校プールの老朽化、教員の負担増、維持管理コストの高騰などを背景に、水泳授業の民間委託化が急速に進んでいます。しかし、受け皿となるスイミング施設の数は地域によって格差が大きく、将来的に「水泳授業そのものが実施できない地域」が生まれる可能性が指摘されています。
加えて、従来の水泳教育では４泳法習得や“25m完泳”など競技色が強く、水の事故を防ぐ安全教育面は十分な整備がなされていません。
■ 世界1位の泳力を支えるオランダの水泳教育“Swim ABC”
視察では、Zwemschool Vogel、R&A Sports、Van Der Wal Sportsのアムステルダム周辺スイミングスクール3校を訪問し、国家資格制度「Diploma A・B・C」で構成される水泳教育を確認しました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/128281/26/128281-26-877db16ff13c0df3e40975c7db1189ca-1920x1280.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Zwemschool Vogel
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/128281/26/128281-26-126fd4a6c2d8814087db28d45eb71cbc-1920x1280.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
R&A Sports
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/128281/26/128281-26-b16e5ed15e3f998deda36a6edc3de677-1920x1280.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Van Der Wal Sports

Swim ABCの主な特徴
- 子どもたちはまず「Diploma A」で背泳ぎキック、ヘッドアップの平泳ぎ（カエル泳ぎ）、浮き身などの基礎を習得。- 「Diploma B」「Diploma C」へ進むにつれ、着衣泳、救助、深水での泳法など、実践的なスキルを習得。- 授業ではキャップやゴーグルを使用せず、日常に近い環境で練習。- 「水着でできることを着衣でもできること」を合格条件として設定。- Diploma Bを取得していない子どもは一人でウォーターパークに入れないルールが徹底されている。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/128281/26/128281-26-565e2e39ab655ecdb0d13d9318a3ac52-1920x1280.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
オランダのSwim ABCプログラム　合格後に渡される賞状

オランダでは泳力がOECD加盟国で世界1位。国民の9割以上が泳げる背景には、この“生き延びる水泳教育”が社会に根付いていることがあります。
■ オランダ大使館・国際パラリンピック委員会関係者へ視察報告
帰国後、当クラブは11月18日にオランダ大使館を訪問し、ロブ・アンデルセン副大使（大使補佐）リタ・ファン・ドリエル氏（元国際パラリンピック委員会理事）の両氏に視察内容を報告。アンデルセン氏からは、「オランダと日本は共に水害を繰り返し経験してきた。水泳が外交の手段になるという発想は興味深い。協力したい」、リタ氏からは、「安全水泳を日本で再定義する取り組みは非常に意義深く、必ず意味のある変化につながる」とコメントをいただき、“安全教育を軸にした日蘭連携”の水泳外交の可能性が示されました。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/128281/26/128281-26-fd69338361763179fa664003a2813ce0-1323x888.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
オランダ大使館にて　ロブ・アンデルセン副大使（大使補佐）リタ・ファン・ドリエル氏（元国際パラリンピック委員会理事）

■今後の取り組み～日本の水泳教育を「災害対策の基盤」へ
岡崎竜城スイミングクラブでは従来より通常カリキュラム内に着衣泳を導入し、地域の子どもたちに「命を守る水泳」を伝えてきました。今後は視察で得た学びをもとに以下に取り組んでまいります。
オランダ式安全水泳の手法を取り入れたアップデート
- 学校・自治体との連携による学校水泳の再定義 - 水害の多い地域に向けた安全水泳モデルの構築 - 日蘭間の安全水泳連携プロジェクトの企画・提案
最終的には、水泳教育を「命を守る社会インフラ」へと価値転換することを目指します。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/128281/26/128281-26-fc7b80929fa1bb845c96998eb0614362-1920x1280.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
岡崎竜城スイミングクラブ着衣泳の様子