【ハンドボール女子日本代表】第27回女子世界選手権 熱い戦いを振り返って
日本ハンドボール協会

第27回女子世界選手権 進化を示した女子日本代表「おりひめジャパン」
平素より弊協会にお力添え賜り、厚く御礼申し上げます。
11月26日(水)からオランダ・ドイツ(共催)で開催されている第27回IHF女子ハンドボール世界選手権。
現地では日本時間の12月10日未明から決勝トーナメント・準々決勝に突入しています。
女子日本代表「おりひめジャパン」は、惜しくもベスト8には勝ち残れませんでしたが、連日、お伝えしてきたように懸命の奮闘を見せ、9日、無事に帰国しましたことをお知らせします(モーテン・ソウバク監督、ヨーロッパでプレーする6選手はオランダで解散)。
以下、今大会での選手たちのチャレンジを振り返っていきます。
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メインラウンド・スイス戦での勝利を喜ぶ選手たち
今回の世界選手権に向け、ヨーロッパでプレーする選手を中心とした10月中旬のポルトガル遠征、10月下旬、そして出発直前のリーグH所属選手を中心とした国内合宿と、それぞれの場所で強化を図り、チームとしての融合はフランスでの直前合宿に委ねられました。
6月に就任したばかりのモーテン・ソウバク監督とともに大舞台に立つのも初めて。初戦ならではの緊張もプレーに出た予選ラウンド初戦のデンマーク戦は、19-36と大きく突き放されての苦しいスタート。
シュートの決定力不足という、今大会を通じての課題も突き付けられました。
続くルーマニア戦も、勝機をつかみかけましたが、27-31とあと一歩届かず、連敗スタートとなりました。
あとのない状況となりましたが、新井翔太コーチ、選手たちも「過度にプレッシャーを感じることなく、気持ちを切り替えることができた」と口を揃えます。
結果的に、3戦目のクロアチア戦からは負けなしの進撃ぶりでした。選手間の連携も深まり、ソウバク監督の戦い方、姿勢も徐々に浸透。ゴールを死守した亀谷さくら、司令塔の相澤菜月ら、代表経験豊富で、ヨーロッパで活躍する選手たちと、代表経験の浅い中堅、若手の力も1つになっていきました。
前半は相手に押し込まれても、後半、対応して試合を進めることができたのも今大会の特長です。後半だけのスコアを見れば、対クロアチア(15-9)、対スイス(14-11)、対ハンガリー(19-18)、対セネガル(16-10)と、4試合とも相手を上回っています。
デンマーク戦、ルーマニア戦での2敗を持ち越して戦ったメインラウンドでは、スイスを撃破したあと、ハンガリーと対戦。
昨年4月のパリ・オリンピック世界最終予選では、28-37と力の差を見せつけられた相手に、前半7-8とロースコアで食らいつき、後半、いったんは6点リードを奪う大健闘を披露しました。
この試合、5点差以上で勝利できれば、決勝トーナメント進出の望みをつなげることができただけに、点差も頭に入れての戦いを展開しましたが、そこから引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる相手の猛追撃を受け、26-26の引き分け。
決勝トーナメント進出の夢もついえ、悔しい結末となりましたが、1年前とは見違える戦いでした。
最終戦、苦しみながらもセネガルにも競り勝って、メインラウンド3試合は2勝1分と負けなしで終了。グループIで4位、全体13位で大会を終えました。
32ヵ国で争われる大会となってからは、2021年の前々回大会での11位に次ぐ順位となります。
前々回はクロアチア、オーストリア、前回はデンマーク、セルビアと本場ヨーロッパ勢から2勝をあげてきましたが、今回はクロアチア、スイスからの勝利に加え、ハンガリーに引き分け。獲得した勝点の上積みは『1』にとどまりますが、前への大きな一歩を記しました。
今大会で得た自信、課題を胸に、選手たちは国内、海外それぞれの所属チームで、地道に腕を磨いていきます。
次のターゲットは、2026年の愛知・名古屋アジア競技大会、アジア選手権(次回の世界選手権予選を兼ねて開催)、そして、2027年のロサンゼルス・オリンピック予選と、アジアのライバルたちとの戦いになります。
今回の世界選手権では13位とアジア勢最高の成績を手にしましたが、選手たちはこれに満足したり、慢心することなく、さらなる進化を誓っています。
高みをめざし続ける女子日本代表「おりひめジャパン」に、引き続きご注目ください。
◇モーテン・ソウバク監督 大会総括
「試合ごとに選手たちの戦術スキルが訓練され、集中力も高まり、どうやって戦略を立てるのかをつねに関心をもって取り組んでいた。進歩を実感でき、その姿勢や結果にもとても満足している。
期待以上の成果が出たと思うが、これからに目を向ける必要がある。来年のアジア大会、アジア選手権で何を成し遂げたいかが大事になってくる。自分たちの強みと弱みを改めて見つめ、日本のやり方、日本人としてのアイデンティティをもって、プレースタイルを構築していきたい」
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12月9日、明日につながる自信とともに帰国した選手たち
【第27回IHF女子ハンドボール世界選手権】
期 間:2025年11月26日(水)~12月14日(日)
開催国:オランダ、ドイツ共催
大会詳細:
大会ページ
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第27回女子世界選手権メンバープレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes