野生動物と“ガチンコ対決”する研究のおもしろさが、ここにはある!カモシカに魅了された若き研究者のフィールドエッセイ『カモシカと進化をめぐる冒険』発売!
株式会社 文一総合出版

浅間山を舞台にした、迫力満点のカモシカ動物記
自然科学系の図鑑・専門書等を発行する株式会社文一総合出版(本社:東京都千代田区、代表:斉藤 博)は、新刊『カモシカと進化をめぐる冒険 山の上の生存戦略』を11月17日(月)に刊行いたしました。
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この本について
全国平均の約10倍というニホンカモシカの生息密度を誇り、「カモシカの楽園」とも呼ばれる浅間山。その地で、原始の姿を今に残す“生きた化石”ニホンカモシカの進化の謎に迫るべく、過酷な雪山でのフィールドワークに挑む若き研究者、高田隼人氏。あるときは24時間ぶっ続けでカモシカを追跡し、またあるときは氷点下5度の雪山で微動だにしないカモシカと数時間にわたり見つめ合う。野生動物との邂逅、恩師やフィールドワークの達人たちとの出会いを重ね、研究への情熱はさらに深まり、高田氏自身も研究者として成長して行くのだった--。
本書は、“生きた化石”ニホンカモシカに魅了された一人の若者が険しい研究の道を歩み、やがて有蹄類の社会と進化の原点に迫っていく軌跡を描いた一冊です。
■ 文一総合出版サイト
カモシカと進化をめぐる冒険 山の上の生存戦略
https://bit.ly/44gjZS6
読み物として楽しめる「読みどころポイント」
研究者を志すまでの原点
大学で野生動物研究室に所属した著者は、野生動物との出会いや恩師、フィールドワークの達人たちとの交流を通じて研究にのめり込みます。単独の観察からチームでの研究へと視点が広がっていく過程は、カモシカたちの変化とも重なり、本書の大きな魅力となっています。
浅間山で描かれるカモシカの知られざる日常
登山中にカモシカを見かけることは珍しくありませんが、じっくり観察する機会は多くありません。著者は個体を識別し、名前をつけ、長期にわたり行動を追い続けます。時に見つめ合い、時に危険を感じるほど近接しながら観察を続けることで、カモシカの意外な素顔や個体間に生まれる関係性のドラマが浮かび上がってきます。浅間山を舞台にした、迫力満点のカモシカ動物記としても楽しんでいただける内容です。
フィールド観察から進化史へ広がる考察
観察を続けることで見えてくるのは、目の前のカモシカの暮らしだけではありません。「生きた化石」と呼ばれるカモシカの社会性の変化は、氷河期に草原環境が広がったことで多様化した有蹄類の進化史へとつながっていきます。現場での発見から過去の知見へ、そして進化の物語へと考察が広がっていく、本書ならではの醍醐味を存分に味わっていただけます。
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目次
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著者について
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著者近影
高田隼人(たかだ・はやと)
1991年東京生まれ。東京農工大学農学部附属野生動物管理教育研究センター特任准教授。山梨県富士山科学研究所研究員を経て2022年より現職。専門は行動生態学。ニホンカモシカを中心に、ニホンジカやコウモリ類、食肉類など幅広く野生哺乳類の研究に携わる。研究手法としては、フィールドで対象動物を直接観察することにこだわりを持つ。サッカーとヒップホップが好き。
あとがきより抜粋
この本では、大学3年生のときから博士号をとるまでの約7年間(2011~2018年)の研究生活をベースに文章を書き連ねてきた。今から14年も前のことを思い出しながら書いたけど、いろんな情景がビックリするほど鮮明に浮かんできた。書き終えてみて改めて思うが、フィールドワークも研究も、全部がマジで楽しかった。そして、本当に自分の好きなこと、やりたいことをただただやってきただけだなと思う。こんな好き勝手やってきたことを書いた本で、人に響くものがあるのか謎だけど、この本を読んで、生きものとか自然に興味を持ってくれる人がいてくれたら何よりの喜びだ。そして、生きものの魅力に心躍らす未来のフィールドワーカーが出てくることを願いたい。
書籍概要
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帯付き書影
書名:カモシカと進化をめぐる冒険 山の上の生存戦略
著者:高田隼人
書店発売日:2025年11月17日
定価:2,200円(本体2,000円+10%税)
ISBN13:978-4-8299-7262-5
判型:四六判
ページ数:232ページ
電子版:なし
発行所:文一総合出版(東京・千代田)
文一総合出版サイト:
https://www.bun-ichi.co.jp/
冒頭20ページを立ち読み
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