【直木賞候補作決定】葉真中顕『家族』が第174回直木賞にノミネート!
株式会社文藝春秋

安全なはずの場所が暴力と恐怖に支配される--戦慄の大量変死事件に挑んだ衝撃作
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)から2025年10月24日に刊行された、葉真中顕(はまなか・あき)さんの『家族』が、第174回直木三十五賞の候補作に選ばれました。
葉真中さんは、介護現場で起きた殺人事件を描いた『ロスト・ケア』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し2013年にデビュー。以降、『絶叫』『鼓動』など現代社会の歪みを鋭くえぐる作品を次々と刊行し、新刊が出るたびに話題を呼んできました。平成後期に発覚した尼崎連続変死事件をモチーフにした今作『家族』が、初の直木賞ノミネート作です。
第174回直木賞の選考会は2026年1月14日(水)に都内で行われます。
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候補作『家族』の書影
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著者の葉真中顕さん
『家族』は現実の事件をモデルにした小説です。しかし小説の面白さが現実の面白さに依存してしまうのであれば、わざわざ小説にする意味はありません。私にとって本作を執筆することは、小説を小説たらしめるものはなにかを自問自答することでもありました。
なにをどう書けば、小説である必然性が生まれるのか。どんな一行が、小説でなければ見られない景色まで読者を導くのか。私なりに試行錯誤を繰り返し、答えを出したつもりです。どうかページをめくり確かめてください。
2011年11月3日、裸の女性が交番に駆け込み、「事件」が発覚した。奥平美乃(おくだいら・みの)と名乗るその女性は、半年と少し前、「妹夫婦がおかしな女にお金をとられている」と交番に相談に来ていたが、事件化を断られていた。
奥平美乃の保護を契機として、表に出た「死」「死」「死」…… 彼女を監禁していた「おかしな女」こと夜戸瑠璃子(やべ・るりこ)は、自らのまわりに疑似家族を作り出し、その中で「躾け」と称して監禁、暴行を主導。何十年も警察に尻尾をつかまれることなく、結果的に13人もの変死に関わっていた。
出会ってはならない女と出会い、運命の糸に搦めとられて命を落としていく人々。 瑠璃子にとって「家族」とはなんだったのか。そして、「愛」とは。
「民事不介入」に潜む欠陥を日本中に突きつけた「尼崎連続変死事件」をモチーフとした、戦慄のクライムエンターテイメント!
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▼「文藝春秋PLUS」インタビュー動画
【ロスジェネ世代作家がみた尼崎事件】“家族”はいいことばかりじゃない|他人に支配される恐怖を描く|平成=底が抜けっぱなしの時代|現実の事件に“賢い犯人”はいない|舞台を八王子にした理由
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▼「本の話」インタビュー記事
【著者が語る】「なぜ逃げられなかったのか?」小説の力で迫る「尼崎連続変死事件」
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怖くて読みたくない、でも読むのをやめられない……。葉真中顕さん『家族』に戦慄した書店員さんの声をご紹介!
書店員さんの声 vol.1
書店員さんの声 vol.2
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書店員さんからの衝撃の声を紹介した『家族』の書店用POP
葉真中 顕(はまなか・あき)
1976年東京都生まれ。2013年『ロスト・ケア』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。19年『凍てつく太陽』で大藪春彦賞および日本推理作家協会賞を、22年『灼熱』で渡辺淳一文学賞を受賞。また『絶叫』『W県警の悲劇』はドラマ化、『ロスト・ケア』は映画化され話題を呼んだ。他の著書に『コクーン』『Blue』『そして、海の泡になる』『ロング・アフタヌーン』『鼓動』などがある。
書 名:『家族』
著 者:葉真中顕
定 価:1980円(税込)
出版社:株式会社文藝春秋
判 型:四六判 上製カバー装 320ページ
発売日:2025年10月24日
ISBN:978-4-16-392030-6
書誌URL:
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163920306プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes