サイオステクノロジー、「ITシステム障害と事業リスクに関する実態調査」を実施
サイオステクノロジー株式会社

~過去3年間で発生したシステム障害のうち、7割超が1時間以上のダウンタイムを経験~
サイオステクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:喜多 伸夫、以下、サイオステクノロジー)は、従業員数300名以上の企業に属し、情報システム業務に携わる責任者・担当者550名を対象に、「ITシステム障害と事業リスクに関する実態調査」を実施しました。
本調査の結果、システム障害は決して「まれな例外」ではなく、事業継続や企業価値に直結する経営リスクとして無視できない水準に達している実態が明らかになりました。
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【調査サマリ】
今回の調査では、「システム障害はまれに起きる例外ではなく、一定の頻度で発生している」「システム停止による損失インパクトは大きい」「一方で、障害リスクとその対策実施状況にはギャップがある」という実態が浮き彫りになりました。
まず過去3年間で1回以上のシステム障害を経験している企業が約6割、複数回の障害を経験している企業は約半数(49.1%)に上ることが明らかになりました。さらに、過去3年間に発生したシステム障害の中で最も長いダウンタイムに着目すると、その停止時間が1時間以上だった企業は7割超(71.6%)に上ります。
また、過去3年間で発生したシステム障害のうち、経済的損失額が最大であった障害について、障害発生後1年間の損失総額については、100万~1,000万円未満が23.4%と最も多く、1,000万~1億円未満が19.2%、1億円以上が6.3%となり、約4社に1社が1,000万円超に至っている結果となりました。
一方でシステムの稼働率(可用性)を高めるために実施・導入している対策として最も多かったのは「監視・アラート強化/切替訓練【59.4%】」で、次いで「データ保護(バックアップ/スナップショット)【52.1%】」という結果となりました。監視やバックアップといった運用型の対策が中心であり、人手に依存した対応が依然として主流であることが示されています。
主なポイント
- システム障害は「まれな例外」ではなく、約半数の企業が複数回経験- 最長ダウンタイムは「1時間以上」が7割超- 障害による損失は約1/4が1,000万円超 - 1億円以上のケースも6.3%- 可用性向上の対策は「運用型」が中心、HAクラスターは4割強にとどまる
調査結果レポート
https://mk.sios.jp/systemfailer-bussiness-risks-pl
【調査結果(一部抜粋)】
1.システム障害は「例外」ではなく、約5割が複数回発生
過去3年間におけるシステム障害の発生状況を聞いたところ、「発生していない【27.8%】」が最多でした。一方、「わからない/答えられない【11.5%】」を除くと、約6割の企業で何らかのシステム障害を1回以上は経験していることがわかりました。中でも「2~3回発生【25.6%】」と「10回以上発生【15.3%】」と回答した割合が高く、複数回のシステム障害を経験している企業は全体の49.1%に上ります。
この結果は、システム障害は「まれに起きる例外」ではなく、一定の頻度で発生することを前提とした対策が求められることを示唆しています。
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2.過去3年間で1時間以上のシステム停止は全体の7割超
過去3年間に発生したシステム障害のうち、最も長いダウンタイム(停止時間)を尋ねたところ、「1時間~6時間未満【42.8%】」が最も多く、次いで「5分~1時間未満【19.5%】」、「6時間~24時間未満【19.2%】」と続きました。
この結果、過去3年間で1時間以上のシステム停止を経験した企業は全体の7割超に上り、顧客向けサービスや社内業務への影響が長時間に及んだケースが少なくないことが示されています。
また、人手による対応のみでは復旧までに時間を要しやすいこともあるため、このデータは復旧プロセスの自動化や冗長構成の必要性を裏付けるものと言えるでしょう。
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3.障害により約1/4が1,000万円超の損失 - 1億円以上のケースも6.3%
過去3年間で発生したシステム障害のうち、経済的損失額が最大であった障害について、障害発生後1年間の損失総額を尋ねたところ、最も多かったのは「100万~1,000万円未満【23.4%】」でした。次いで「100万円未満【23.1%】」、「1,000万~1億円未満【19.2%】」という結果となりました。特に、約4社に1社にあたる企業が1,000万円以上の損失を経験しており、「1億円以上」の回答も6.3%に上りました。この結果は、障害による経済的損失が、企業経営に深刻な影響を及ぼす可能性の高い水準であることを示しています。
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4.可用性向上の対策は「運用型」が中心、HAクラスターは4割強にとどまる
システムの稼働率(可用性)を高めるために実施・導入している対策を尋ねたところ、最も多かったのは「監視・アラート強化/切替訓練【59.4%】」で、次いで「データ保護(バックアップ/スナップショット)【52.1%】」、「高可用性(HA)クラスター化【41.9%】」となりました。
監視やバックアップといった運用型の対策が中心となっており、障害対応が人手に依存している実態が依然として主流であることが示されています。一方で、「HAクラスター化」は4割強にとどまっています。HAクラスターは自動復旧を可能にする仕組みとして、今後ますます重要性が高まる領域と考えられます。特に、夜間や担当者不在時の対応負荷を考慮すると、自動復旧を前提とした設計方針への転換を積極的に進めることが望まれるでしょう。
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【まとめ】
本調査では、企業においてシステム障害が頻発し、許容しがたいダウンタイムが基幹業務や顧客サービスに大きな影響を与えている実態が明らかになりました。過去3年間でほぼ半数の企業が複数回の障害を経験し、その最長ダウンタイムの7割超が1時間以上の停止に至っています。顧客向けサービスの停止や評判悪化、100万~1億円超の損失に至るケースも確認され、システム障害が事業継続と企業価値に直結する経営リスクであることが浮き彫りになりました。
一方で、障害原因の約3/4はソフトウェア/ハードウェア起因であり、HAクラスターによる冗長構成などで抑制可能な領域が大きいにもかかわらず、冗長化の導入率は4割強にとどまり、対策の実施状況とリスクに大きなギャップが存在します。
止められないシステム/業務を支えるために、BCPの実効性を高め、事業継続の核を強化するうえで「HAクラスター」をはじめとした自動復旧・冗長化ソリューションの検討は、安定稼働と経営リスク低減の重要な一手と言えるのではないしょうか。
【調査概要】
調査名称:ITシステム障害と事業リスクに関する実態調査
調査目的:企業におけるシステム障害の発生状況をはじめ、可用性向上に向けた取り組み、BCP対策の実態を明らかにすることで、安定稼働を支えるITインフラの検討や改善に役立つ知見を提示すること
調査対象:従業員数300名以上の企業に属し、情シス業務に携わる責任者・担当者
調査期間:2025年10月3日~2025年10月6日
調査方法:インターネットリサーチ(調査協力:B2Bマーケティング株式会社)
回答者数:550名
※本レポートのグラフにおける構成比は、小数第2位を四捨五入して小数第1位まで表示しているため、合計値が100%とならない場合があります。
調査結果レポート
https://mk.sios.jp/systemfailer-bussiness-risks-pl
≪調査データの利用条件≫
- 本調査結果のデータ・グラフ等を引用・転載される場合は、情報の出典元として以下を明記してください。「サイオステクノロジー株式会社『ITシステム障害と事業リスクに関する実態調査【2025】』」- 商用媒体やレポート等での利用、ならびにグラフ・図版の二次利用をご希望の場合は、事前にサイオステクノロジー株式会社(bc-mk@sios.com)までお問い合わせください。- ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。URL:
https://sios.jp/news/info/2025/20251211_lk.html
■「LifeKeeper」について
「LifeKeeper」は、全世界で9万ライセンス以上の導入実績があるHAクラスター製品です。「LifeKeeper」を導入することで、アプリケーションレベルでの可用性担保の実現に加えて、データレプリケーション製品の「DataKeeper」と組み合わせることで共有ストレージを使用せずクラウド上でシステムを冗長化させ、システム全体の可用性が高められます。
詳細情報は、
https://bccs.sios.jp/ をご覧ください。
■サイオステクノロジーについて
サイオステクノロジーは、Linuxに代表されるオープンソースソフトウェアを活用したシステムインテグレーションを原点とし、自社開発ソフトウェアおよびSaaSの販売とサービスを行っています。直近では、クラウドをはじめとするDXの技術領域に注力し、AIの活用支援や次世代を支える製品とサービスを提供しています。これからも革新的なソフトウェア技術を追求し、世界のIT産業に影響力のある存在となって価値を創造し、社会の発展に貢献してまいります。
詳細情報は、
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記事提供:PRTimes