2025年“超”モノづくり部品大賞「電気・電子部品賞」受賞!
トレックス・セミコンダクター株式会社

https://www.torex.co.jp/news/topics/20251031_4841
トレックス・セミコンダクター株式会社(東京都江東区 代表社長取締役:木村 岳史)は、モノづくり日本会議/日刊工業新聞社主催の『 2025年“超”モノづくり部品大賞』においてXC9704/XC9705シリーズが「電気・電子部品賞」を受賞いたしました。
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2025年“超”モノづくり部品大賞 受賞式
「受賞製品VIN=36V IOUT=600mA ドライバ内蔵同期整流降圧DC/DCコンバータ XC9704/XC9705 シリーズについて」
現在、産業機器、医療機器、通信機器、車載機器、民生機器では、データ収集を目的にセンサーや通信モジュールの搭載が進み、AIを活用した技術革新が活発化しています。このような動向により、従来必要とされなかったセンサーや通信モジュールを組み込んだ電子機器の開発が進展していますが、それに伴い消費電力が増加する傾向が見られます。
加えて、電子機器には外形サイズを大きくできない制約があるため、限られたスペースで効率よく動作する電力変換効率の高い小型電源ICの需要が急速に高まっています。従来の電源IC(電圧レギュレータ)では電力変換効率が低く、損失電力が多い(=発熱損失が大きい)ため、消費電力の増加や発熱問題によるパッケージサイズの大型化等の課題がありました。さらに、電源立ち上げ時のシーケンス制御機能や、入出力電位差がほとんどない条件でも安定した出力を維持する制御方法が求められています。
こうした背景から、電力変換効率を向上させた高機能な電源ICの需要があり開発した製品がXC9704/XC9705シリーズになります。「XC9704/XC9705シリーズ」は、36Vの高耐圧を備えつつ、省スペース設計を実現した高機能かつ低消費電力の降圧同期整流型DC/DCコンバータとなります。
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XC9704/XC9705実装基板
従来、最大36V入力で600mA出力が可能な仕様条件では、一般的に電圧レギュレータ(LDO)が使用されてきました。LDOは、出力電流に応じてドライバのオン抵抗を調節し、出力電圧を安定させる電源ICです。その制御がシンプルであることから、コストが低く、多くの電子機器に採用されています。
しかし、入出力電位差が大きい条件では効率が非常に悪化し、出力電流が増加するほど発熱量が大きくなります。そのため、発熱を抑える目的でパッケージサイズを大きくし、熱抵抗値が小さいパッケージを選択する必要があります。
よって本製品では、センサーや通信機器など小型要求があるにも関わらず、入出力電位差が大きい条件で高効率を実現できるDC/DCコンバータの開発を目指しました。
プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes