高瀬水産、4,000尾規模で「さいき桜サーモン」を生産開始、Smoltの高温耐性サーモン種苗「サクラマス」を5年連続導入
株式会社Smolt
～大分県の老舗養殖企業が実現するトラフグ養殖との2毛作経営～
株式会社Smolt（本社：宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1番地、代表取締役CEO：上野賢）は、当社が開発・生産する高温耐性サーモン種苗である「サクラマス」を、大分県佐伯市の高瀬水産有限会社（代表取締役：高瀬興治）に2025年も供給することをお知らせいたします。
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【導入概要】
高瀬水産では、2021年より当社の「サクラマス」を用いた試験養殖を開始し、本年で5シーズン目を迎えます。これまでの4年間で蓄積された養殖技術と実績を基に、2025年度は4,000尾規模での飼育を予定しており、より安定的な生産体制の構築を目指します。
【導入の背景 - トラフグ養殖との革新的な2毛作経営】
高瀬水産は長年にわたりトラフグの陸上養殖を主力事業として展開してきましたが、トラフグの出荷時期に端境期が発生することが経営上の課題となっていました。この課題を解決するため、同社は既存の養殖設備と技術を活用し、トラフグの端境期にサクラマス養殖を行う「2毛作経営」を導入しました。
この革新的な取り組みが可能となった背景には、株式会社Smoltが開発した高温耐性サーモン種苗の存在があります。従来のサーモン類では困難だった20℃前後の水温環境でも安定的に成長する本種苗により、大分県の温暖な気候下でも、トラフグ養殖設備を年間を通じて効率的に活用することが可能となりました。
2毛作経営のメリット：
- 養殖設備の年間稼働率向上による収益性の向上 - トラフグ養殖で培った陸上養殖技術の活用 - 複数魚種による経営リスクの分散
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【高瀬水産での養殖実績と2毛作経営の成功】
高瀬水産では、主力事業であるトラフグの陸上養殖技術を応用し、「サクラマス」の陸上養殖に成功しています。トラフグの出荷端境期を活用した2毛作経営により、養殖設備の通年稼働を実現し、経営の安定化を達成しました。成魚は「さいき桜サーモン」のブランド名で販売されています。
養殖実績と2毛作経営の進化
- 2021年：試験養殖開始（トラフグとの2毛作の可能性を検証） - 2022年：2毛作システムの確立と養殖技術の最適化- 2023年～2024年：生産規模の段階的拡大と販路拡大 - 2025年：4,000尾規模での本格的な2毛作経営の展開
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【「さいき桜サーモン」ブランドについて】
高瀬水産が生産する「さいき桜サーモン」は、株式会社Smoltの高温耐性サクラマス種苗を、佐伯市蒲江の清浄な環境下で丁寧に育て上げた高品質な国産サーモンです。これまでに大分県内の飲食店を中心に道の駅や飲食店に出荷され、あっさりとした味わいと甘み、身の美しさが高い評価を得ています。
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【「高温耐性サクラマス」の特徴】
株式会社Smoltが開発した「サクラマス」は、日本固有の在来種であるサクラマスの中でも、特に高温耐性に優れた系統を6世代にわたる継続選抜育種により確立した革新的な種苗です。本年の日本水産学会秋季大会では宮崎大学の研究チームがその選抜育種の効果について報告しています。従来では従来困難とされていた高水温環境下でも安定的な養殖が可能であり、地球温暖化による海水温上昇という課題に対応しながら、国産サーモンの生産拡大に貢献しています。
主な特徴：
- 高温耐性：20℃前後の高水温環境下でも安定的な成長が可能 - 成長性能：適切な飼育管理により、1.5-2.0kg程度まで安定的に成長- 肉質：あっさりとした味わいと適度な甘み、美しい身色が特徴 - 養殖方式の多様性：海面養殖・陸上養殖（閉鎖循環型養殖）の両方に対応
【今後の展開】
株式会社Smoltは、高瀬水産との5年にわたる協力関係を通じて、高温耐性「サクラマス」による革新的な2毛作養殖モデルの確立に成功しました。高瀬水産のトラフグ養殖の端境期を活用したこの経営モデルは、養殖業界における設備稼働率の向上と経営安定化の新たなソリューションとして注目を集めています。
今後も継続的な技術支援と高品質な種苗供給を通じて、「さいき桜サーモン」ブランドの確立と、国内各地での国産サーモンの普及拡大に貢献してまいります。
【高瀬水産有限会社について】
- 会社名：高瀬水産有限会社 代表者：高瀬興治 代表取締役 - 所在地：大分県佐伯市蒲江大字西野浦2644-1 - 事業内容：トラフグの陸上養殖（主力事業）、サクラマスの陸上養殖（2毛作）、水産物の加工・販売 - ウェブサイト：
https://takasesuisan.com/
【株式会社Smoltについて】
- 会社名：株式会社Smolt - 代表者：代表取締役CEO 上野賢 - 所在地：宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1番地 - 設立：2019年4月11日 - 事業内容：水産養殖業、水産に関する技術開発、サーモン種苗供給事業 - 主な受賞歴：2021年 STI for SDGsアワード「科学技術振興機構理事長賞」受賞, 2023年 Forbes 30 under 30 Asia 2023 選出 - ウェブサイト：
https://www.smolt.co.jp/ プレスリリース提供：PR TIMES
記事提供：PRTimes
