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Perplexityとハーバード大学、AIエージェント利用実態の大規模研究を公開──利用の57%が“認知タスク”、AIは思考パートナーへ進化

PERPLEXITY AI, INC.

Perplexityとハーバード大学、AIエージェント利用実態

数億件のユーザーデータ分析から、AIエージェントの“実用化フェーズ”への移行を可視化


Perplexityとハーバード大学の研究者は、AIエージェントが現実世界でどのように使われているかを明らかにする、世界最大級の大規模研究を公開しました。数億件の匿名化データを分析した結果、利用の57%が認知タスクであり、AIエージェントが生産性向上や学習支援など“思考のパートナー”として日常的に活用されている実態が明らかになりました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/157647/18/157647-18-d989b55d04a0ad4544a04bd3a8ded0e7-3900x2177.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


※本内容は以下のレポートを翻訳したものです。
How People Use AI Agents
https://www.perplexity.ai/ja/hub/blog/how-people-use-ai-agents
AIエージェントは人々にどう使われているのか
2025年はAIエージェント技術が本格的に普及した年といわれています。このたび、Perplexityとハーバード大学の研究者は、AIエージェントが実際の利用環境でどのように活用されているかを示す世界最大級の研究を共同で公開しました。

研究チームは次の3点に焦点を当てました。
1. どんな人がAIエージェントを導入しているのか
2. どれほど深く使い込んでいるのか
3. どのようなタスクをAIアシスタントに委ねているのか

CometおよびComet Assistantユーザーによる数億件の匿名化インタラクションを統計的に分析し、AIエージェント活用の全体像を可視化しました。なお、本研究で分析したデータはすべて匿名化され、個人が特定される情報は含まれていません。

この調査結果は、一般的な語られ方のいくつかに疑問を投げかけるものです。たとえば、エージェントはホテル予約や単純作業の処理が得意ですが、それだけでなく、深い認知的な作業におけるパートナーとしても働いています。AIエージェントは、私たちの学び方、働き方、問題の解決方法自体を変えつつあります。
AIは“執事”ではなく“思考のパートナー”へ
AIエージェントと聞くと、ホテル予約や雑務の自動化など「デジタルコンシェルジュ」をイメージする人も多いかもしれません。しかし本研究では、全利用の57%が認知タスク(cognitive work)であることが明らかになりました。

内訳は以下の通りです:
- 36%:生産性・ワークフローの向上- 21%:学習・リサーチの支援
これらは、人間の能力を拡張するタイプのタスクです。
実際の利用例としては、
- 調達担当者が事例分析の下調べをAIに任せる- 学生が講義内容の理解のために利用する- 金融担当者が株情報の整理や分析に活用する
など、いずれの場合も、AIエージェントは情報収集と初期的な要約・整理を自律的に行い、ユーザーが最終判断を下すために必要な情報を提供し、ユーザーの指示に基づいてその判断を実行します。

本研究のデータが裏付ける「思考のパートナー」としての使い方は、ユーザーが“難しいことに取り組む力”を広げたいと考えていることを示しています。

人々はComet Assistantを“仕事を避けるため”に使っているのではなく、“より良い仕事をするため”に使っているのです。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/157647/18/157647-18-5d3b4d482c5349ea2ced8c6e31324323-3900x2449.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


利用行動は“娯楽から実用”へと進化
調査によると、AIエージェントの利用は時間とともに変化することが分かりました。

新しいユーザーは、旅行の計画や雑学など低リスクの質問から始める傾向があります。しかし、一度高度なタスク──たとえば、コードのデバッグやビジネスレポートの要約など──に活用すると、その後は生産性・学習領域で使い続ける傾向が強いことが行動データから判明しました。

これは、初期のパソコンが“趣味の機械”から“業務インフラ”へ進化した過程と似ています。AIエージェントも同様に、実用ツールとしての定着が進んでいます。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/157647/18/157647-18-7c0cfe5c853f2e953367e6a95abcbede-3840x2160.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


誰がAIエージェントを使っているのか ──“導入”よりも“日常的な活用”が鍵
本研究の重要な発見は、「導入者の数」ではなく、日常的に活用しているユーザーに注目すべきだという点です。

導入率と実際の利用の深さを比較すると、AIが“便利な新機能”から“日常業務に組み込まれるツール”へ移行した職種が浮かび上がります。現在、6つの主要職種が全体利用の70%を占めています。
特に、
- マーケティング- 営業- マネジメント- 起業家
などは、導入後の利用強度が高く、AIエージェントを日々のワークフローに組み込む傾向が顕著でした。

また業界ごとの特徴も明確で、
- 金融職は47%を生産性タスクに使用- 学生は43%を学習・リサーチに活用- デザイナーやホスピタリティ業界は業界固有タスクが中心
といった“文脈に応じた使われ方”が見られました。

最終的に、今回のデータは Comet Assistant が非常に高い汎用性を持ち、ユーザーの文脈ごとのニーズを的確に反映していることを示しています。教育の場面では専門的なリサーチエンジンとして機能し、ビジネスの場面では多目的なアシスタントとなります。また、個人的な用途が全クエリの半数以上を占めています。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/157647/18/157647-18-af45377946f318a2483530f4dfd595b7-3900x3030.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


新しい知的労働の形は「問いを立てる仕事」
本研究は、AIエージェントが人間の認知労働を拡張する「ハイブリッド・インテリジェンス経済」への移行を示す、最初の実証的証拠といえます。

認知タスクが主流となっていることは、AIが人間の業務を“代替する”のではなく、より高度な判断や創造的作業を支える役割にシフトしていることを示しています。

2025年の終わりが近づく今、「人々がAIエージェントを使うのか」という問いはすでに過去のものです。人々はすでに使っています。いま問われているのは、AIが常に関与することを前提に思考し、学び、創造する“新しい働き方”に対して、経済全体がどれほど早く適応できるのかという点です。
研究手法、分類体系、統計分析についての詳細は、完全版の研究論文をご覧ください。
Perplexityについて
Perplexityは、リアルタイムで信頼できる情報源から回答を取得し、出典付きで返答する会話型AI検索エンジンです。2022年にOpenAI、Meta、Quora、Bing、Databricksの出身者らにより創業。現在は毎週2億件以上の質問に回答し、世界中のユーザーの「問い」を支えています。
公式サイト:https://www.perplexity.ai/

プレスリリース提供:PR TIMES

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