【不登校ママの全国大会】ファミスペ2025 in 大阪 開催レポート「自宅から一歩踏み出すためには」＆ファミラボ10周年つながりのキセキ
ファミラボ
「見守り」とは？子どもが本音を言えるように、そっと寄り添い、関わり続けること。そして、ひとりで抱え込まないこと--その一歩が、子どもが再び歩き出す力につながります。
NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボ（所在地：大阪市天王寺区、代表者：谷田ひろみ、以下「ファミラボ」）は、2025年11月22日（土）大阪市にて、不登校、引きこもり、発達に不安を感じている、という状態のお子さんの家族を対象に、第13回ファミラボ全国大会「ファミスペ2025 in 大阪」を開催しました。
【イベント詳細】
https://fami-lab.com/npo/news/2025/09/1306/
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年に一度の全国大会「ファミスペ2025」。穏やかな晴天のもと、大阪にて、全国各地から131名の方にご参加いただきました。
NPO法人設立10周年という節目の年に、たくさんの仲間が集い、つながる、あたたかいひとときとなりました。
「今」できることから始めよう
第１部のセミナーでは、オレンジの会・東海市ほっとプラザ支援員の 川口健志さんを講師にお迎えし、「自宅から一歩踏み出すためには」というテーマでお話しいただきました。
川口さんは、ひきこもり支援、居場所づくり、就労支援、学習支援、家族支援など、多面的なサポートを日々行っていらっしゃいます。
⇒特定非営利活動法人 オレンジの会
⇒東海市ほっとプラザ
そんな日々寄せられる相談のうち、6～7割が不登校に関するものであり、特にここ数年で相談件数が急増している現状が語られました。
不登校の主たる要因の約半数は「無気力・不安」である一方で、その経緯や要因は明確でないことも多く、実態を十分につかみきれないケースが少なくないとのことでした。
だからこそ、まずは「今」できることから始めてみることが大切です。
子どもをありのまま受け止め、家庭を安心できる居場所に整え、エネルギーがたまるまで見守る-。
それは、決して簡単なことではなく、不登校支援における大きな課題でもあります。
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親はどう見守ればいいのだろう？
今回の講演で川口さんが強調したのは、「見守り」という姿勢でした。
“いつまで続ければいいの？” “何をすればエネルギーが溜まるの？” “受け止めるってどういうこと？”--多くの親が直面する問いに、川口さんは丁寧にお話くださいました。
川口さんが語る「見守り」とは、子どもの小さな変化に気づき、いつも気にかけていることを伝え続けること。その思いが子どもに届いたとき、関係は少しずつ築かれ、やがて一歩踏み出す後押しや、つまずいたときにそっと支えられる土台が生まれます。
それは、完璧な対応を求めることではなく、親が「今できること」から子どもと一緒に始め、状況に合わせて関わり方を変えていくこと。そして、親子がそれぞれ抱え込みすぎないことが何より大切だと語りました。
こうした支援の存在は、親の不安を和らげ、子どもが再び歩き出すための大きな支えになります。
ご自身の豊富な経験から語られる川口さんのまなざしとエネルギーは、会場中に強く響き渡り、「見守り」の難しさに悩む私たちに確かな勇気を与えてくれました。
“自分にもできる一歩がある”--そう思える学びの時間となりました。
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ファミラボ10周年つながりのキセキ
第2部は、ファミラボ10周年を祝うとともに、参加者の皆さんがつながりや絆を感じ、「一人じゃない」と思える特別な時間となるよう企画されました。
じゃんけん大会で場が和んだところで、参加者のみなさんと一緒にファミラボが歩んできた道のりをゆっくり振り返りました。
ファミラボの原点にあるのは、学ぼうと前に進むお母さんたちの主体性です。
しなやかな行動力や学びへの好奇心、そして軽やかに一歩を踏み出す力--。
その積み重ねこそが、これまでファミラボを動かし、これからも支えていく大切な原動力であることを、改めて実感するひとときとなりました。
未来に向けては、リアルな場での出会いを大切にしながら、自ら考え、行動する力を育むことの重要性についてのメッセージが届けられました。
各会場のお世話役さんやこれまで支えてくれた先輩メンバーの紹介、グループトークでの交流と続き、最後は全員でフォークダンスを踊り、会場には自然とあたたかな一体感が生まれました。
そして、代表・谷田による力強くも愛情のこもった一本締めで会場がひとつとなり、フィナーレとなりました。
- 子どもに寄り添う姿勢が素晴らしく、こういう支援者が増えてくれたらどんなに心強いかと思った。- リアルな支援の現場のお話が聞けてよかったです。一歩を踏み出すのに、一緒に考えてくれたから、何がやりたいか、何からやったらいいか順番がわかったというお話は我が子にも思い当たる所がありとても参考になりました。- リアルな体験と具体的な声かけを聞けて良かった。質疑応答で「子供に無視されても、 親の気持ちは届いている」という言葉にグッときました。
- 懇親会で、オレンジの会代表の先生が「なんか、すごいです。皆さん明るくて。本当に不登校の親の会なのかなと思います」ということを仰っていました。そうそう、ファミラボってそうなのよ。と思いました。- スタッフとして参加して、最初は見通しやイメージが持てず戸惑うことも多かったですが、準備を進めていくにつれて、みんなで協力して作り上げる喜びを感じました。会場を超えて関西のお世話役さんとのつながりが深まったのもうれしいです。このつながりをこれからも大切にしていきたいです。
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ファミスペは、ママの『はじめて』も応援しています！
ファミスペは学ぶの他に『ママのはじめてを応援する』というテーマも持っています。
不登校という難しい子育てに取り組む母親が、
・はじめて子どもを置いて、一人で長時間のお出かけ
・はじめて家族を置いて、一人で一泊旅行
・はじめて、自分のためだけにお金をかける
ママのリフレッシュと共に、ママの自立、ママの楽しんでいる姿を、お子さんやご家族に見ていただきたいという想いを乗せて企画しています。
2026年のファミスペは、愛知県で開催予定です。
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開催概要日 時 2025年11月22日（土）13:00～16:30
場 所 大阪府立男女共同参画・青少年センター
対象者
不登校、引きこもり、発達に不安を感じている、という状態のお子さんがいらっしゃるご家族の方（お子様の年齢は問いません）
参加費 2,000円（NPO会員 1,000円）
イベント詳細
https://fami-lab.com/npo/news/2025/09/1306/
開催報告
https://fami-lab.com/npo/news/2025/12/1455/
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NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボ、通称「ファミラボ」は、不登校の正しい理解の普及と、不登校児童を持つ保護者を支援する、同じ立場の保護者たちによるピアサポートグループです。
学習型親の会として、不登校のその後、子ども達の未来を大丈夫にするために、不登校期間中に親ができることは何か、をみんなで一緒に学んだり、考えたりしています。
オンラインを含む12会場で、各会場1か月～2か月に1度程度、傾聴勉強会やお茶会、交流会を開催しています。
当法人の実績として、当法人会員で中学校3年時に不登校だった頃から継続的に参加されている63人の母親にインタビューしたところ、5年後時点で非就学・非就労の人は、3人（5％）という結果が出ました。
（※中学3年時不登校だった子の5年通過時点。非就学・非就労の割合は2割弱。
『不登校に関する実態調査』～平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書～（平成26年7月9日）
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1349949.htm）
【活動実績】
・2023年4月 第3回キラッと輝く!OSAKA 市民活動グランプリ 優秀賞
・メディア紹介：「J-WAVE」「ABEMA」ほか
【法人概要】
NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボ
設立：2015年7月17日
所在地：大阪府大阪市天王寺区上本町９-１-１２-４０１
事業内容：不登校の親支援、傾聴勉強会、交流会、情報発信、心理相談業務、講師受託等
会員数：367名（2025年12月現在）
ホームページ：
https://fami-lab.com/npo/
メール：familab.info@fami-lab.com
電話番号：070-5261-1115
プレスリリース提供：PR TIMES
記事提供：PRTimes
