中学生高校生の傾向に関する調査結果を公開
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株式会社リンクアンドモチベーション(本社:東京都中央区、代表:小笹芳央、証券コード:2170)の研究機関であるモチベーションエンジニアリング研究所は、「中学生高校生の傾向」に関する調査を行いましたので、結果を報告いたします。
▼調査結果は
こちら
調査の背景と目的
近年、中学生ならびに高校生を取り巻く環境は大きく変化しています。少子化が進む中で一人あたりの教育費は増加し、学習塾やオンライン教材など、学習手段の選択肢も広がっています。
一方で、中学生高校生が抱える葛藤や心理的負荷は小さくありません。中学1年生から高校3年生にかけての時期は、学年が上がるにつれて学習内容が高度化し、部活動や交友関係の変化、そして進路選択の本格化など、求められる役割や負担が大きく変化します。
受験に着目した効率的な勉強法やテクニックが注目される一方で、それだけでは、学年によって異なる心理的・認知的発達段階や、家庭・学校からの期待の違いまでを十分に捉えることはできません。
本調査では、中学1年生から高校3年生までの各学年に焦点を当て、学習意識・進路観などの違いを明らかにし、学年ごとに求められる支援の在り方を検討しました。
調査概要
・調査機関(調査主体)
株式会社リンクアンドモチベーション モチベーションエンジニアリング研究所
・調査対象
2016年1月~2025年10月にリンクアンドモチベーショングループが提供する
BRIDGEを受検した中学1年生~高校3年生のべ約2500名を対象としました。
・分析方法
BRIDGEの結果を学年ごとに集計して整理しました。
調査結果
・中学生・高校生ともに右脳的な発想力が最も高く、左脳的な計画力が最も低い傾向であった。また、外向的な力が高く内向的な力が低い傾向があり、動き出す力は高い一方で自分を律してやり抜く力は低い傾向がみられた。
・中学生では、中3は中1と比較し右脳的な対課題力(試行力・変革力・機動力・発想力)や内向的な対自分力(忍耐力・持続力)が低い傾向であった。一方で、伴走型の対人力(傾聴力・受容力・協調力)は高い傾向がみられた。
・高校生では、高3は高1と比較し対課題力、対自分力、対人力が高い傾向であった。自制心をもって学習に継続的に取り組み、必要な場面で思い切った決断を行う力が高い傾向がみられた。また、周囲の話をよく聞きつつ自分の考えを相手に理解・納得させる力も高い傾向があった。なお、高3は高1と比較しシンキング・WIDE・WHYが高い傾向であった。ロジカルに幅広く意味を探求する指向が高く、テクニックよりも本来的な意味や背景を理解しようとする姿勢が強い傾向がみられた。
今後の課題
今回の結果から、中高生が持つ発想力や対人面での強みが、周囲と足並みをそろえようとする傾向の強さから十分に発揮されず、推進力や意味探求の低下につながっている点が課題として示唆されました。
中高生を取り巻く関係者からの適切な支援がない場合、挑戦回避や自信の低下を招く可能性があります。
このような結果から今後は、
・自由な発想や柔軟な行動を伸ばすために、本人の主体的な言動をすぐに否定するのではなく、一度
受け止めて承認する
・本人が学習や挑戦の意味を理解し、自ら目的を言葉にできるよう、方法論を伝えるだけではなく本
人が考える時間を持つ
・計画力や内省力を育てるために、計画を立てて継続していることや振り返る行動を促す
といった、強みを基点にしながら課題の内省を促す関わりを、家庭や学校などの関係者が役割分担して行うことが重要になるのではないでしょうか。
▶過去のレポート一覧はこちら
https://www.lmi.ne.jp/about/me/finding/
会社概要
・代表取締役会長:小笹 芳央
・資本金:13億8,061万円
・証券コード:2170(東証プライム)
・本社:東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー15階
・創業:2000年4月
・事業内容
組織開発Division(コンサル・クラウド事業、IR支援事業)
個人開発Division(キャリアスクール事業、学習塾事業)
マッチングDivision(ALT配置事業、人材紹介事業)
ベンチャー・インキュベーション
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes