群馬県みなかみ町・ラッシュジャパン・日本自然保護協会自然と人がめぐるリジェネラティブパートナーシップ協定を締結
ラッシュジャパン合同会社

~ ユネスコエコパークの地域資源を起点に、生物多様性保全と循環型地域経済、Nature-based Solutions を一体的に推進 ~
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2025年12月15日
群馬県みなかみ町
ラッシュジャパン合同会社
公益財団法人日本自然保護協会
群馬県みなかみ町(町長:阿部 賢一、以下みなかみ町)、ラッシュジャパン合同会社(代表執行役員社長:ロウィーナ・ジャクリーン・バード、以下ラッシュ)、公益財団法人日本自然保護協会(理事長:土屋 俊幸、以下日本自然保護協会)は、2025年12月15日(月)、三者連携により、生態系と地域コミュニティの再生を目的としたリジェネラティブパートナーシップ協定を締結しました。本協定を通じて、ユネスコエコパーク(※1)に登録された豊かな自然環境を有するみなかみ町をフィールドに、三者が連携して、生物多様性の保全・再生や普及啓発、自然資源や地域特性を活かした循環経済の実現、自然に根差した社会課題の解決 (※2 NbS:Nature-based Solutions)の実践を推進していきます。
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協定式の様子:左から日本自然保護協会 土屋理事長、みなかみ町 阿部町長、ラッシュジャパン 小林執行役員
背景と今後の展開
英国発の化粧品ブランドLUSH(ラッシュ)は「地球をよりみずみずしく、豊かな状態で次世代に残す」ことをブランドの使命に、サプライチェーンを通じた生態系やコミュニティの再生に取り組みながら事業を展開しています。みなかみ町は、首都圏の水源である利根川の源流域に位置し、ユネスコエコパークに登録された豊かな生態系を有する地域です。神奈川県に製造拠点を置くラッシュは、2018年から日本自然保護協会と連携し、豆腐や湧水、木屑などの原材料を調達してきました。みなかみ町産の大豆と豊かな湧水を活用して製造された豆腐は、現在8種類の化粧品に活用され、連携開始からの約8年間で調達規模は7倍に拡大しました。湧水は、化粧品の原料としてだけでなく、LUSH高崎店などの店舗において、ウォーターサーバーにより提供されています。また、木屑は、日本自然保護協会がみなかみ町で実施する絶滅危惧種イヌワシの保全活動から搬出された間伐材に由来するものです。この木屑を活用したギフト包装紙は、当初は日本国内向けに2種類のみでしたが、2020年頃から全世界(合計55の国と地域)で活用されるようになり、調達規模は約20倍に拡大、現在は5種類以上のギフトに常時採用されています。
ラッシュによるみなかみ町での原材料調達は、日本自然保護協会が町内で実施する生物多様性の復元と持続可能な地域づくりを目指す「赤谷プロジェクト※3」を礎に、自然とともにある豊かな地域づくりを目指すみなかみ町の皆様の協力を得て実現してきたものです。三者が連携協定を締結することで、パートナーシップを一層深め、生物多様性の回復につながる原材料調達を進めながら、みなかみ町の自然と地域づくりの双方にプラスとなる実践的なモデルを構築していきます。さらに、みなかみ町の豊かな自然と、その自然を生かした地域づくりの知見を活かし、NbSの実践にも挑戦していきます。
協定の目的
人と自然がともに豊かであり続けるしくみづくりをめざして、三者が連携して次の3点を進めます。
- 生物多様性の保全・再生や普及啓発(例:生態系の調査・モニタリングと、生息環境の質の向上)- 自然資源や地域特性を活かした循環経済の実現(例:地域資源を持続可能な形で活用する循環型サプライチェーンの構築)- 自然に根差した社会課題の解決(NbS:Nature-based Solutions)の実践(例:水源涵養機能の維持・強化や環境教育への展開)
三者の役割
みなかみ町:町内の自然資源や地域特性を活かした取組が円滑に進むよう、地域住民、関係団体等との連携・協働を促進するとともに、実証の場や行政的支援を提供します。(例:地域調整、政策連携、フィールド提供、住民・事業者連携 など)
ラッシュ:企業としての知見やネットワークを活かし、リジェネラティブ(再生的)なものづくりや事業活動を通じて、地域資源の循環利用、持続可能な社会づくりに資する具体的な取組を実施します。(例:調達・製品化の知見、事例情報発信、ネットワーク、社員参加 など)
日本自然保護協会:科学的知見及び自然保護の専門性をもとに、生態系の保全・再生に関する技術的助言、調査研究、普及啓発等を行い、本協定に基づく取組の質的向上を図ります。(例:環境整備助言、調査設計、保全計画、評価 など)
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みなかみ町産豆腐を活用したLUSHのスキンケア商品「ドント ルック アット ミー」
協定概要
協定名称:自然と人がめぐるリジェネラティブパートナーシップ協定
締結日:2025年12月15日
協定期間:締結の日から1年間(以後、通知がない限り自動更新)
※1 ユネスコエコパークとは、豊かな生態系を保全しつつ、地域の自然資源を活用した持続可能な経済・社会活動との両立を目指すモデル地域で、ユネスコが推進する「人間と生物圏(MAB)計画」に基づき国際的に認定されます。
※2 NbS(Nature-based Solutions)とは、「自然に根差した解決策」と直訳され、自然の力を活かし社会課題の解決を目指すアプローチとして世界的に注目されており、国連環境計画でもその重要性が訴えられている。
※3 赤谷プロジェクトとは、群馬県みなかみ町「赤谷の森」で、「生物多様性の復元」と「持続的な地域づくり」を目的に、赤谷プロジェクト地域協議会、林野庁関東森林管理局と協働し森林生態系管理を行う取り組みです。
https://www.nacsj.or.jp/activities/project/akaya/
団体概要
みなかみ町について:
群馬県の最北端に位置し、谷川岳と豊かな森林に抱かれた利根川源流のまちです。首都圏をはじめ流域約3,000万人の暮らしを支える水を育む地域として、水源の保全と健全な森林管理を進める大きな責務を担っています。2017年にはユネスコエコパークに登録され、豊かな自然を「まもり、いかし、ひろめる」ことをテーマとした地域づくりを展開しています。町内には18の温泉地や多様なアウトドアフィールドに加え、伝統工芸と農村文化が残る「たくみの里」など、自然と人の営みが調和した地域資源が数多く存在します。近年は、自然の再生を目指すネイチャーポジティブの理念を政策に取り入れ、森林整備、地域材の循環利用、植生回復に向けた取り組みを強化しています。また、町内全ての小中学校がユネスコスクールに登録されるなど、自然と地域文化を活かした学びを重視し、次世代の育成にも取り組んでいます。
https://www.town.minakami.gunma.jp
公益財団法人日本自然保護協会について:
自然保護と生物多様性保全を目的に、1951年に創立された日本で最も歴史のある自然保護団体のひとつ。ダム計画が進められていた尾瀬の自然保護を皮切りに、屋久島や小笠原、白神山地などでも活動を続けて世界自然遺産登録への礎を築き、今でも日本全国で壊れそうな自然を守るための様々な活動を続けています。「自然のちからで、明日をひらく。」という活動メッセージを掲げ、人と自然がともに生き、赤ちゃんから高齢者までが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会を目指して活動しているNGOです。山から海まで、日本全国で自然を調べ、守り、活かす活動を続けています。
webサイト:
https://www.nacsj.or.jp/
ラッシュについて:
ラッシュは、新鮮な野菜や果物を使った100%ベジタリアン対応のナチュラルコスメブランドです。約95%の商品がヴィーガン対応です。エッセンシャルオイルをふんだんに使用し、動物実験をせず、可能な限り合成保存料に頼らない処方で手作りしたスキンケア、ヘアケア、バス製品などですべての人の健やかな肌や髪のために役立ちたいと考えます。原材料の新鮮さ、本質的な意味においてオーガニックであることに価値をおいて開発する商品は、フレッシュなうちに使用することで原材料の効果を最大限実感することができると信じています。「ラッシュ」の名が示す通り、毎日の生活を「みずみずしく豊か」に、よりハッピーでヘルシーなものにしたいと考えます。倫理的であること、そしてサステナビリティのその先を目指し、原材料調達から商品開発やパッケージの資材調達など、リジェネラティブであること(再生可能性)を最優先に、そして「この地球をよりみずみずしく、豊かな状態で次世代に残す」ことをブランドパーパスにあらゆる企業活動を行っています。
公式サイト:
https://weare.lush.com/jp/プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes