【開催レポート】長野県×近畿日本ツーリスト 部活動の地域展開に向け、「オンラインクラブ活動」実証スタート！ 地元プロチームが指導する「オンラインバスケ部」の活動を公開しました
ＫＮＴ-ＣＴ ＨＤ
近畿日本ツーリスト株式会社（本社：東京都新宿区、社長：永崎安基、以下 近畿日本ツーリスト）は、長野県教育委員会と連携し、ICTを活用した「地域クラブ活動（オンラインクラブ活動）トライアル事業」を行っています。
その一環として、御代田町立御代田中学校の「オンラインバスケットボール部」において、2025年12月9日に5回目の練習会を実施し報道向けに公開しました。
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■部活動の“地域展開”を推進。近畿日本ツーリストが運営する「オンラインクラブ活動」とは
長野県では、中山間地における少子化や過疎化による存続困難な学校部活動の増加および指導者の負担や地域間の活動環境の差が課題となっています。そこで長野県教育委員会と近畿日本ツーリストは、ICTを活用したオンライン型の地域クラブ活動により、専門指導者と子どもたちをつなぐ新たな仕組みの実証を推進しています。
本事業では、近畿日本ツーリストが2023年より新規事業として展開している「部活動サポートサービス」を活用し、指導者や活動場所の手配、保護者対応を担うことで、効率的な指導環境の整備と地域格差の解消の実現を目指しています。
今年度は県内5市町村で、4種目のオンラインクラブ活動を来年1月末まで実施します。
■地元プロチーム「信州ブレイブウォリアーズ」が指導する「オンラインバスケットボール部」
「オンラインバスケットボール部」の練習会を行ったのは、長野県・御代田中学校の男子バスケ部で構成されている地域移行クラブ「BORS.バスケットボールクラブ」です。近畿日本ツーリストが提供する専用ツールを使用し、長野県を本拠地とするB.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「信州ブレイブウォリアーズ」のオンライン指導を11月から受けています。今回は、長野市にいる同チームの渡辺智之コーチ、荻原秀尭コーチが指導にあたりました。
【オンラインバスケットボール部の特長】
1．指導者不足のエリアでも、プロや専門家による直接指導が可能に
「オンラインクラブ活動」は、地域に関係なく質の高い指導を受けられる点が大きな特長です。指導を行う「信州ブレイブウォリアーズ」のコーチとの調整も近畿日本ツーリストが実施しており、プロチームの現役コーチによる指導は生徒にとって大きな刺激となっています。
練習ではドリブルや対人メニューの合間にオンラインでアドバイスが行われ、生徒からは「プロチームの現役コーチが指導してくれるのは貴重」「以前、プロに（直接）指導してもらったことがあるが、そのときと変わりなく的確に教えてもらえてすごく良かった」との感想がありました。
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コーチのアドバイスを聞く生徒たち
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長野市からオンライン指導するコーチ陣
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２．「AI三脚」「モーションキャプチャー」など最先端ツールを活用した、本格的なオンライン指導
オンライン指導で欠かせないのが、長野市にいるコーチと生徒たちをつなぐオンラインツールです。この日は、3台のカメラに被写体を自動で認識・追跡する機能を持つAI（人工知能）を搭載した「AI三脚」を取り付けて使用しました。バスケットボールの素早い動きにも反応し、「AI三脚」付きのカメラが生徒の動きを自動で追尾するため、遠隔にいるコーチでも様々な角度からリアルタイムで映像を確認することができます。
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一般的にオンライン指導の課題となるのが、コーチが細かなフォームや姿勢の崩れを把握しにくい点です。そこで本クラブ活動では、生徒自身がフォームの精度を確認できるよう、動きを可視化する「モーションキャプチャー」を導入。自分の動作を客観的に確認できるため、「なぜうまくいかないのか」「どこを改善すべきか」を直感的に理解でき、主体的な練習にもつながります。この日は、部活動前後の自主練でも積極的に活用されていました。
こうした専用ツールは、事務局である近畿日本ツーリストの事業監修にあたる東京学芸大学 松山直輝講師と連携し、各クラブに提供しています。
一般的にオンライン指導の課題となるのが、コーチが細かなフォームや姿勢の崩れを把握しにくい点です。そこで本クラブ活動では、生徒自身がフォームの精度を確認できるよう、動きを可視化する「モーションキャプチャー」を導入。自分の動作を客観的に確認できるため、「なぜうまくいかないのか」「どこを改善すべきか」を直感的に理解でき、主体的な練習にもつながります。この日は、部活動前後の自主練でも積極的に活用されていました。
こうした専用ツールは、事務局である近畿日本ツーリストの事業監修にあたる東京学芸大学 松山直輝講師と連携し、各クラブに提供しています。
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■各関係者からのコメント
・「信州ブレイブウォリアーズ」渡辺智之コーチ
長野県は広域にわたるため移動の負担が大きいものの、機材を常設することでその負担を軽減できる点は大きな利点です。オンライン指導には課題もありますが、全体を客観的に見渡せるという強みがあります。対面指導ではボールの動きに目を奪われたり、目立つ選手に注目が偏りがちですが、オンラインでは画面越しに全体を把握できる点がメリットだと感じました。
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・長野県教育委員会事務局保健厚生課 学校体育係 上原雄次氏
中山間地域の多い本県が抱える指導者不足や移動手段の確保といった課題に対応し、子どもたちの多様なニーズに応えられる環境を整えることが本事業の目的です。ICTを活用したオンラインクラブ活動には、これらの課題を解決し得る非常に大きな可能性を感じています。今年度はスポーツ分野に特化して展開していますが、文化・芸術など他の分野へ広がる可能性も秘めており、今後はさらなる展開に向けた検討を進めていきます。
・御代田町教育委員会 社会体育係長 清水優氏
地域展開においては、指導者不足や指導の質の確保など、さまざまな課題があります。しかし、オンライン指導はその解決に向けた大きな糸口となり得ると感じています。初回から子どもたちの様子を見てきましたが、バスケットボールの技術が着実に向上しており、何より楽しそうに取り組む姿が印象的でした。長野県のプロチームによる質の高い指導を受けられることを、子どもたちが自らの財産として大切にし、将来に活かしてくれることを願っています。
・近畿日本ツーリスト 教育旅行事業部 教育関連事業 宮崎敏行
御代田町教育委員会の方々も当初は、オンラインの実施方法や必要機材が分からない状態からのスタートでした。そこで「運営事務局」である当社が、指導者となる「信州ブレイブウォリアーズ」との調整や、「AI三脚」「モーションキャプチャー」などの機材手配まで担い、全体をつなぐ役割を果たしています。旅行会社である当社は、ツアーの企画や宿泊・交通手段のなど、“人と人、人と場所をつなぐ”ことに長けています。そのノウハウを活かし、本事業を新たな領域として推進しています。今後も様々な自治体や教育機関と連携し、この取組みをさらに広げていくことを目指しています。
＜現在実証中の自治体と実施種目及び指導団体＞
[表:
https://prtimes.jp/data/corp/1864/table/1334_1_3f4c1ef663df3909048c315610dcb247.jpg?v=202512170515 ]
■今後の展望
本トライアル事業は来年2月まで実施し、引き続きオンライン指導の効果を検証します。
近畿日本ツーリストは、本事業で得た知見を活かし、指導者不足や移動負担などの課題解決に向け、誰もが質の高い学びを得られる仕組みづくりを目指します。
今後も、人と地域をつなぐ強みを活かし、教育DXや地域活性化に貢献していきます。
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