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小・中学生の親の3人に1人が「教育虐待かも…」と不安に。境界線を超えた行動とは?【保護者500人調査】

株式会社DeltaX

小・中学生の親の3人に1人が「教育虐待かも…」と不安


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株式会社DeltaX(本社:東京都千代田区、代表:黒岩 剛史)が運営する塾選びサービス『塾選』は、「教育虐待」について調査しましたので概要をお知らせいたします。

子どものためを思って言った一言が、あとで「教育虐待かもしれない」という不安や罪悪感に変わる―。小学生・中学生の保護者にとって、これは決して他人事ではありません。
塾選ジャーナルが実施した500名の保護者調査では、3人に1人(35.8%)が、「自分の発言や行動が教育虐待にあたるかもしれないと不安を感じた経験がある」と回答しました。
どこまでが「教育熱心」で、どこからが「教育虐待」なのか、その境界線は曖昧です。
本記事では、保護者が不安を抱く具体的な理由と、周囲で見聞きした「これは教育虐待に近い」と感じた生のエピソードを徹底分析。そして、不安を感じたときに自分の行動を振り返るための3つの具体的なポイントも紹介します。
参考記事:教育虐待とは?“教育熱心”との境界線【教育評論家 親野智可等先生監修】

詳細はこちらをご覧ください。
「教育虐待かも」と3人に1人が不安を抱くのはなぜ?親の後悔に共通する理由
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/116808/98/116808-98-2fbc31afd64d6462486cc5edc663a35c-640x640.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


保護者にどのようなときに不安になったかを聞いてみると、理由はさまざまありました。しかし共通しているのは、子どもの将来を思うからこそ、良かれと思って口を出し、その結果として「やりすぎたかもしれない」と自分を責めてしまうということです。
理由(1) 脅し文句や条件づけで子どもをコントロールしてしまったから
子どもが宿題をしない、勉強に取り組まない―そんな日常の“よくある場面”で、思わず強い言葉が出てしまったという保護者が多く見られました。
脅し文句は短期的には効果が出る一方で、長期的には「親の言うとおりにしないと自分を認めてくれない」というメッセージになってしまうことがあります。
とはいえ、子どもが言うことを聞かない場面で発してしまい、「つい言ってしまった」「本当は言いたくなかった」という後悔や罪悪感が保護者たちの声から伝わってきます。
- 「脅し文句を言ってしまった『これ(宿題など)をしないと○○しないよ』などと脅すような言い方をしてしまった。」(栃木県・小学3年生保護者)- 「なかなか宿題をしようとしないため、やるまで○○買ってあげない、と制限をつけてしまう。」(静岡県・小学3年生保護者)
理由(2) 親自身の焦りや不安で子どもを急かしてしまったから
受験期、テスト前、宿題の締切―保護者が「間に合うかどうか」を気にしてしまい、強い口調で急かしてしまうケースも多く見られました。
「焦らせる言葉」は、良かれと思って伝えたとしても、子どもによっては負担に感じることも。学習への向き合い方に逆効果になってしまうこともあります。
- 「テスト期間中に勉強量が足らない気がして『今やらないと時間ないよ!』などと焦らすことをいってしまった。」(和歌山県・中学1年生保護者)- 「家庭学習で無料プリントを印刷し、1日何枚が目標と言いながら、できなかった日は『学校についていけなくなるよ』と強めに言ってしまった。」(愛知県・小学3年生保護者)
理由(3) その場の感情に任せて強く叱りすぎてしまったから
子どもの態度や生活習慣にイライラが募り、普段より強い口調になってしまう―。
これは多くの保護者にとって“身に覚えのある”瞬間ではないでしょうか。保護者の声には、その場の感情に任せて叱りすぎてしまったという後悔がたくさん寄せられました。
叱りすぎてしまう背景には、「もっとできるはず」「努力してほしい」といった期待、そして「このままだとマズい」という不安があります。しかし、強い叱責を繰り返してしまうと、親子のあいだに溝ができてしまい、子どもが心を閉ざしてしまう原因にもなりかねません。
叱りすぎてしまうという声から読み取れるのは、保護者自身が強く後悔し、改善したいと願っている姿でした。
- 「普段宿題もやらずに遊んでばかりいたので、勉強はやったのか、早くやりなさいと強制してしまった。」(茨城県・中学2年生保護者)- 「本人が宿題をせずに長時間遊んでいるのを見てキツく叱り飛ばす時。怒鳴ってしまったとあとで反省した。」(大阪府・中学1年生保護者)
理由(4) 自分の価値観や理想を子どもに押し付けてしまったから
子どもの進路や勉強方法について、「こうすべき」という保護者の価値観が前に出てしまう瞬間があります。特に教育については、保護者自身が育ってきた環境や成功体験が反映されやすく、知らず知らずのうちに押し付けになってしまうことがあります。
保護者の価値観は決して悪いものではありません。しかし、それを“絶対的な基準”としてしまうと、子どもの主体性を奪うことにもなりかねません。
自分の価値観を押しつけることが「教育虐待では」と感じた声に共通するのは、「自分が子どものためと思ってやったことが、実は“保護者側の都合”だったのでは」と気づけていたことです。
- 「自分の思いや考えを子どもに思い通りにさせようとしていること。 」(京都府・小学6年生保護者)- 「子どものためにと思い、勉強面や生活面で指示を出してしまい、思い通りにさせてしまったと思ったことがあります。」(奈良県・中学2年生保護者)
理由(5) 子どもの努力よりも結果を求め、要求ばかりしてしまったから
努力よりも“結果”に目が向いてしまい、「もっと」「まだ足りない」と言ってしまう―。これは、教育に熱心であるほど起こりやすい現象かもしれません。
「もっと伸びてほしい」という願い自体は自然なものです。しかし、努力を認める前に次のハードルを提示され続けると、子どもは「自分は十分じゃない」と感じやすくなり、自己肯定感が低下する危険があります。
保護者の声の多くには「本当は褒めてあげたかった」「もっと寄り添えたはず」という後悔が滲んでいました。
- 「褒められなかった。テストで頑張ってある程度の点数が取れたのに、褒めずに『もっともっと』と言ってしまう。」(栃木県・中学1年生保護者)- 「子供のことをほめず、『なんでこのくらいできないのか』と叱責してしまう。」(奈良県・小学3年生保護者)
教育虐待はどこから?親が感じる「境界線」を超えた行動の共通点
「周囲の人の発言や行動で、“それは教育虐待では…”と感じたことがあれば、具体的に教えてください」と質問したところ、具体的なエピソードが数多く寄せられました。
特に、複数の回答に共通して見られたのは、
- 子どもの意思に反する強制- 成績や結果への過度なプレッシャー- 罰として生活を制限する行為
といったエピソードであり、保護者はこうした行動を「教育虐待に近い」と捉えている傾向があります。
共通点(1) 子どもの意思を無視した「強制」
まずは、子どもが望んでいない進路・習い事・塾通いなどを、保護者の期待や価値観を基準に“当然”のように進めてしまうケース。多くの保護者が「行き過ぎではないか」と感じやすい領域です。
これらの行為には「よい将来を歩んでほしい」という想いが前提にあることがほとんどです。とはいえ、子どもの意思が置き去りになった状態が続くと、自己決定感が損なわれたり、親子の信頼関係に影響したりする可能性があります。
- 「子どもの進みたい進路を無視して、親の進ませたい進路に子どもを進ませている。」(群馬県・中学1年生保護者)- 「子どもが希望していないのに受験すること。」(愛知県・小学6年生保護者)- 「公立中学に行きたいと言ってる子どもが受験塾に通わされている。」(東京都・小学4年生保護者)
共通点(2) 成績・点数への過度なプレッシャーと叱責
テストの点数や順位に関連する過度なプレッシャーと叱責についても多くの声が寄せられました。
点数は目に見える指標のため、親子の会話でも話題にしやすいもの。しかし、要求が過度になると、子どもは「結果ばかりを気にする」ようになります。その結果、ミスを恐れて萎縮してしまうことがあります。
- 「100点以外は認めない。100点を取って当たり前な家庭。」(大阪府・小学6年生保護者)- 「テストの点数が90点以下だと家に入れない。」(群馬県・小学5年生保護者)- 「テストでいい点を取らないと怒られること。」(大阪府・中学2年生保護者)
共通点(3) 罰や生活制限によるコントロール
最後は、遊び・休息・食事・睡眠といった生活に必要な時間や行動を“罰”として扱う行為。
こうした罰は、一時的には子どもの行動が変わるかもしれません。しかし長期的には「勉強=苦痛」という学習観を生みやすくなります。その結果、子どもは自己肯定感を失ったり、心身に負担を抱え続けたりする可能性があります。
- 「テストが悪いと1か月友達と遊ぶのを禁止している。」(福井県・中学2年生保護者)- 「子どもの遊ぶ時間を減らして、勉強ばかりさせること。」(滋賀県・小学1年生保護者)- 「課題を終わらせるまで食事を与えない。」(東京都・小学1年生保護者)
不安を感じた親が必ず振り返るべき3つのポイント
ここまで、保護者が「教育虐待かもしれない」と不安になる瞬間、そして「これは教育虐待だ」と認識する行動について見てきました。しかし、毎日の子育てにおいては、これらの線引きが曖昧になりがちです。
そこで、アンケート回答から、保護者が不安を感じたときに“自分の行動をどこから振り返るべきか”を整理しました。これは、教育虐待の境界線を一律に決めるものではありませんが、行きすぎたかどうかを見直すための振り返りの軸として役立ていただけたら幸いです。
(1)「子どもの意思や気持ちを聞けていたか」を振り返る
保護者の声のなかでも特に多かったのは、子どもの意思を尊重できているかという視点でした。強制が教育虐待につながりやすいという認識は、多くの保護者に共通しています。
- 子どもが「嫌だ」「疲れた」と言ったとき、その気持ちを受け止められていたか- 「将来のため」と言いながら、保護者の理想を優先していなかったか- 子どものペースや状態を無視して“成果”だけを追い求めていなかったか
特に、子どもの感情表現が少ないタイプの場合、保護者が「頑張らせなきゃ」とリードしすぎてしまうケースがあります。しかし、それが子どもにとっては“納得していないままやらされている状態”になっていることも。
この気づきこそ、境界線を越えないための大切な一歩です。
(2)「親自身の不安・期待が強く出すぎていなかったか」を振り返る
教育に関する不安は、保護者にとって日常的で、避けて通れないテーマです。“勉強についていけなかったらどうしよう”“将来困るのでは”といった思いは、自然に湧き上がるものです。
しかし、この焦りや不安は、時として子どもへの強いプレッシャーとして表れることがあります。
- 子どもを急かしたり煽ったりした言葉は、保護者自身の不安から出ていなかったか- 「もっとできるでしょ」という期待が、子どもへの否定に変わっていなかったか- テストの結果に一喜一憂しすぎて、努力を認める余裕を失っていなかったか
保護者のコメントでは、「焦りで言いすぎた」「親の期待ばかり語ってしまった」という後悔が多く見られました。しかし、その“気づき”は改善へのスタート地点でもあります。
(3)「子どもの心身の負担が大きくなっていなかったか」を振り返る
教育虐待を考える上で最も重要なポイントは、子どもの心身がどれだけ負荷を受けていたかです。
「睡眠不足になるほど勉強させた」「食事や自由時間を罰に使ってしまった」「強い叱責で委縮させてしまった」といった声に代表されるように、保護者が子どもの心身に負担をかけてしまったことを反省が数多くありました。
- 睡眠・休息・遊びなどの子どものやりたいことが奪われていなかったか- 勉強のために「生活の質」を犠牲にさせていなかったか- 気持ちが落ち込むほど、強い否定や比較を続けていなかったか
心身の安全は、学力や成績より優先されるべきものです。ここが損なわれたとき、教育目的であっても「虐待」に分類されるリスクが高まります。
保護者のコメントには、「気づいた時には子どもが泣いていた」「寝不足なのに勉強させてしまった」といった後悔が多数見られました。子どもへの接し方がいつも完璧である必要はなく、「気づいたときに立ち戻る」姿勢が何より大切なのかもしれません。
まとめ:教育虐待しないために、立ち戻る習慣を
今回の保護者500人への調査を通してわかったのは、教育虐待が「特別な家庭だけの問題ではない」ということです。3人に1人が、日々の子育てのなかで“良かれと思って”行動した結果、それが行きすぎたかもしれないと悩んでいます。
しかし、アンケートのコメントを読み解くと、そこには次のような気づきがありました。
- 自分の行動に不安を抱える保護者ほど、関わり方を見直そうと努力している- 教育虐待は「悪意」ではなく「子どもを想う気持ち」から起こることが多い
だからこそ大切なのは、自分を責めることではなく、「気づいたときに立ち戻る」姿勢です。
- 子どもの意思を尊重できているか- 自分の不安や期待をぶつけていないか- 子どもの心身が苦しんでいないか
この3つを定期的に振り返ることで、教育虐待の境界線に気づきやすくなるでしょう。

詳細はこちらをご覧ください。
アンケート調査概要
調査対象:小学生または中学生の子どもをもつ保護者(有効回答数500名)
調査時期:2025年10月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「教育虐待」についての調査
※掲載しているグラフや内容を引用する場合は、出典「塾選ジャーナル調べ:『教育虐待』についての調査」と明記し、『塾選ジャーナル』の記事(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/38384/)へのリンク設置をお願いします。

プレスリリース提供:PR TIMES

小・中学生の親の3人に1人が「教育虐待かも…」と不安

記事提供:PRTimes

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