2025年12月17日
チューリッヒ
(ビジネスワイヤ) -- ABBは、電気診断分野で30年以上の専門知識を有する英国拠点のテクノロジー企業であるIPECを買収する契約を締結したことを発表しました。IPECの高度な監視システムは、AIと高度な分析を活用し、データセンター、医療、ユーティリティ、製造業などの業界において数百万ドル規模の損失や安全上のリスク、長時間の停電につながる可能性のある故障を予測するため、重要な電気インフラを24時間体制で監視しています。本取引は2026年第1四半期に完了する見込みです。取引金額は公表されていません。
本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20251216467605/ja/
この買収は、世界で最も重要な産業分野におけるオペレーショナル・レジリエンスの確保に取り組むABBの姿勢をさらに強化するものです。部分放電現象は、機器の絶縁劣化の初期段階を示す微小な電気スパークであり、予期せぬ停止が発生する前の設備故障の80%以上の原因となる、主要な故障要因です。IPECは部分放電の検知を専門としており、これにより、企業は高額なダウンタイムへと発展する前に問題を特定できます。その結果、今日のエネルギーおよび運用上の負荷に耐えうる、より強固で信頼性の高いインフラを実現しています。ABBのエレクトリフィケーション・サービスのポートフォリオの拡充は、顧客が事後対応型から予防的な資産管理へと移行することを後押しし、ダウンタイムを最大90%、保守コストを最大85%削減するとともに、重要インフラの寿命を数十年単位で延ばすことに貢献します。
ABBエレクトリフィケーションのサービスディビジョンプレジデントであるスチュアート・トンプソンは、次のように述べています。「重要産業全体において、データセンターでの数百万ドル規模の収益損失から、ユーティリティや病院が直面する安全性と信頼性のリスクに至るまで、ダウンタイムのコストは甚大です。この買収により、当社の顧客は、故障が発生する前に防止するために必要な診断のためのインテリジェンスを得ることができます。複雑な監視データを明確で実行可能なインサイトへと変換することで、企業が事後対応型の修理から予知保全へと移行できるよう支援し、重要インフラをより効率的かつクリーンに、そしてよりスマートに運用しながら、パフォーマンスに集中できるようにしています。」
IPECは英国マンチェスターに本社を置き、オックスフォード、アブダビ、スウェーデン、リヤド、そしてテキサスでの事業を通じて、70人の従業員を擁しています。同社は英国のユーティリティ分野を基盤に世界各地の顧客へと事業を拡大しています。現在ではデータセンターが最大かつ最も成長の著しい市場セグメントとなっており、特に米国で顕著です。IPECの監視プラットフォームは電気インフラを24時間365日監視しており、主力システムでは最大128か所の接続ポイントを同時に追跡できます。IPEC独自のDeCIFerアルゴリズムは、監視データを分析して設備の潜在的な問題が故障へと発展する前に特定し、企業が事後対応ではなく予防的に保守作業を計画できるようにします。
IPECのマネージング・ディレクターであるコリン・スミス博士は、次のように述べています。「IPECでは、数十年にわたり、高度なアルゴリズム、そして近年ではAIと機械学習を通じて、部分放電データを有用な診断結果へと変換する方法を磨き上げてきました。ABBの一員となることで、当社は技術開発を継続できると同時に、より多くの産業や市場へイノベーションを展開できるようになります。また、複雑なデータを潜在的な故障を予測するインサイトへと変換し、産業界が電気設備について、より戦略的でインテリジェントな意思決定を行えるようにします。」
ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーション分野におけるグローバルなテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を可能にしています。エンジニアリングとデジタル化の専門知識を結び付けることで、ABBは産業界が高いパフォーマンスを発揮しながら、効率性、生産性、そして持続可能性を高め、競争優位を確立できるよう支援しています。ABBは、これを「Engineered to Outrun」と呼んでいます。同社は140年以上の歴史を持ち、世界で10万5,000人を超える従業員を擁しています。ABBの株式は、スイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)(ABBN)およびナスダック・ストックホルム(Nasdaq Stockholm)(ABB)に上場しています。www.abb.com
IPEC Limitedは、学術研究、産業界、そして商業の間に対話を生み出すことで最先端技術を電力業界へ移転することを目的として、1995年に設立されました。これにより、電力業界は、電力工学の最前線で活躍する科学者による研究やイノベーションを最大限に活用できるだけでなく、将来の研究開発の方向性づくりに主体的に貢献することも可能になっています。その結果、IPECは市場の需要に効率的に対応し、電力業界に実際の監視と制御ソリューションを提供する商業的に実用性の高い製品を開発することができています。
顧客と緊密に連携しながら、IPECは電力工学向け監視システムの設計、製造、そしてサポートに至るまで、包括的なサービスを提供しています。IPECは、大手ユーティリティや産業用電力ユーザーと長期にわたる協力関係を構築し、維持することで、市場要件への継続的な理解と、サービスの継続性および一貫性を確保しています。www.ipecuk.com
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20251216467605/ja/
連絡先
For more information please contact:
Media Relations
Phone: +41 43 317 71 11
Email: media.relations@ch.abb.com
Investor Relations
Phone: +41 43 317 71 11
Email: investor.relations@ch.abb.com
ABB Ltd
Affolternstrasse 44
8050 Zurich
Switzerland
記事提供:ビジネスワイヤ
とれまがニュースは、時事通信社、カブ知恵、Digital PR Platform、BUSINESS WIRE、エコノミックニュース、News2u、@Press、ABNNewswire、済龍、DreamNews、NEWS ON、PR TIMES、LEAFHIDEから情報提供を受けています。当サイトに掲載されている情報は必ずしも完全なものではなく、正確性・安全性を保証するものではありません。当社は、当サイトにて配信される情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。
Copyright (C) 2006-2025 sitescope co.,ltd. All Rights Reserved.
![]()