日本の世界遺産検索ランキング【富士山】訪日観光におけるデジタル情報の重要性、富士山検索トレンドが示す未来
アウンコンサルティング株式会社

アウンコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太 明、東証スタンダード:2459)は、グローバルマーケティング(国内・海外向けの販売促進・AI活用支援)*、メディアマーケティング(火災保険・地震保険の申請サポート)**などのマーケティング事業を展開しています。
この度、日本の世界文化遺産である「富士山」について、世界各国・地域を対象に関心動向調査***を行いましたので、その結果をお知らせいたします。
* 国内外向けSEO(検索エンジン最適化)、国内外向け広告、AIO(AI最適化:AIO×SEO)[サービス概要:
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*** 今回の調査における各検索キーワードのランキングは、2024年11月~2025年10月までのGoogleキーワードプランナーによる推定検索数を参考指標として集計したものです。
■富士山が文化遺産として登録された背景
富士山はその自然の雄大さから自然遺産として誤解されることもありますが、2013年に世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として登録されました。自然景観だけでなく、日本文化における象徴性が評価されたことが特徴です。
古来より富士山は山岳信仰の対象であり、浮世絵や俳句など芸術作品に多く描かれ、日本人の精神文化に深く根付いています。この「文化的価値」が、自然遺産ではなく文化遺産として登録された理由です。自然景観だけでなく、信仰や芸術における象徴性が評価されたことが特徴です。
登録範囲には山体と富士山の周辺にある神社、溶岩樹型、湖沼などの文化資産が含まれ、国内外で高い認知度を持つ観光・文化資源となっています。
■国別検索ランキング:トップ3の背景分析
調査の結果、「富士山(Mt. Fuji)」に関する検索上位3ヶ国は、アメリカ、インド、台湾、の順となりました。各国が検索に至る主な背景は以下の通りです。
1位のアメリカでは、訪日観光客が訪れるエリアとして、「ゴールデンルート(東京~富士山~京都~大阪)」が広く認識されています。
長期滞在の傾向が強いため、周遊プランに組み込むための情報(交通手段、宿泊、モデルコース)の検索が多くなっています。また、映画やメディアを通じた日本の象徴としての知名度の高さも背景にあると考えられます。
2位のインドでは、自然景観と文化体験を重視する層が増えており、富士山はその両方を満たす観光地であるために検索を牽引している可能性があります。また、 InstagramやYouTubeなどSNSで富士山の絶景や登山体験が拡散されており、特に桜や雪景色と富士山の写真はインドの旅行者に人気です。さらに、2025年3月に富士山の登山規制や料金改定が海外メディアで報道されたことも、検索数増加の一因と考えられます。
3位の台湾では、日本の文化や観光地への関心が非常に高く、地理的な近さや親日感情からリピーターが多いのが特徴です。台また、湾人旅行者はSNSでの写真共有を重視する傾向が強く、富士山は桜や紅葉、雪景色など四季折々の絶景が撮影できるため、検索ニーズが高まります。特に春の桜シーズンや秋の紅葉シーズン前には検索数が急増する傾向があります。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34654/220/34654-220-15db1e8bc7d6d88e098e951b93f55d76-2533x2700.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
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■地域別の傾向:春の観光シーズンに検索数が集中
地域別・月別の推移を見てみると、欧米豪では年間を通じて検索数が最も多く、約45万~60万件の間で推移しています。
2025年3月と5月には60万件を超えるピーク記録しています。
3月は、欧米やオーストラリアの旅行者が7月~9月の夏の登山シーズンに向けて、予約やルート検索を開始する時期と考えられます。5月のピークは、旅行直前の最終的な情報確認や、登山以外のシーズン(新緑ハイキングなど)を狙った旅行計画による検索増加が背景にあると推察されます。
一方、東アジア+インドは年間を通じて安定した検索ボリューム(約20万~35万件)を維持しています。
2024年11月に約35万件に達し、「富士山」への関心が高まりました。背景には、紅葉シーズンの魅力やライブカメラで配信された冠雪の富士山映像など、季節感を強調するビジュアルの露出があります。さらに、台湾で開催された台北国際旅行博(ITF)*1では、日本ゾーンが過去最大規模となり、36万人を超える来場者が日本観光情報に接触しました。このイベント後、春の桜や秋の紅葉、富士山に関する具体的な情報をオンラインで再検索する動きが顕著になったと考えられます。
また、インドでは11月から乾季に入り、海外旅行のベストシーズンを迎えます。加えて、10月末から11月初旬にかけて行われるディワリ終了後、旅行計画への関心が高まる傾向があります。このタイミングで、雪化粧や紅葉の富士山を訴求するビジュアルが検索を後押ししたと推察されます。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34654/220/34654-220-cca94208aa04ba4e3e87e08d6c8c9030-3900x1431.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
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本レポートの完全版を、アウンコンサルティングウェブサイトに掲載しています。
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■調査概要
【調査主旨】
富士山(世界文化遺産及び観光資源)に関する検索動向調査
【調査要綱】
・対象国・地域:OECD加盟主要国を中心にアウンコンサルティングにて抽出した世界32カ国・地域
- 北欧4カ国:フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク
- 湾岸協力会議(GCC)6カ国:サウジアラビア、クウェート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、オマーン
・対象キーワード:アウンコンサルティングが富士山関連の主要キーワード
・調査対象時期:2024年11月~2025年10月
・分析項目:国・地域別の検索ボリュームおよびランキング
・調査方法:Googleキーワードプランナーを用いた国・地域別の検索データ集計、関係機関による統計・報道資料を基にアウンコンサルティングが独自分析
【出典】
*1 公益社団法人 日本観光振興協会 2025 台北国際旅行博
https://www.nihon-kankou.or.jp/home/userfiles/files/autoupload/2025/03/ITF2025_daiippou2.pdf
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プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes