〈出展レポート〉NeurIPS 2025で採択された研究「SVG」を発表──2026年にオープンソース公開へ

株式会社I.Y.P Consulting

〈出展レポート〉NeurIPS 2025で採択された研究「SVG

会期中、100名以上の参加者、日本人学生・ポスドク20名以上と対話を実施。研究と実装を往復するキャリアの選択肢を広げ、グローバル市場に向けてAI事業部のプレゼンスを高めることに成功した。

株式会社I.Y.P Consulting（本社：東京都中央区、代表取締役社長CEO：崔晉豪、以下 IYP）は、国際会議 NeurIPS 2025 において、査読を経て採択された当社の単著論文「Support Vector Generation: Kernelizing Large Language Models for Efficient Zero-Shot NLP（SVG）」をポスター発表しました。また、会期中は次世代のAI人材との対話機会として、日本人の学生・ポスドクを中心に20名以上と、ランチ・ディナー・ポスターセッション等で意見交換を行いました。発表にはオープンソースのデモも含まれ、GAFA研究者を含む100名以上から高い評価を得ることができました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/169148/17/169148-17-5fbad271c37da3c7d74bae9703aab757-2000x1500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Suttonの基調講演で使用されたメイン会場は、最終的に満員になった。

■国際的に高い評価を得た研究を「現場で使える形」へ ―― SVGが提示する方向性

NeurIPS 2025は投稿数が大きく増加しており、プログラム委員会からもスケールの大きさが言及されています。外部機関の発表によれば、2025年は21,575件の投稿に対し、5,290本（24.52%）が採択されています。このような国際会議で採択されたSVGは、“凍結した（frozen）言語モデルを、解釈可能で、追加学習なし（training-free）にゼロ／少数ショット分類へ拡張する枠組み”を提案しています。

現場目線で重要なのは、「精度」だけでなく (1) 計算資源・運用コスト、(2) 説明可能性、(3) 評価設計・再現性です。特にLLMは規模拡大に伴い計算・メモリ負荷が増し、資源制約下のデプロイを難しくするため、量子化を含む効率化が重要テーマになっています。IYPは、こうした国際水準の研究テーマを、要件定義・評価・実装まで落とし込み、社会実装に耐える形へつなげることを重視しました。

■会期中に20名以上と対話 ―― “研究×実装”でキャリアを伸ばす人々と面談

今回、会期中に20名以上の日本人のAIエンジニア候補（学生・ポスドク等）と対話を実施しました。場面は、ポスターセッションだけではありません。ランチ・ディナー等も含めたカジュアルな場で、
- 研究テーマを、実課題やプロダクト価値へ接続する考え方- 再現性・説明可能性・運用制約を踏まえた評価設計- 国際会議の議論を、実務の意思決定に落とし込むプロセス
といった論点を中心に議論しました。

候補者が安心して挑戦できる環境は、「扱うテーマの面白さ」だけでは決まりません。議論の密度、学びの量、成長の速度が重要です。IYPは、国際会議での議論水準を日常の開発・検証に持ち込み、個人ではなくチームとして強くなることを重視しています。