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ドモホルンリンクル化粧品の“余り”を未来のエネルギーに。再春館製薬所の新技術がくまもとSDGsアワードを受賞

株式会社再春館製薬所

ドモホルンリンクル化粧品の“余り”を未来のエネルギー

化粧品廃液をエネルギーへ変える、微生物燃料電池による「エネルギー革命」プロジェクト


 株式会社 再春館製薬所(本社:熊本県上益城郡益城町、代表取締役社長:西川正明)は、2025年12月14日(日)に開催された「くまもとSDGsアワード2025」において、当社の取り組む『化粧品廃液のエネルギー革命』プロジェクトが「牽引部門」で入賞いたしましたことをお知らせいたします。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51751/125/51751-125-3a09d6093500ad8d3165102ae536439b-1215x911.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
▲12月14日、ホテル熊本テルサにて行われた授賞式の様子

■ 「水の都のジレンマ」を解消する、再春館製薬所の挑戦
 再春館製薬所は、阿蘇の伏流水に恵まれた“水の都・熊本”に拠点を置く企業として、「人間も自然の一部である」という漢方の考え方を大切にしてきました。
 主力ブランド「ドモホルンリンクル」製品のうち、ブランドの原点である「クリーム20」は、その高い機能性ゆえに多くの油分や多様な植物成分を含みます。製造過程で生じる、製品化されない「化粧品廃液」は、その濃度と粘度から、従来の排水処理技術では分解が非常に困難という課題を抱えていました。「人を美しくサポートする製品が、命の源である『水』を汚す可能性を生んではならない」――。この強い想いから、ベンチャー企業である株式会社WATASUMIと共同で、微生物の力を活用したエネルギー変換プロジェクトを始動させました。
■ 技術的ブレイクスルー:廃液を「電気」と「メタンガス」へ
 主力ブランド「ドモホルンリンクル」製品を作る過程で、どうしても出てしまう濃密な成分(廃液)。それを捨てるのではなく、地球を動かす力に変えるため、本プロジェクトでは、微生物燃料電池技術を活用し、難分解性の廃液を浄化するだけでなく、副産物として「電気」と「メタンガス」を生成する取り組みを始めました。
 ●独自の前処理技術:
 「超音波」と「物理的な攪拌」を組み合わせることで、微生物が分解しやすい状態を確立。
 ●微生物群集の最適化:
 酒造排水で培われた微生物をベースに、化粧品廃液専用に調整。
■ プロジェクト担当者のコメント:薬彩工園 工園長 高野徳恵
 私たちは、ただ排水をきれいにするだけでなく、そこから新たな価値を生み出したいと考えてきました。熊本の豊かな自然に生かされている私たちにとって、この技術は『自然への恩返し』の第一歩です。2026年の完全実用化に向け、さらなる技術向上に努め、将来的には、この技術で発電した電気で工場の照明を灯したり、地域まで明るく灯すことを目指しています。
■ 今後の展望
 現在は、沖縄のマングローブ域から採取した菌種の導入など、処理速度のさらなる向上に取り組んでいます。将来的には、工場内で発生する廃液をゼロにし、生成されたエネルギーを自社内で活用する「エネルギーの地産地消」の実現を目指し、持続可能な社会の形成に寄与してまいります。

※参考※
再春館製薬所、化粧品特有の“難分解性”廃液をエネルギー転換する共同実証実験をWatasumi社と開始
【再春館製薬所について】
1932年に熊本で創業。「痛散湯」や「ドモホルンリンクル」をはじめとする、漢方理念に基づいた医薬品・医薬部外品・化粧品の製造販売を行う「漢方の製薬会社」です。「自然とつながり、人とつながる明日を」という理念のもと、「人間も自然の一部」という発想で選び抜いた植物の力を、製薬会社の技術で最大限に引き出し、人の力に活かすものづくりを通じて「自然・人・社会の循環」を目指しています。 2032年の創業100周年に向け、「明日が楽しみと思える毎日をつくりたい」という意志を込めた「ポジティブエイジカンパニー宣言」を発表。「お客様・社員とその家族・協力者・地域・地球」に対し、漢方のソリューションを提案する中長期的な事業計画を推進しています。熊本県益城町に本社を構える企業として、自社運営の「ふるさと納税サイト」を通じた復興支援や、自然からの恵みへの“恩返し”としてのサステナビリティ活動など、多角的な視点で理念の実践を追求し続けています。 (https://www.saishunkan.co.jp/

プレスリリース提供:PR TIMES

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