日立、自社クラウド基盤「ComiComiCloud」上でMES導入テンプレートの提供開始
株式会社 日立製作所

MESの構築期間の短縮と低価格化を実現し、導入加速へ。MESにより収集・蓄積したデータを活用し、Lumada 3.0を拡大
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「MES(製造実行システム)導入テンプレート(for DELMIA Apriso) by ComiComiCloud」のサービス内容
株式会社日立製作所(以下、日立)は、従量課金型クラウドサービス「ComiComiCloud/マルチテナントサービス」*1 のアプリケーションとして、「MES*2(製造実行システム)導入テンプレート(for DELMIA Apriso*3, 4) by ComiComiCloud」(以下、本サービス)を、2026年4月から提供開始します。本サービスで提供するテンプレートは製造の業務フローや業務プロセスを整理して汎用化・システム化したもので、在庫、製造、品質管理の効率向上に貢献します。日立のコネクティブインダストリーズセクターは、本サービスを通して導入したMESにより収集・蓄積したデータに、ドメインナレッジと先進AIを組み合わせた「HMAX Industry」を成長産業に水平展開する「Integrated Industry Automation」に注力していきます。Lumada*5 3.0を体現する「HMAX Industry」の提供を通じて、フロントラインワーカーの現場を革新します。
日立は、自社工場に「DELMIA Apriso」を導入し、グローバルな複数生産拠点の製造管理を実現した経験、およびお客さまへの豊富なMES導入の実績・ノウハウを有します。これまでに日立がディスクリート、プロセス産業のお客さまのDXを通して培ったMESのノウハウをもとに、原材料・部品の受け入れ、製造、検査、完成品出荷といった工場における一連の業務の実行管理を標準化した、MES構築を支援するテンプレートを、日立のITインフラ環境とともにクラウドサービスで提供するものです。
本サービスを活用することにより、システム設計開発期間の短縮を実現し、システム導入のハードルを引き下げます。また、MESの本格的な導入のみならず、将来に向けた短期的なトライアルやPoC*6利用にも有効です。なお、MES(製造実行システム)導入テンプレート(for DELMIA Apriso)は、ダッソー・システムズが開発したMES「DELMIA Apriso」に対応しています。
*1 「ComiComiCloud」は株式会社日立製作所の日本における登録商標です。「ComiComiCloud/マルチテナントサービス」は従量課金型のマネージドサービス付きクラウドサービスであり、日立指定のデータセンター内のクラウド環境を提供します。
*2 MES: Manufacturing Execution System
*3 DEXPERIENCE、3DSロゴ、Compassアイコン、IFWE、3DEXCITE、3DVIA、BIOVIA、CATIA、CENTRIC PLM、DELMIA、ENOVIA、GEOVIA、MEDIDATA、NETVIBES、OUTSCALE、SIMULIAおよびSOLIDWORKSは、フランスの法律に基づいて設立された欧州会社(Societas Europaea)であり、ヴェルサイユの商業裁判所書記課に登記番号322 306 440で登録されているダッソー・システムズ、またはアメリカ合衆国やその他の国におけるダッソー・システムズの子会社の商標もしくは登録商標です。
*4 DELMIA Apriso は、グローバルな生産効率を向上させることを目的にした包括的な製造オペレーション管理(MOM)ソリューションです。リアルタイムの生産監視、包括的な品質管理、時間および作業の綿密な計画を活用することで、在庫管理や倉庫管理など、あらゆる運用面で最適なパフォーマンスを実現します。
*5
Lumada お客さまのデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称
*6 PoC: Proof of Concept(概念実証)
■本サービスの特長
(1)構築期間の短縮
標準的な工場オペレーションを取り込んだ「MES(製造実行システム)導入テンプレート(for DELMIA Apriso)」を、日立のクラウドサービス「ComiComiCloud」の基盤上で提供するため、短期間でMESを構築できます。
(2)費用を抑えた導入
導入時のライセンス初期費用やITインフラ投資を抑えることが可能です。
(3)製造業で必要な標準機能を搭載
原材料・部品の受け入れ、製造、検査、完成品出荷といった、製造業において標準的な一連の業務の作業実績をシステム上で一元管理し、工程進捗を確認できます。
(4)マネージドサービスで運用負荷を削減
日立がインフラ基盤の監視、バックアップ、システムリソース管理などの維持運用を行います。問い合わせ対応や作業のスポット対応を行うため、お客さまのシステム保守・運用の負荷を削減できます。
(5)高い機能拡張性
スモールスタートで導入後、お客さまのご要望に応じて「DELMIA Apriso」の機能の追加や各種アドオン開発、オンプレミス版への移行も可能です。
■開発の背景
近年、製造業では競争力の強化に向けてDXが加速していますが、IT人財の不足や高額なIT投資への制約から、紙やExcel*7での管理を続けている製造現場も少なくありません。作業状況が可視化されていない現場では、日々の業務が熟練者の経験・勘、担当者間のコミュニケーションによって成り立っていることが多く、作業が属人化しているケースも見られます。
変化が著しい市場環境で事業を成長させていくためには、作業の標準化、製造・在庫状況の見える化、製品トレーサビリティが不可欠です。こうした中、MESは、製造・在庫状況の見える化・リアルタイム管理、作業標準化、品質維持・不良品発生の未然防止、製品トレーサビリティの確保に貢献し、生産性の向上に有効です。日立は、お客さまのITインフラを運用管理するクラウドサービス「ComiComiCloud」を2013年から提供しており、製造業や流通業の多数のお客さまに導入してきました。これらのOTとITの強みを組み合わせて、MES導入を支援する本サービスを開発しました。
*7 「Excel」は、米国Microsoft Corp.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
関連Webサイト
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MES(製造実行システム)導入テンプレート(for DELMIA Apriso) by ComiComiCloud-
MES(製造実行システム)導入テンプレート(for DELMIA Apriso) -
ComiComiCloud/マルチテナントサービス
日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。
詳しくは、日立のウェブサイト(
https://www.hitachi.co.jp/)をご覧ください。
お問い合わせ先
株式会社日立製作所
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記事提供:PRTimes