「家族みんなで、笑いあって過ごしたい」その声に応える予算を。 入間市、ヤングケアラー支援の常識を覆す「ホール・レスパイト(家族丸ごと支援)」など3つの新施策を導入へ
入間市

~こども家庭庁・齊藤局長も「全国のモデル」と注目。3月定例会にて提案予定~
「支援を受けること=家族と離れること」だとしたら、それは本当に彼らが望む形でしょうか。
ヤングケアラーの中には、家族を大切に想うからこそ、既存の「本人だけの支援(レスパイト)」に違和感を抱き、SOSを出せないこどもたちがいます。
埼玉県入間市(市長:杉島 理一郎)は、先般のシンポジウム(令和7年11月26日開催)で議論された「分離保護」型の支援を見直す新たなアプローチについて、来る3月定例会(市議会)への上程を目指し、令和8年度当初予算案への計上準備を進めています。
本事業は、これまで検討を重ねてきた家族全員で過ごす時間を公費で支える日本初※のアプローチ「ホール(Whole)・レスパイト」を含む「3つの新施策」をパッケージとして展開するものです。
シンポジウムにはこども家庭庁の担当局長や埼玉県議会議長も登壇。「縦割り行政の壁を越える挑戦」として高い評価を受けたことから、この度、具体的な予算措置として正式に提案する運びとなりました。
(※日本初:自治体主導のヤングケアラー支援において、家族全員でのレジャー帯同を「ホール・レスパイト」と定義し公的支援化した点において。)
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入間市長 杉島理一郎
私たちはこれまで、先進的な条例制定や実態調査に取り組んできましたが、現場の支援を通じて構造的な「2つの課題」に直面していました。
一つは、SOSを出せない「潜在的ヤングケアラー」が見落とされてしまうこと。
もう一つは、いざヤングケアラーとして認定しても、家族と離れることを恐れる「介入拒否」や、既存の支援内容が合わない「ミスマッチ」により、支援が届かない(未支援)ケースが存在することです。
この「制度の狭間」を埋めるため、入間市は新たな「3つの施策」をパッケージとして令和8年度予算案に盛り込みます。
1.【完全把握】独自のデータベース構築と「3階層(予備群・要注意・未支援)分類」による、漏れのない支援体制の確立。
2.【心理的壁の突破】「家族と笑って過ごしたい」という想いに応え、家族丸ごと支援する新概念「ホール・レスパイト」の導入。
3.【実務的壁の突破】制度の枠を超え、あらゆるニーズに対応する「カスタマイズサポート」の実装。
1.【発見する】日本初、独自のデータベースと「3階層分類」で、誰一人取り残さない
支援を待つのではなく、届けるために。福祉系システムと住民情報を連携させた独自のデータベースを構築し、リスクのある家庭を可視化します。
さらに、対象者を「予備群」「要注意」「未支援」の3階層に分類。予備群には年1回、要注意層には半年ごとの追跡調査を行うなど、行政からのプッシュ型アプローチで「助けて」と言えないこどもたちを一人残らず捕捉します。
2.【心を開く】「分離」から「共有」へ。常識を覆す「ホール・レスパイト」始動
従来のレスパイト(一時的な休息)は、ショートステイなどを利用して被介護者と距離を置くことが前提でした。しかし、今回入間市が提案するのは真逆の発想です。
ヘルパーや専門スタッフが黒子となって同行し、「家族全員で」テーマパークや食事に出かける。日常のケアや将来の不安をほんの数時間でも忘れ、ただの「親子」に戻って笑い合う。そんな「家族の思い出」を作ることこそが、こどもたちの「生きる力」になり、行政への信頼を取り戻す第一歩になると考えています。
3.【支え切る】「ないなら作る」。制度の隙間を埋める「カスタマイズサポート」
「学習支援」「家事支援」といった既存の型にはまったメニューだけでは、「自分に合うものがない」と諦めてしまう子がいます。
そのため新年度からは、こどもらしさを取り戻すための多様な支援を含めた「カスタマイズサポート」を整備します。既存のメニューが適合しなければ、新たなメニューを作る柔軟な運用を目指します。「予算や前例がないから出来ません」と断るのではなく、「君が必要なら作るよ」と言える行政へ。今回の予算案には、そのための体制強化費を盛り込む予定です。
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こども家庭庁 支援局長 齊藤 馨氏
【国】行政の“縦割り”を越える、現場の突破力に期待 こども家庭庁 支援局長 齊藤 氏
「国としても実態把握を急いでいますが、入間市はそのはるか先を行っています。『ホール・レスパイト』のような柔軟な支援は、制度の縦割りがある中では、なかなか実現しにくいのが正直なところです。しかし、現場が『制度の隙間』を埋めようとするこの挑戦こそが、日本の福祉を変える鍵になります。入間市のモデルが成功すれば、全国の自治体にとって大きな希望となるでしょう」
【県】「知ってもらう」段階から、「どう救うか」の段階へ 埼玉県議会議長(ケアラー支援条例制定に関与) 白土 氏
「埼玉県から始まったケアラー支援の波が、杉島市長の手によってさらに進化しようとしています。条例制定当時、認知度は15%もありませんでしたが、今は『知ってもらう』段階を越え、具体的に『どう救うか』を問うフェーズに来ています。行政の完璧主義だけでなく、家族のライフスタイルに合わせた『遊び(柔軟性)』を持たせた今回の提案は、非常に理にかなっています」
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埼玉県議会 議長 白土 幸仁氏
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元ヤングケアラー こども家庭審議会委員 南光 開斗 氏
【当事者】楽しんでいる自分に、罪悪感を持たなくていい 元ヤングケアラー・大学生 南光氏
「素晴らしい提案だと思います。私自身、母のケアをしている時、自分だけが楽しむことに強い罪悪感がありました。第三者が間に入り『今日はみんなで楽しんでいいんだよ』と言ってくれる。それだけで、どれだけ心が軽くなるか。当事者の痛みを本当に理解していないと出てこない発想です」
【首長】走りながら、整えていく 入間市長 杉島 理一郎
「正直に言えば、最初から全てのメニューが完璧に稼働できるわけではありません。しかし、『制度が整ってからやります』と言っている間にも、こどもたちは成長し、悩み続けています。 皆様から頂いた多くの声を糧に、来年度予算で確かな一歩を踏み出します。私たちが目指すのは、行政の書類上の解決ではなく、この街に住む家族が今日一日を笑顔で終えられること。その実現に向けて、議会にしっかりと説明し、実行に移してまいります」
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【狭山茶の郷から世界へ】入間市が描く「Well-being City」の未来図~伝統の茶文化と最先端のまちづくりが織りなす、心豊かな暮らしの新モデル~
首都圏から電車で約1時間。市内には緑豊かな茶畑が広がり、季節の移ろいとともに風景が変化する、どこか懐かしい景色が残されています。入間市は、商業的茶産地としては日本最北に位置し、狭山茶の発展とブランド化に大きく関わってきた地域です。歴史ある茶文化を大切にしながら、現在では多様な文化や価値観を取り入れたまちづくりに取り組んでいます。
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伝統と多様性が調和する、入間市ならではの景観
関東平野の自然に恵まれたこの地では、代々受け継がれてきた茶農家の手により、狭山茶が丁寧に育てられています。
一方で、米軍基地跡地を再整備した「ジョンソンタウン」や、大型商業施設「三井アウトレットパーク入間」などもあり、伝統と現代的な要素が調和したまちの風景が広がります。
こうした多様性こそが、入間市の大きな魅力の一つです。





記事提供:PRTimes