【人的資本調査:大手電機・IT6社】離職率×WLB分析(2025年)|平均離職率3.16%、全産業平均3.34%に迫る「流動化」の実態
株式会社エフペリ

~「制度の有無」より「運用」が分かれ目。男性育休は上位3社が85%超、定着と代謝を両立する各社戦略を整理~
株式会社エフペリが運営する、人的資本データのオープンインフラ「Career Reveal(キャリア・リビール)」は、総合電機・ITサービス業界の主要6社(株式会社日立製作所、ソニーグループ株式会社、パナソニック ホールディングス株式会社、三菱電機株式会社、富士通株式会社、日本電気株式会社)について、一次情報(有価証券報告書・統合報告書・サステナビリティレポート等)をもとに、離職率(定着率)とWLB関連指標・施策を横断整理しました。
転職市場の活況やジョブ型への移行が進むなか、電機・IT業界は「人が辞めない」イメージを持たれがちです。一方で最新データを見ると、全産業平均との差が縮小し、“流動化”が進む兆しも見えています。本リリースでは、離職率ランキングに加え、男性育休などWLBの「運用状況」も含めて、定着の背景を読み解きます。
*本リリースに掲載する各社データは、原則として最新開示(2025年期)を参照していますが、2025年期の開示がない企業については直近の開示(2024年)を参照しています。
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各企業の有価証券報告書・統合報告書・サステナビリティレポート・ESGデータブックをもとにCareer Revealが作成
■調査結果サマリー
- 電機・IT大手6社の平均離職率は3.16%(2025年)。全産業平均3.34%*を下回り、依然として高い定着率を維持しています。- ただし差は年々縮小しています。全産業が3.76%→3.47%→3.34%と低下する一方、電機・IT業界は約3.0%→約2.8%→約3.2%と、流動化の傾向が示されています。- 企業別では、全産業平均を下回る「高定着」グループ(例:日立・ソニー・富士通)と、全産業平均を上回る「代謝が進む」グループ(例:NEC・三菱電機)に分かれます。- ワークライフバランス(WLB)施策は「制度の有無」より「運用の浸透」が分かれ目になり得ます。男性育休取得率は、上位3社が85%超となりました。
*全産業平均の離職率は、Career Reveal登録企業(TOPIX Core30/Large70/Mid400〔2025年10月改定前〕)を母集団とした平均値です。したがって、本数値は日本企業全体(未上場企業を含む)を母集団とする統計とは異なります。
■離職率ランキング(2025年、電機・IT大手6社)
1位:日立製作所 2.4%(全産業平均との差 -0.94pt)
2位:ソニーグループ 2.5%(-0.84pt)
2位:富士通 2.5%(-0.84pt)
4位:パナソニックHD 3.3%(-0.04pt)
5位:三菱電機 3.7%(+0.36pt)
6位:日本電気(NEC) 3.9%(+0.56pt)
(参考)全産業平均 3.34%
■Career Revealの分析コメント
日立・ソニー・富士通は全産業平均を大きく下回り、依然として「人が辞めにくい」水準です。一方、NEC・三菱電機は全産業平均を上回りますが、これはネガティブに限らず、変革期の新陳代謝が進み、中途入社者にとっては入りやすい環境(流動性が高い)とも捉えられます。
■「辞めない理由」を分けるのは、制度より「運用」
本調査では、離職率の背景を理解するうえで、制度の有無だけでなく、運用の浸透度(利用のされ方)を重視しました。各社の一次情報から見える特徴は以下の通りです。
富士通:社内異動の選択肢を増やし「辞めずに動く」
年間2,800人以上が利用する「ポスティング制度」により、社内でキャリアを更新する選択肢が機能していると整理されています。
日立製作所:ジョブ型人財マネジメントで納得感のある配置・処遇
離職率2.4%は業界最低水準。ジョブ型を通じた納得感のある配置と処遇が定着に寄与していると分析しています。
ソニーグループ:高いエンゲージメントが流出を抑制
エンゲージメントスコア89%が示されており、組織文化の強さが定着に影響していると整理されています。
パナソニックHD:働き方の選択肢を広げ、改善傾向(3.3%)
週休3日制や社内副業など、柔軟な制度運用が離職率の改善につながっていると整理されています。
NEC:変革期の“代謝”--ジョブ型移行で流動性が高まりやすい局面
離職率3.9%は業界で高めですが、急速な変革に伴う新陳代謝の側面があると分析しています。
三菱電機:風土改革の進行で流動化(3.7%)
「チーム創生」等の風土改革を進める過程で、一時的な流動化が見られると整理されています。
■WLBの「運用」を示す一例:男性育休取得率(2025年期)
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各企業の有価証券報告書・統合報告書・サステナビリティレポート・ESGデータブックをもとにCareer Revealが作成
男性育休の取得率は、制度があるだけではなく、現場で取得しやすい雰囲気・業務設計が伴っているかを示す参考指標になります。電機・IT主要6社の比較は以下の通りです。
パナソニックHD 89.0%
富士通 86.2%
三菱電機 85.7%
(参考)全産業平均 81.07%
ソニーグループ 79.0%
日立製作所 71.9%
NEC 50.6%
■公開記事(詳細)
以下の記事で詳細を解説しています。
・離職率(電機・IT大手6社):
https://www.career-reveal.com/articles/major-electric-it-industry-turnover
・働き方・WLB(電機・IT大手6社):
https://www.career-reveal.com/articles/major-electric-it-industry-workstyle
調査概要
- 調査主体:Career Reveal(キャリア・リビール)(株式会社エフペリ)- 対象企業:日立製作所、ソニーグループ、パナソニックHD、三菱電機、富士通、NEC(計6社)- 対象指標:離職率、男性育休取得率、ならびにWLB関連施策(一次情報から整理)- 情報ソース:有価証券報告書・統合報告書・サステナビリティレポート等(一次情報)
注記
- 本リリースにおける「全産業平均」はCareer Reveal登録企業の平均値です。Career Reveal登録企業は、東京証券取引所が定める株価指数の構成企業群であるTOPIX「Core30」「Large70」「Mid400」(※2025年10月改定前の企業群)を母集団として採用しています。したがって、本数値は日本企業全体(未上場企業を含む)を母集団とする統計とは異なります。- 離職率は企業ごとに定義・対象範囲(自己都合/正社員/国内外等)が異なる場合があります。比較にあたっては、各社開示の注記を踏まえて整理しています。
Career Reveal(キャリア・リビール)について
Career Reveal(キャリア・リビール)は、人的資本データのオープンインフラとして、有価証券報告書やサステナビリティレポート等の一次情報をもとに、日本企業の人的資本データを横断比較・構造化するデータ基盤です。残業・離職率・有給取得率・研修・多様性などの指標を、企業別・業界別に整理し、企業研究や人的資本開示の理解を支援します。
プレスリリース提供:PR TIMES

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