京都フュージョニアリング、ジャイロトロンシステムのイノベーション&生産拠点を滋賀県高島市安曇川町に開設
京都フュージョニアリング株式会社

京都フュージョニアリング株式会社(代表取締役社長:世古 圭、以下「当社」)は、主要事業の一つであるプラズマ加熱システム「ジャイロトロンシステム」の研究開発拠点「KF滋賀イノベーションファクトリー(KF Shiga Innovation Factory)」を、ニチコン株式会社(代表取締役会長:武田 一平、以下「ニチコン」)の子会社であるニチコン草津株式会社 安曇川工場(滋賀県高島市安曇川町)に開設します。本拠点は2026年3月1日より順次整備を行い、2026年秋ごろから順次稼働を予定しています。
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ジャイロトロンシステム
■「KF滋賀イノベーションファクトリー」開設の背景と狙い
当社は主要事業であるジャイロトロンシステム事業を、継続的な技術開発とシステム販売および導入に伴うエンジニアリングの両輪で推進しています。当社のジャイロトロンシステムは、量子科学技術研究開発機構(QST)をはじめとする国の研究機関等において長年培われてきた技術を基盤に、キヤノン電子管デバイス株式会社をはじめとする日本の大手技術・製造企業との幅広い協力関係のもとで製造されています。現在、アメリカ、イギリス、ドイツ、チェコなどの公的プロジェクトや民間企業に採用されており、高い性能と幅広い周波数帯による柔軟性が評価されています。
近年の世界的なフュージョンエネルギー開発の加速を背景に、ジャイロトロンシステムの受注機会が拡大しており、当社はエンジニアリングおよび技術開発に必要な設備と供給体制の増強が欠かせない重要なフェーズを迎えています。また、これまで国内の研究機関をはじめとする複数拠点で開発を進めてきたことから、エンジニア間の連携・人員配置・移動面での効率化が急務でもありました。これらを解消し、開発と供給体制を一段と強化するため、今回の拠点集約を決定しました。
■ニチコン草津株式会社 安曇川工場内での拠点開設の意義
ニチコンは、およそ70年にわたり学術研究分野や医療分野、産業分野で利用される加速器電源や高電圧電源、パルス電源、コンデンサバンクなどを設計・生産し、学術分野や産業界に貢献しています。フュージョンエネルギーに関する取り組みも、国立研究開発法人 量子科学研究開発機構 那珂フュージョン科学技術研究所 JT-60SAや大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 核融合科学研究所 大型ヘリカル装置(LHD)へ電源を納入しており、日本のフュージョンエネルギー開発にも長く関わってきました。またフュージョンエネルギーの可能性に期待し、当社にも出資しています※1。
新たな研究開発拠点である「KF滋賀イノベーションファクトリー」は、ニチコンの協力により、滋賀県高島市安曇川町に所在するニチコン草津株式会社 安曇川工場内に開設することとなりました。このたびのニチコンとの連携により、ジャイロトロンシステムの開発に不可欠な大電力・高電圧の電源設備を揃えることが可能となります。これにより、顧客向け製品の開発に加え、より高性能な製品のR&D活動を加速させることができます。さらにジャイロトロンシステムの統合試験設備をゼロから整備し運営していくプロセスを通じて、電源、冷却水、制御システムを含むジャイロトロン統合システムに関する知見を深めることができます。
新拠点は、2026年3月1日より順次整備を開始し、2026年秋ごろから順次稼働を予定しています。オフィスと研究開発エリアを併設によりビジネスと研究開発の効率化と加速化を図るとともに、日本国内に新たな開発拠点を開設することで、サプライチェーンの構築や地域経済の発展にも貢献していきます。
※1:
https://kyotofusioneering.com/news/2024/07/23/2531
ニチコンからの発表も併せてご覧ください。
https://www.nichicon.co.jp/2026/02/25/9460/
■研究開発拠点概要
名称:KF滋賀イノベーションファクトリー(英語表記:KF Shiga Innovation Factory)
所在地:滋賀県高島市安曇川町三尾里690-2
総床面積:1,770平方メートル
稼働時期:2026年秋ごろより順次
■ジャイロトロンシステムについて
磁場閉じ込め方式の核融合炉において、核融合反応の条件となるプラズマ状態を作り出すために必要な加熱システムです。ジャイロトロンは長年にわたり量子科学技術研究開発機構(QST)をはじめとする国の研究機関や学術機関等で多くの研究者によって研究開発が行われてきました。2021年には、国際的な研究開発プロジェクト「ITER」で日本国内機関としてQSTが担当する8機のジャイロトロンを完成させています。 当社はその技術をベースにしながら、キヤノン電子管デバイス株式会社を始めとするものづくり企業の協力のもと、高周波数ジャイロトロンシステムの開発や出力の長時間化など、日本発のジャイロトロンが世界中で利用されるように研究開発を行い、産業転用できるよう取り組んでいます。加えて製品管理や品質保証など、ジャイロトロンの社会実装に向けて必要なプロセスを民間企業の立場から推進しています。
ジャイロトロンシステムを解説したブログ記事を公開していますので、併せてご覧ください。
https://kyotofusioneering.com/news/2025/05/28/3139
■ニチコン株式会社 概要
所 在 地 : 京都市中京区烏丸通御池上る
代 表 者 : 代表取締役会長 武田 一平
設立年月日 : 1950年8月1日
資 本 金 : 14,286 百万円 (2025年3月31日現在)
従 業 員 数: 5,242名(2025年3月31日現在 連結)
事 業 内 容: アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、小形リチウムイオン二次電池、正特性サーミスタ、家庭用蓄電システム、V2H システム、EV・PHEV 用急速充電器、公共・産業用蓄電システム、スイッチング電源、機能モジュール、医療用加速器電源、学術研究用加速器電源、瞬低・停電補償装置など
売 上 高 : 181,643 百万円(2025年3月期 連結)
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes