性の悩みはどのように語られてきたか
認定NPO法人3keys(スリーキーズ)

10代の声と専門家の議論から思春期の性の悩みと支援の前提を考える
認定NPO法人3keys(東京都新宿区、代表理事:森山誉恵)は子ども・若者がどういった悩みを抱えているかを理解するため、北海道大学 発達心理学研究室(北海道、代表:加藤弘通北海道大学大学院 教育学研究院 教授)と共同で発達心理学室と10代の子ども達からの投稿データの分析を行った。この結果を日本青年心理学会第33回大会の自主シンポジウムで発表し、子どもたちの支援に対するあり方を問いかけた。
また、3keysが運営する10代向けサイト「Mex(ミークス、https://me-x.jp/)」内でも思春期男子の利用を想定した新たな特集記事を投稿した。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/44455/68/44455-68-e0cbbc3d35b86e00af2ad2c70a406929-3545x2160.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2025年12月に開催された「日本青年心理学会第33回大会」の自主シンポジウム登壇を終えて。3keys代表・森山(左から3人目)、加藤弘通先生(左から4人目)と北海道大学のみなさま
●大会概要
「日本青年心理学会 第33回大会」
日時:2025年12月6日(土)~7日(日)
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木)
●発表概要
- タイトル:「思春期「男子」の性―ウェブサイトに書き込まれた10代の「悩み」に注目して―」- 内容:3keysが運営する「Mex(ミークス)」には「気持ちをはき出す」と名付けられた返信を行わない投稿フォームがあり、主に10代のユーザーから毎月100件程度の投稿が寄せられている。投稿の内容は多岐にわたるが、今回はなかでも数の多い性に関する悩みについて分析を行った。その結果、性欲や性に関する悩みは性別や立場によって、語られ方や受け止められ方に違いがあることが分かった。社会の男女の性欲に対する受け止め方の違いや、10代にとっては年齢差や性や恋愛の対象が大人とは違った意味合いを持つこと、思春期の心身の発達などを踏まえると、「正しい性」を教える性教育や性暴力被害者支援とは異なるアプローチでの支援が必要であることが示唆された。また、シンポジウムでは思春期支援の現場からの声として、子どもが性の悩みについて話すまでには3~4年はかかること、性についての悩みを打ち明けた途端に支援関係が途切れてしまうこともあることなどを紹介した。
分析結果を受けた議論のなかで「妊娠したかも」という不安に対する相談窓口が女性向けのものに偏っているという気付きがあり、まず着手できることとして、数は少ないながらも男性側の「妊娠させたかも」の不安に対応できる相談先を記事内で紹介した。
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https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/44455/68/44455-68-11b8286f9b5203efc75781f2c87ee6a2-1908x951.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
男性側の「妊娠させたかも」に対応できる特集記事を掲載しました(画面右下)
■北海道大学 発達心理学研究室よりメッセージ
Mexのアクセス状況や「気持ちをはきだす」の投稿から、10代が性に興味をもつ一方で、「自分はおかしいのではないか」と悩んだり、そうした悩みを相談しにくかったりする実態がみえてきました。
今回の結果から、「大人が教えたいこと」という視点だけではなく、「思春期世代が知りたいと思うこと」に耳を傾けて情報発信していくことが重要なのではないかと考えています。
■3keys代表・森山よりメッセージ
思春期は、心身が大きく変化する揺らぎの時期です。自分の本当の気持ちが何なのか分からなかったり、周囲の目を意識して本音を語りづらかったりする年代でもあります。そのため、思春期世代の声は社会に届きにくく、支援や制度に十分反映されていないと感じています。特に、虐待や貧困などの環境のなかで育ち、これまで十分に権利や声が保障されてこなかった子どもたちにとっては、その傾向はより強いものになります。
なかでも性の悩みは、性別や立場によって語られ方や受け止められ方が異なり、社会のまなざしや偏見の影響も受けやすい領域です。「正しい知識」を伝えるだけでは十分ではなく、語れないまま抱えている揺らぎにどう向き合うかが問われています。
今回、北海道大学発達心理学研究室と共同で投稿データを分析し、現場で受け取ってきた「声にならない声」を丁寧に可視化できたことは大きな意義があります。研究と現場が連携し、思春期支援の前提そのものを問い直していきたいと考えています。
[画像3:
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2026年3月2日、本プロジェクトにご尽力いただいた加藤弘道先生が3keys主催のセミナー「Child Issue Seminar」にご登壇されます。
テーマ:「つながりの過剰」と「ひとりの安心」~若者が“つながりを選べる”社会を考える~
日時:2026年3月2日(月)14:00~17:30
会場:日比谷図書文化館
参加費:会場参加無料(後日、有料アーカイブ有)
▼セミナーの詳細・お申込
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000044455.html
[画像4:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/44455/68/44455-68-b628173bb6ac2910e6833b9fe59d6bd8-1376x712.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
加藤先生による調査報告のほか、基調講演、非交流型居場所の実践例など、登壇者多数。思春期世代の居場所のあり方について、多角的に考えます。
*また、過去5回分の「Child Issue Seminar」のアーカイブ動画をセットで販売しております。
思春期世代への理解を深める機会として是非ご活用ください。
▼詳細・お申込
https://archive5.peatix.com/view
[画像5:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/44455/68/44455-68-b815960bbc3a7679c75d08ccf18cf556-451x451.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
認定NPO法人3keys(スリーキーズ)について認定NPO法人3keysは、「どんな環境で生まれ育った子どもにも、必要な社会資源が行き届く社会」を目指し活動しています。児童養護施設などで暮らす子どもたちへの学習支援をはじめ、10代向け支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」の運営、大人向けの啓発活動など、多角的な活動をおこなっています。
プレスリリース提供:PR TIMES




記事提供:PRTimes