2026年03月05日
香港
(ビジネスワイヤ) -- オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッド(以下「オアシス」)は、会社法第297条第1項に基づき、花王株式会社(以下「花王」または「当社」)の代表取締役 社長執行役員 長谷部 佳宏氏に対し、本請求の受領日から8週間以内に臨時株主総会を開催するよう、正式に書面で請求しました。あわせてオアシスは、(i)基準日の公告日、(ii)招集通知の発送日、(iii)EGM開催日について、予定日を速やかに書面で回答するよう求めています。
臨時株主総会招集の理由
オアシスは花王のサプライチェーン、とりわけパーム油および紙・パルプの調達において、人権侵害や森林破壊との関連が報じられているサプライヤーを利用しているとの複数の内部告発を受けました。
これらの内部告発の妥当性を検証すべく、オアシスは独立した第三者の環境専門家に調査を委託しました。その結果をまとめた報告書「Assessment of Kao Corporation's No Deforestation, No Peat, No Exploitation (“NDPE”) Policy and Implementation 」(以下「報告書」)は、www.protectkao.com にて公開しています。
本報告書は、花王が森林破壊、土地収奪、人権侵害に関与しているとされるサプライヤーとの継続的な関与リスクにさらされている可能性を指摘するとともに、パーム油の取引量(重量ベース)の推定約6%のみを対象とする過度に限定的な苦情処理メカニズムの存在、さらに、紙・パルプのサプライヤーおよび認証制度に関する情報開示が、Accountability Framework Initiativeなどの国際的なベストプラクティスや同業他社と比較して不十分であることを指摘しています。
これらの問題は極めて重要性の高いものです。花王自身の2024年CDP開示1によれば、同社の売上高の100%がパーム油の供給に依存しており、また71~80%が紙・パルプ製品の供給に依存しています。
花王のサプライチェーン管理が脆弱であると判明した場合、これらの問題は企業価値に重大な悪影響を及ぼす可能性があり、この点について調査および是正が必要であると考えています。統制の不備は、ブランド毀損、規制リスク(特にEU森林破壊防止規則への対応)、EUや米国を含む主要成長市場における市場アクセスの喪失、さらにはBioré、ORIBE、Curélといった主力ブランドの国際展開を柱とする中期経営計画「K27」の遂行への支障につながるおそれがあります。
本報告書の指摘は、企業価値を保護するため、花王のサプライチェーンについて株主主導の独立した事実調査プロセスを実施することが妥当であることを示しています。
株主主導の完全に独立した調査が必要な理由
花王の現行のガバナンス体制には以下に説明する通り明確な利益相反が存在しており、そのため独立した調査が必要です。
第一に、長谷部社長はコンプライアンス監督を担うESGコミッティの委員長を務めるとともに、報酬諮問委員会の委員でもあり、花王のESGおよびコンプライアンスに関する最終責任を負っています。
第二に、長谷部社長を含む経営陣の業績連動型株式報酬制度における変動報酬の相当部分が、調査の結果によって影響を受け得るESG指標と直接連動しています。
さらに重要なのは、日本弁護士連合会の指針にも沿った長年のベストプラクティスとして、客観性・独立性・中立性を確保するために独立した調査を実施することが求められている点です。
独立した調査はすべてのステークホルダーにとって企業価値向上に直結
調査結果にかかわらず、独立した調査は以下のような効果をもたらします。
花王の管理体制の妥当性を検証し、ステークホルダーからの信頼を強化する、または 市場アクセスの喪失や規制当局による措置といった事態が現実化する前に、適時の是正措置を可能にする明確な課題診断を提供するいずれの結果も、花王の持続可能な長期的企業価値の向上を支えるものです。オアシスは、信頼回復、透明性向上、そして企業価値の保全につながるプロセスを支持するよう、花王および株主の皆様に強く要請します。独立した調査は、リスク管理の強化、サプライチェーン上の問題の是正、そして花王の海外成長戦略を強固な基盤の上に築くために必要な、信頼性ある事実確認を提供します。これはすべてのステークホルダーにとって前向きな一歩であり、当社およびその持続的な長期成長の見通しに資するものです。
本調査は、期間を限定し、重要なリスクおよび情報開示管理にのみ焦点を当て、不要な業務負担を回避する形で設計されています。またオアシスは、通常であれば当社が負担する合理的な報酬を超える費用が発生した場合には、その超過分を補償することを約束しています。
オアシスの創業者兼最高投資責任者(CIO)であるセス・フィッシャー氏は次のように述べています:
「花王は自社を世界で最も倫理的な企業の一つであると主張2しており、経営陣はその評価を称え、報酬体系にも組み込んできました。しかし、独立した報告書により、こうした主張と実際に確認されたサプライチェーンの実態との間に根本的な乖離があることが明らかになっています。例えば、同業他社が強制労働や森林破壊との関連が報じられたサプライヤーとの取引を停止する一方で、花王はこれら同一のサプライヤーへの関与を拡大しています。経営陣の報酬がESG指標と連動している状況では、株主は社内プロセスのみに依拠して事実を検証することはできません。企業価値を守り、花王の顧客・投資家・従業員が当然に享受すべき信頼を回復するためには、独立した調査こそが唯一信頼できる前進の道です。」
オアシスは、臨時株主総会において、独立した調査担当者の選任を支持するよう、花王の取締役会およびすべての株主の皆様に強く求めます。
臨時株主総会の開催請求の関連資料は www.protectkao.comでご覧いただけます。
オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッド(以下「オアシス」)は、花王株式会社(以下「花王」または「当社」)の株式6.6%超を保有するファンドの運用会社です。オアシスは、金融庁の「責任ある機関投資家の諸原則」(いわゆる日本版スチュワードシップ・コード)を受け入れており、これらの原則に沿って投資先企業のモニタリングおよびエンゲージメントを行っています。
ステークホルダーの皆様からのご連絡は info@protectkao.comまでお願いいたします。
オアシスについて
オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッドは、さまざまな国やセクターにわたる幅広いアセットクラスの投資機会にフォーカスしている投資ファンドです。オアシスは、現在最高投資責任者 (CIO) を務めるセス・H・フィッシャーによって 2002 年に設立されました。オアシスに関する詳しい情報は、https://oasiscm.comをご覧ください。オアシスは日本の金融庁の「責任ある機関投資家の諸原則(日本版スチュワードシップ・コード)」を遵守し、この原則に沿って投資先企業のモニタリング及び、エンゲージメントを行っています。
免責事項
本プレス・リリースの情報と意見は、Oasis Management Company Ltd(以下、「オアシス」とする)が情報提供目的またはご参考に供する目的でのみ提供するものです。本プレス・リリースは、受領者に対して、 オアシスと共同して特定の会社の株券その他の金融商品取取引法における大量保有の状況等に関する開示制度の対象となる有価証券を取得し、若しくは譲渡し、又は議決権その他の権利を行使することを勧誘あるいは要請するものではありません。そのような共同行動をとる株主は大量保有の状況等に関する開示制度の共同保有者とみなされ、共同保有者は一般への情報開示のために合算した保有株式数を関係当局に報告しなければなりません。オアシスは、そのような合意を明示的に締結する例外的な場合を除き、日本の金融商品取引法上、他の株主と共同保有者や特別関係者として扱われる意図を有しておらず、共同保有者としての報告義務を発生させる一切の行為を行わないことをご了承ください。また、オアシスは、他の株主の保有する議決権の行使につき、当該株主を代理する権限を受任する意思はありません。なお、本書の内容は、オアシスの所見、解釈、及び評価にとどまります。
1 https://www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/global/en/sustainability/pdf/cdp2024-001.pdf
2 https://www.kao.com/global/en/newsroom/news/release/2025/20250327-001/
businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20260304652168/ja/
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