日本の洋上風力が抱える“保守コスト”の壁を解消。世界最高賞受賞のメンテナンス技術「ATOMSプラットフォーム」、2026年夏の国内初運用に向け待機開始。
LIFTRA S.L.U.

「Windpower Monthly」誌/ゴールドアワード2025受賞。ジャッキアップ船不要で“大型補修”を可能に。3月の「Wind Expo 2026」にて、コスト課題を解決する次世代技術を一般公開
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風力タービン専用クレーンの提供を行うLiftra社(本社:デンマーク)は、スペインのEsteyco社とのジョイントベンチャー「SOLVE Wind」を通じて開発した革新的プラットフォーム『ATOMS(アトムス)』が、「Windpower Monthly」誌のトップイノベーション部門・ゴールドアワードを受賞したことをお知らせいたします。
この受賞は、タービンと直結した洋上保守がコストカットや運用リスクの低減、ローカルサプライチェーンの強化に寄与するという点において、評価されたものと受け止めております。
日本市場においてアチハ株式会社へLT1200クレーンを納入した実績を持つLiftra社は、本技術により、日本の洋上風力発電が直面する「作業船不足」と「コスト高」という課題の解決に寄与してまいります。
2026年3月に東京で開催される「Smart Energy Week, March 2026」では、日本のエネルギー転換を加速させる本プラットフォームを初公開いたします。日本の洋上風力発電の未来を塗り替える革新的な技術を、ぜひ会場でご体感ください。
▶「ATOMS プラットフォーム」公式サイト:
https://www.solvewind.com
「Windpower Monthly」トップイノベーション部門ゴールドアワード受賞の概要
「Windpower Monthly」は、風力産業で最も影響力であるメディアの一つです。業界における最新のイノベーションや技術開発を以下の様々な部門にわたって取り上げています:最大 6.99MW のオンショアタービン、7MW 超のオンショアタービン、オフショアタービン、ドライブトレイン、ローターシステム、最新イノベーション等々。ATOMS プラットフォームは、 洋上風力据付及び保守における重要課題を解決するための革新的アプローチを評価され、トップイノベーション賞を授与されました。
ATOMS プラットフォームとは?
ATOMS は、風力構造物に直接連結することによって、洋上での大型補修作業のサポートを行うために開発された半潜水式バージ技術です。ATOMSは、海底にジャッキアップせず、統合ウインチシステムを利用してタービンに接近し、フレキシブルカップリングインターフェイスを通じて接続します。その後、高度なバラストシステムを使ってタービンと同期させ、安定した作業環境を構築します。
[動画:
https://www.youtube.com/watch?v=n6I3opKPbwU ]
このプラットフォームの第一世代は、Liftra社のLT1200セルフホイスティングクレーンと併用することで、最大4 MW の着床式洋上風力タービンにおける大型補修が実施できるよう設計されています。ATOMS の全体的なロードマップは、タービンの大型化に合わせて能力拡張可能な構造になっており、次世代のプラットフォームでは15 MW 以上まで対応可能にする計画です。
ATOMS プラットフォームは、Solve Wind社(デンマークの風力タービン保守を専門とする Liftra 社とスペインの洋上エンジニアリングコンサルティングのEsteyco 社のジョイントベンチャー)によって開発されました。
Solve Wind社は、2025年12月にスペインのフェロル港で、初のフルスケールATOMS プラットフォーム 「ATOMS ANA 」を公式発表しました。このプラットフォームは、海上試験を含むすべてのテストを問題なくクリアし、コンセプト段階を抜け洋上運用を可能とした実機段階へと到達したことを示しました。現在、ATOMS ANAは、2026年の洋上シーズンに予定されている初運転に向けた待機状態にあります。
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東京(日本)| 2026年3月
Liftra社が、日本で開催されるWind Expo 2026でATOMSプラットフォームのお披露目準備を進める中、日本の洋上風力開発への貢献が、より一層期待されています。
日本は洋上風力の野心的な導入目標を設定していますが、その達成には入札獲得やタービンの組立・据付だけでなく、長期にわたって予測可能なコストで高い可用性を維持することが求められます。ATOMSプラットフォームは、洋上での大型補修を可能にするよう設計されており、希少で日当単価の高いジャッキアップ船に依存することなく、開発事業者や運転事業者がプロジェクトの経済性を守りつつ、迅速な日本のエネルギー転換の実現に貢献します。
日本の洋上風力発電における「経済性向上」と「課題解決」
- タービンの大型化に伴い、大型補修に適したジャッキアップ船の確保が難しいといった、日本および世界共通の運用上の課題を緩和するための設計。- より低コストで低リスクのオペレーション: 物流の簡素化と重量物揚重を伴うジャッキアップ船キャンペーンへの依存低減により、LCOE(均等化発電原価)を改善させ、保険会社や金融機関評価の主要リスク要因が低減可能。- 環境負荷の低減: 海底への接触がなく、動員時の排出量の抑制。- 地域での価値創出につながる実践的道筋: ATOMS は、国内で製造・運用ができ、日本の造船所、港湾、そして洋上風力サービス関連の雇用を支援。
日本の洋上風力産業の将来像では、2030 年までに 10GW、2040 年までに 30~45GW という国家目標が掲げられており、政府は洋上風力を、2040 年の電源構成における再生可能エネルギー比率 40~50%への移行を支える中核として位置づけています。同時に、日本の洋上風力セクターは、プロジェクト経済性、入札制度改革、港湾・作業船の実務的制約といった課題に直面しており、これらの制約はタービン容量や部材重量の増大に伴い一層顕著になっています。
入札戦略や長期的な運転・保守(O&M)計画を策定する開発事業者にとって、大型補修は、銀行の融資可能性を左右する中心的要素になりつつあります。ギヤボックス、発電機、ブレード、その他主要部品も例外的な扱いにはできません。これらの保守作業は運転期間中に十分起こり得ることであり、信頼できて、繰り返し適用できる洋上での対応手法無しではいられません。しかしながら、適切なジャッキアップ船や重量物揚重能力の確保は難しく、業界が 15MW 級タービンへ移行する中で、その要件はさらに厳しさを増しています。
ATOMSが日本の洋上風力O&M の経済性向上に果たし得る役割
- 希少なジャッキアップ船依存を低減: 主要部品交換は、限られた世界的ジャッキアップ船能力を巡って競合するのではなく、専用プラットフォームとクレーンによる方式で計画が可能。- 運転費用の低減とLCOEの改善:標準的なタグボートで動員できる小型で低 CAPEX のプラットフォームを用いることで、物流を簡素化し、高い日当と長いリードタイムに伴うコスト変動を抑えることができる。- 最も費用負担が大きい保守イベントのリスクを軽減:複雑な船舶キャンペーンを削減し、重量物揚重への依存を低減することで、ダウンタイム、保証紛争、保険・金融コストを増大させるスケジュールおよび気象リスクの緩和が可能となる(案件により影響度は異なる)。- 海底への接触や水深による制約条件なしに運用が可能:より深い水深域や浮体式プロジェクトへの注力を強める日本にとって極めて重要な優位性。- 環境への負荷軽減: 大型洋上船に比べて動員時の排出量が低く、現場では小規模な作業フットプリントで運用できる。また、Liftra社 のセルフホイスティングクレーンはバッテリー駆動。
3月、「Smart Energy Week 2026」にて日本初公開
Liftra社は、来る東京開催Smart Energy Week 2026において、Solve Wind社Pia Lankenマネージングディレクターと共に、ATOMSプラットフォームを発表します。その際、ATOMSプラットフォーム、リフトラセルフホイスティングクレーン、リフトラ据付用クレーンを含む様々なソリューションの3Dモデルを公開予定です。
Smart Energy Week 2026は、東京ビッグサイトで2026年3月17日から19日まで開催されます。リフトラ社のブースは、W28-20です。風力発電業界でATOMSプラットフォームの評価が高まっていく中、ATOMSプラットフォームがいかに日本の洋上風力発電の発展に貢献できるかに注目が集まっています。
今後の展望
ローカルコンテンツと雇用:日本の産業インフラに合わせた設計
日本の洋上風力の拡大はエネルギー計画だけにとどまらず、産業戦略でもあります。洋上風力プロジェクトは、港湾、海上作業、製造、保守、物流といった分野にわたって、大規模な国内のサービス経済を創出します。ATOMS は、国内でプラットフォームを製造し、日本人クルーによって運用できるように設計されており、開発事業者のローカルサプライチェーン方針と整合しつつ、沿岸地域における長期的な O&M 雇用を支援します。
開発業者にとって、地域での製造・運用は現実的なリスクの軽減となります:調達距離の短い供給網、国境をまたぐ物流依存の低減、迅速な動員、そして訓練された技術者や海事パートナーによる強固なローカルエコシステム。
日本におけるLiftra社と洋上展開への道筋
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Liftra社の日本進出は、イオスエンジニアリング社との協業で2019年にLT1000リフトラセルフホイスティングクレーンとSkylark Blade Yoke(スカイラーク・ブレード・ヨーク)を導入した時からです。Liftra社の発表によれば、2025年初頭には、日本でのLT1200セルフホイスティングクレーン使用が承認され、日本市場としては初の機材としてアチハ株式会社に納入され、最大 78 トンの吊り上げ能力により、主要部品の交換をサポートしました。マルチブランド対応ソリューションとして、この実績ある技術は、OEM(風車メーカー) をはじめ、風力発電所オーナー、開発事業者、サービスプロバイダーなどによって、すでに 15 か国以上で活用されています。
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この基盤をもとに、Liftra社は、現在製造中のLT1500設置クレーンのプロトタイプ機を含む、次世代セルフホイスティング技術の開発を加速させており、SOLVE Wind社と共に洋上デモンストレーションの準備を進めています。 Liftra社のセルフホイスティングクレーンと組んだATOMS を使った最初の洋上運用は、2026年夏に予定されています。
日本の洋上風力の開発事業者、オーナー、保険会社への影響
開発事業者やオーナーにとって、ATOMSはライフサイクルコストを予測しやすくするための新たな手段を提供します:入札段階から O&M 戦略に組み込める、洋上での大型補修に特化した能力。限られた船舶市場への依存度を下げることで、ATOMSは稼働率見通し、OPEX の予測、スケジュールの耐性をより確かなものとします。
保険会社や金融機関にとって、信頼のおける大型補修方法は運用リスクマネージメントの重要要素となります。準備工程を簡素化し、重リフト作業の複雑さを抑えるプラットフォーム方式は、天候による作業時間の制約、船舶遅延、長期停止といった、洋上での損失を引き起こす実務的なリスクへの対策として有効です。
SOLVE Wind社について
SOLVE Wind社はデンマークのLiftra 社とスペインのEsteyco社のジョイントベンチャーで、コスト効率、稼働率、持続可能性 を高める次世代の洋上風力ソリューションの開発を目標に創立されました。Liftra社のセルフホイスティングクレーン技術とEsteyco社の洋上エンジニアリングの専門性を組み合わせることで、SOLVE Wind 社は洋上風力における実務課題に直接応える実用的な技術革新に取り組んでいます。
プレスリリース提供:PR TIMES




記事提供:PRTimes