スタンレー電気、波長265nm 深紫外LEDの発光効率を約3倍に向上し、世界トップクラスのWPE 7.5%を実現
スタンレー電気株式会社

スタンレー電気株式会社(本社:東京都目黒区中目黒 2-9-13、代表取締役社長:貝住 泰昭)は、除菌効果が最も高いとされる265nmの波長において、深紫外LEDの発光効率(光電力変換効率、WPE:Wall-Plug Efficiency)を大幅に向上させ、現行比約3倍となる7.5%(158mW, 350mA, 6V)の効率を達成しました。本成果は、深紫外LED光源そのものの性能進化にとどまらず、水除菌用途における処理能力の拡大を可能にし、従来のUVランプ方式に代わる水銀フリーの次世代除菌ソリューションの導入・普及を大きく前進させるものです。また、2026年度中にはさらなる性能向上を達成するWPE 10%の実現を計画しています。
- AlN(窒化アルミニウム)基板からの光取り出し※1を向上させた独自構造と高反射電極の採用により、発光効率を大幅に向上- AlN基板上の低欠陥結晶成長技術により内部損失を低減- 製品寿命を10,000時間から25,000時間(L70※2)へ大幅に延長※1:LED素子内部で発生した光を、外部へ効率よく取り出す技術※2:初期放射束比70%以上を維持する時間
本技術によりWPE 7.5% を達成した深紫外LEDにつきましては、2026年3月より順次サンプル提供を開始します。
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当社深紫外LEDの性能比較
265nmは、275nmや280nmなど他の波長と比較して微生物の不活化効率が高く、より少ない照射量で高い除菌性能を発揮できる波長であり、当社の深紫外LEDの大きな特長の一つです。
深紫外LEDは水銀を使用しない光源であるため、安全安心な水の提供と環境負荷低減の両立に寄与します。今回の発光効率の向上により、水除菌リアクターをはじめとする応用製品の性能が高まり、家庭用から産業用まで用途に応じた処理規模の拡大が期待されます。これにより、従来はUVランプ方式が主流であった分野でも、運用コストを含む実用性の観点から、深紫外LEDへの段階的な移行が現実的かつ有力な選択肢として位置付けられるようになります。
今後は、発光効率10%の実現を目指し、UVランプ方式からLED方式への転換に向けた取り組みを進め、持続可能な水処理ソリューションの社会実装に貢献していきます。あわせて、高効率化によるユニットの小型化や除菌性能の向上も進み、ウォーターサーバーなどの小型機器から、廃水や低透過率の水処理といった用途まで、活用領域の拡大が進む見通しです。
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当社水除菌リアクターの開発方向性(小型化・大流量化・除菌性能向上)
現在、世界では人口の 1/4(約 21 億人)が安全に管理された飲料水を利用できない状況に置かれていることが報告されています(Progress on Household Drinking Water and Sanitation 2000-2024, WHO and UNICEF, 2025)。当社は今後も「高い除菌性能と信頼性」を追求し、除菌効率が最も高い 265nm における深紫外LEDの開発と性能向上を推進してまいります。そして、安全安心な水の提供と環境負荷低減を両立し、光の技術で水に関わる社会課題の解決とサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。
なお、本件により、当社UV事業・製品の適用領域ならびに事業機会の拡大を実現し、当社の成長基盤の一層の強化を後押しします。
深紫外LEDにおける波長と除菌効果の関係、および波長265nmの優位性については、
こちらのWebページをご参照ください。
1920年に自動車用電球などの特殊電球の製造販売を目的に創業し、現在では世界の主要な四輪・二輪メーカーに製品を提供しています。自動車照明以外にも可視光・赤外・紫外の各種LEDやLCDなどのコンポーネンツ製品、電子応用製品で、暮らしの安全安心に貢献しています。
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記事提供:PRTimes