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認知症コミュニケーションロボット「だいちゃん」、通信不可環境下で“寄り添い”を実現するPoCを実施

ザ・ハーモニー株式会社

認知症コミュニケーションロボット「だいちゃん」、通

― 経産省「マナビDXクエスト 地域企業協働プログラム」にて共同検証 ―


[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40046/19/40046-19-9d29d638524ade39ecbb723c7943e7fa-2048x1572.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
     中央の同社スタッフが手に持っているのが、同社開発の認知症コミュニケーションロボット「だいちゃん」

福岡県で認知症介護施設の運営・展開と認知症コミュニケーションロボット「だいちゃん」の開発・販売を行っている、ザ・ハーモニー株式会社(本社:福岡県飯塚市、代表取締役CEO:高橋 和也)は、2025年12月~2026年2月にかけて経済産業省主催「マナビDXクエスト 地域企業協働プログラム」に参加し、多様な職種で構成された受講生チームと共に自社製品の課題解決に向けた新たなアプローチの検討・検証を行った。


2026年2月26日に開催された成果報告会をもって本協働プログラムは一区切りを迎えており、本プレスリリースは、協働期間中の取り組み内容および今後の展望をまとめたものである。

1. 認知症コミュニケーションロボット開発の試み


同社は福岡県筑豊地方を拠点に、老人ホーム3施設、デイサービス3施設、保育園1施設を運営している。

「だいちゃん」は、代表の高橋自身が介護士として、認知症特有の介護の難しさと現場の慢性的な人手不足を目の当たりにした経験と、「テクノロジーの力で認知症介護の課題を解決し、よりハッピーな介護を提供したい」という思いから、2019年4月より開発を行なってきた。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40046/19/40046-19-4c681f29a503ce38aeacd2866efb6ce6-2000x2000.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
  代表取締役CEO 高橋和也
「だいちゃん」への想い「私たちが『だいちゃん』を開発している一番の理由は、認知症高齢者の方が毎日を少しでも安心して、楽しく過ごせるようにしたいからです。介護の現場では、人手不足の中でスタッフが一生懸命対応していても、どうしてもすべての時間に寄り添うことが難しい場面があります。
だいちゃんは、そんなときに認知症高齢者の方の隣にいて会話をしたり歌を歌ったりすることで、不安や孤独感を和らげる“もう一人の小さな介護士”のような存在になってほしいと考えています。
私たちは、介護をする側とされる側のどちらかだけが頑張るのではなく、双方がハッピーでいられる環境をつくることが大切だと思っています。今回の協働で得られた新しい視点も活かしながら、これからも認知症高齢者の方にとってより心地よいコミュニケーションの形を追求していきたいと考えています。」
(ザ・ハーモニー株式会社 代表取締役CEO 高橋和也)




2. 現場と利用者からの切実な要望と、だいちゃん開発チームの挑戦


一方、現場は電波が入らない場所も多く、クラウドからのAIレスポンスが安定して受信できないことに起因する問題に悩まされてきた。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/40046/table/19_1_016b55454494796c6910e8ec0bb8a972.jpg?v=202603231015 ]
通信環境が常に良好であればこのような問題は生じないが、施設内ではそのような状態を維持することが難しい。医療介護の現場ではよくある話だが、それゆえ通信が途絶えた状態でも利用者に喜んでもらえるような仕様であることが大きな意味を持ってくる。

企業協働がスタートする頃、だいちゃん開発チームは、利用者が話したいタイミングに合わせて音声を取得できるようにするための「割り込み機能」の開発に注力していた。「割り込み機能を実装しないと、利用者がだいちゃんに合わせて発話しなければならなくなってしまい、自然な対話が続かない」という社員共通の課題認識があったためだ。

高橋とだいちゃん開発チームは、当初マナビDXQチームを学生主体のチームと想定していたこともあって、クラウドからのLLMレスポンスレイテンシー問題の改善について、論文検索などから解決の糸口を見出してもらえたらと考えていた。しかし、初顔合わせのミーティングでその認識は大きく覆されることになる。

3. マナビDXクエストチームとの出会い


経産省マナビDXクエストは、前期でAI・DXのPBL演習課題に取り組み、後期では「地域企業協働プログラム」を通して実際に企業と協働しながらリアルな課題解決を目指すという、半年間の実践的なDX学習プログラムである。

今回同社が協働したチームは様々な年代及び職種の社会人メンバー5人で構成されており、リーダーの三橋(HN:漁neko)は医療業界のDX経験もある現役のDXソリューションアーキテクトだった。
普段異なる業界で働いている者同士がチームを組んで、特定の企業の課題に取り組む機会は珍しく、多様性を活かした新しい観点での課題解決を試みることになった。

※マナビDXクエストはHN:ハンドルネーム使用を推奨している
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40046/19/40046-19-2c7adf6bda5ae39e7f06e7cd7fc831df-1433x899.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
週1回の夜間WEBミーティングの様子 (左から、同社代表の高橋和也、黒須靖史(Cross)、三橋明佳(漁neko))

【協働メンバー】
・ザ・ハーモニー株式会社
CEO 高橋和也、だいちゃん開発チーム

・マナビDXクエストチーム
三橋明佳(漁neko)、黒須靖史(Cross)、けいと、ゆゆ、奥田



[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40046/19/40046-19-6ae26c2defc600de259da84b7832e9cc-1233x890.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
 マナビDXクエスト受講生チーム

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40046/19/40046-19-dda670ba6d945caf715646ebc97e1e4b-2000x1414.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
地域企業協働プログラムは、同社から提供したデータをマナビDXクエストチームが分析し、どのようなテーマにフォーカスして協働を進めていくか、ミーティングで協議するところから始まる。

[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40046/19/40046-19-8cc04bd8d6179c7f6dd88e34c4cb3aa1-1826x902.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「12月は資料を基に現状調査と分析を進め、後半は上記のスケジュールでPoCまで行いました。各々の仕事もある中、タイトなスケジュールで尽力してくれたチームメンバーと、実物のだいちゃんを確認できるようにメンバー1人1人にだいちゃんを貸し出してくださった高橋さんに、心から感謝しております。」(漁neko)


利用者動画やアンケート結果の分析を進めていくと、「ただ聞いてくれるだけの機能が欲しい」という希望が思っていた以上に多いことがわかった。だいちゃんが主体的にお話を続けられることより、だいちゃんが「ちゃんと聞いていますよ」という姿勢でそこに居てくれることの方が有難い、というのである。

健常者にとって、数秒のラグは許容範囲内なのかもしれない。しかし、認知症を患う高齢者にとって何も反応がないことは『拒絶』であり、より一層孤独感と焦燥感を強めてしまう原因になりうる。待たされることは、高齢者にとってストレスを通り越して苦痛なのだ。その結果、不安から混乱状態に陥ってしまうこともある。だからといって、忙しい現場スタッフが常に誰かに付きっきりでいるわけにもいかない。
だいちゃんは、「確実に受け止める役」を期待されているのだ。

これを踏まえた上で、限られた2ヶ月という短い期間で、マナビDXQチームができることは何なのか --三橋の脳裏に、高橋の「最大公約数をとりたい」という言葉が浮かんだ。

“最も発生する頻度の高い問題で、かつ解決することで利用者の満足度を大きく向上させることが可能なこと”は何だろうか。まずは相手に寄り添う姿勢を示すことが大事なのではないだろうか?ローカルのみの環境で、より質の高い「傾聴」を実現できないだろうか?”

協働メンバーで週1回のミーティングを重ねながら徐々に方向性を定めていき、2ヶ月の協働のゴールとして「通信不可条件下、傾聴を重視した初期PoC」を行うことになった。

4. UX観点から生まれたPoC「寄り添いAI傾聴エンジン」とは

[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40046/19/40046-19-3b64feac1b712b4a7fbef5feefbf1364-1524x1071.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
マナビDXクエストチームが制作したPoCの詳細。相槌音声が素早く返されるのがポイント。

「通信不可であることが前提条件なので、使えるものはローカルで動作する軽量LLMと音声合成・音声ファイル等に限られてきます。傾聴では、相手に『共感していること』を示すために聞いた内容と同じことをおうむ返ししたり相槌を打つことが基本ですが、これはあくまでも人間が『傾聴』する場合の話であって、ロボットの場合、おうむ返しのタイミングが遅いと逆に相手をイライラさせてしまう可能性があるという意見がありました。そのため今回のPoCではおうむ返し機能は採用せず、利用者の方の感情に合わせた相槌を素早く返す設計とすることで、“無反応”と感じられる時間を減らすことにフォーカスしました。だいちゃん開発チームが実装された割り込み機能という『技術的突破口』と、私たちが提案するUX的アプローチが、課題解決の両輪として機能することを目指しました。」(漁neko)

無反応時間の低減と共感的な初期応答の実現により、利用者が「受け止められている」と感じられる設計の可能性が示された。ザ・ハーモニー株式会社では、本協働で得られた新たなアプローチを今後の製品改善に活かし、より利用者に寄り添うコミュニケーションの実現を目指していく。

[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40046/19/40046-19-755470fb3239a74ea4570d86a1ec13a5-1200x1216.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
だいちゃんとのふれあいを楽しむ入居者の様子
「だいちゃん」開発の今後の展望「だいちゃん」は、認知症の方が自ら可愛がりたくなるようなデザインと、会話をリードして回想療法を促す独自のAIシステム(特許取得済)を特徴としており、すでにトライアルを含む200台以上が介護施設や病院、利用者の自宅で導入されている。
同社は、今後の普及とさらなる価値提供に向けて、以下の構想で開発を進めていく方針である。




1.コミュニケーション機能の大幅なアップデート(双方向性と柔軟性の向上)
1.発話中の音声聞き取り機能の実装
現在は発話中に声をかけられると認識しづらい傾向があるが、会話の途中でも相手の言葉を聞き取れるよう改良を進めている。

2.予測不能な会話への対応力強化
データベースにない会話にも柔軟に対応できるよう、AIのチューニングを進めている。

2.パーソナライズ機能の強化(個人認識と会話の最適化)
1.話し手の自動認識と記憶の保持
話し手の声などから個人を識別し、継続的な関係性を前提とした対話ができるよう開発を進めている。

2.会話の深掘り度合いの自動判断
認知症の状態や反応に応じて、会話の深さを自動で調整する仕組みを検討している。

3.家族の声色での発話
将来的には家族の声を学習し、その声色で話しかける機能の追加も視野に入れている。

3.提供領域の拡大(児童・障害福祉分野への展開)
認知症高齢者向けの対話システムを基盤に、発達障害を抱える児童などへの活用も検討している。

4.新たなラインナップの構想とエビデンスの取得
1.新モデルの開発構想
現在のぬいぐるみの形状に加え、女の子・動物バージョンなど、新たなラインナップの展開を検討している。

2.学術的エビデンスの構築
大学と連携し、ラポール形成による効果の検証など、客観的なエビデンス取得を進めている。

[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/40046/19/40046-19-76ca90ca5c294322c6019690262251a9-1198x890.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
だいちゃんと話をしたり、一緒に歌を歌ったりすることで和やかなムードになり、自然と会話の量も増えている


「近頃のAIおよびフィジカルAIの技術的発展に伴い、当社は将来的に介護現場へヒューマノイド(人型ロボット)が普及していく未来を見据えています。『だいちゃん』の開発・運用を通じて蓄積してきた『認知症の方に特化した独自の対話システム』をヒューマノイドに搭載・提供していく構想を描いております。当社は今後も『だいちゃん』の社会実装を進め、誰もが質の高いケアを受けられる社会の実現をしてまいります。」
(ザ・ハーモニー株式会社 開発チーム)


関連記事:認知症高齢者と介護者をAIでサポート!認知症コミュニケーションロボット「だいちゃん」の販売を開始 (PRTIMES)

プレスリリース提供:PR TIMES

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記事提供:PRTimes

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