京都府福知山発の新産業創出へ。「NEXT産業創造プログラム」「F-StartUp」2025年度成果報告会を開催
京都府福知山市

―事業案の創出から事業成長まで、7組の挑戦と成果が集結―
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福知山市は、新たな産業の創出・集積を目的として、福知山公立大学等と連携しながら起業家人材育成事業「NEXT産業創造プログラム」を実施しています。あわせて、同プログラム修了生向けに事業拡大を支援する「F-StartUp」に取り組んでいます。2026年2月28日に開催した令和7年度成果報告会では、NEXT産業創造プログラム4チーム、F-StartUp3事業者が、それぞれの事業案や実践成果を発表しました。
さらに本事業では、クラウドファンディングを活用した実践的な事業検証にも取り組んでおり、2025年度は2チームが挑戦し、総額252万円を調達しました(5年間累計981万円)。こうした実践を通じて、アイデアの社会実装や市場性の検証を進めています。
1.業界特化研修事業の社内提案プラン-ステークホルダーマネジメントとスピードの重要性
本事業は、市場調査会社が有する業界別の市場データや動向分析の知見と、自治体が持つ地域課題や産業構造への理解を組み合わせることで、地域の産業振興をより多面的に捉えることを目指す取組です。
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研修では、地域産業を取り巻く環境変化や成長分野の動向を整理しながら、福知山市の実情に即した産業テーマを検討しました。今回の検証では、地域課題との関連性や今後の発展可能性を踏まえ、次世代農業分野を一つの題材として取り上げました。農業分野では、担い手不足や高齢化、環境配慮への対応など全国的な課題がある一方、スマート農業や植物工場、バイオ炭など新たな技術や市場の広がりも見られています。こうした外部環境の変化と地域の現状をあわせて捉えることで、地域に適した産業施策を考える視点を深める機会として構想しました。今後は、このような研修事業の検討をさまざまな自治体で進めながら、市場データの販売にとどまらない新たなビジネスモデルを模索するとともに、自治体の産業振興に向けた支援を継続していきたいと考えています。
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2.PHYSIO GOLF Re:Design-ゴルフで健康寿命を再設計するReSwing事業-
福岡発の新規事業「PHYSIO GOLF Re:Design」は、代表の廣瀬堅太郎さんと事業開発責任者の真崎健さんが、理学療法士としての医学的知見とバイオメカニクスを掛け合わせ、プロとの現場で培ってきた知見を一般ゴルファーへ提供し、指導および身体づくりを支援する取り組みです。従来の感覚に依存した指導ではなく、物理学をベースに成果が出る“やり方“を再現できる仕組みとして、Outcome Structure(OS)を体系化しました。
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本事業は、個人差(身体特性)に合わせて「力を足す」のではなく、「エネルギー伝達の流れを組み替える」ことを重視します。さらに、技術理解と行動変容を促す設計(タイムテーブルOS)を取り入れ、受講後に自ら練習・改善したくなる状態をつくることを狙います。今後は講師育成とツール(AIボット)による支援で属人性を排し、福岡で確立したモデルを全国へ展開していきます。ゴルフを「健康インフラ」と捉え、離脱者を減らし、健康寿命を伸ばす社会実装に挑戦します。
株式会社フィジオ
https://physio-fukuoka.jp/
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3.教育探求ツアーと地域共創オリーブフリアン-B型就労所と大学生が歩んだクラウドファンディング実践-
焼き菓子「オリーブフリアン」の認知拡大に向け、広報とテストマーケティングを実施しました。きっかけは、B 型就労施設における工賃水準の低さを知り、違和感を抱いたことです。背景には、支援業務が優先される現場で販促・営業に十分なリソースを割きにくく、市場で他社と競争して収益を伸ばすことが構造的に難しいからではないかと仮説を立てました。そこで、地域資源であるオリーブ未活用材を活かし、B 型就労所と連携して商品化しました。学生事業部が市場との接点(発信・販売導線づくり)を担い、価値の整理と届け方を設計し、さらに1 個販売ごとに 30 円を上乗せし、利用者の工賃向上に充てる仕組みを導入し、「買うことが地域と福祉を支える」点を核メッセージとして発信しました。
SNS や対面で反応を取りながら訴求軸を磨き、共感の広がりを検証するためクラウドファンディングを実施し、味・品質に加え背景も丁寧に伝えた結果、支援者 142 人から支援総額 111 万円のご支援をいただくことができました。
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現在リターンを順次発送中で、オリーブフリアン本体は 5 月頃の発送開始を準備しています。あわせて、一般販売に向けてイベント出店等で認知を広げるとともに、取材・取扱(販路)に関するご相談も受け付けております。将来的には「福知山といえばオリーブフリアン」と言われる地域のお土産としての定着を目指します。
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4.学生記者が届ける、世のため人のための企業-学生の取材で紡ぐ、地域企業の魅力-
一般社団法人 NEXTE 福知山の学生記者部「StyleNote」は、地域のキーパーソンを学生目線で取材し、40 本以上の記事を発信してきました。しかし、学生主体ゆえの組織の持続性や読者層の限定といった課題がありました。それらの課題解決に向け企業様や大学、OBの方々に実証インタビューを行ってきました。それら実証を通して、地域企業を学生目線で取材し記事化することの有用性を確認しました。
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そして、現在は北都信用金庫様から連携のご提案をいただき、社会課題解決を軸に持続的な事業活動を行う企業が受ける認証:通称「S 認証」を受けた企業の記事・パンフレット作成に向けて動いています。本連携の意義は第一に、金融機関による企業選定を通じて、社会的価値の高い地域企業を継続的に取材できる体制を構築できる点です。これにより、取材先のパイプラインが生まれ、活動の持続性が高まります。第二に、学生という利害関係を持たない立場から企業の魅力や価値観を言語化することで、若者と地域企業をつなぐ新たな接点を創出できる点です。
現在は、記事品質を安定させるためのモジュール化を進め、大学生 100 名へのアンケート結果を基に取材項目を設計しています。また、パンフレットと連動した専用ウェブサイトの立ち上げ準備も進行しており、情報発信基盤の整備を進めています。私たち学生記者が伝える S 認証企業の魅力をどうぞお楽しみに。
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1.NEXTE福知山のこれから-企業向けインタビュー記事制作サービス-
一般社団法人NEXTE福知山は、会社員3名が立ち上げた法人です。
福知山を中心とした北近畿地域において起業家ネットワークを構築し、新たな事業や活動に挑戦する人々を支援することで、地域でワクワクし合えるつながりを生み出すことを目的に活動しています。また、福知山市や福知山公立大学などの産学公ネットワークにつながる入口の一つとして、地域内外の人材やアイデアが交差する場づくりも目指しています。
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本プログラムでは、「収益化」と「ホームページ改修」に取り組みました。収益化の検討においては、学生が地域企業を取材し、学生目線で企業の魅力を伝える求人記事を制作するサービスの構想を進めました。企業が気づいていない魅力や働く環境を学生の視点で発信することで、地域企業と若者をつなぐ新たな情報発信の仕組みづくりを目指しています。
事業を模索する中で、京都北都信用金庫様から認証企業(独自の基準により地域貢献や持続可能性を評価された企業)への取材の機会をいただきました。今後は同信用金庫と連携し、S認証企業への取材を中心に、北近畿の企業の魅力を学生目線で発信してまいります。
また、福知山公立大学の卒業生と在学生がつながるコミュニティづくりにも取り組み、地域内の人的ネットワークを強化することで、新たな挑戦が生まれる土壌づくりを進めていきます。
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2.「HARUEL」のブランド事業展開-“ヒト”と“モノ”にやさしい移動を-
HARUEL(ハルエル)は、「身近な存在の多様な移動ニーズに応える支援ツール」をコンセプトに掲げたブランド事業です。支える人の身体的負担を軽減しつつ、大切な「ヒトやペット、モノ」をやさしく、安心して移動できる支援ツールの開発を通じて、生活や現場をより自由で豊かなものにすることを目指しています。
ブランド誕生のきっかけは、寝たきりの母の在宅介護において移動介助の限界を感じ、初代モデルを
自 作したことに始まります。その後、ある看護師さんとの出会いを機に本格的な開発へと進み、特許(第7580560 号)も取得しました。
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本プログラムを通じて、事業の基盤となるブランディングを構築できたことで、柔軟性・独自性・汎用性を兼ね備えた事業展開の軸が確立しました 。製品開発においては、プロトタイピングを重ねる中で、近年社会的関心が高まっている高齢ペットの介護問題にも着目するようになりました。さらに、障がいのある子どもを持つご家族や施設関係者のお話から、移動の難しさや介助時の身体的負担、安全確保の重要性も明らかになりました。今後は、一人介助に特化した移動介助用具を基点に、寝たきりの方が自由に外出できる社会の実現や高齢ペット介護、防災・運搬・建築など多様な分野への展開を目指します。「支える人」と「支えられる存在」双方を大切にする移動支援ツールの開発を進めるとともに、知財による独自性の確立やサステナブル素材の開発・採用を推進し、日本発のプロダクトを福知山から発信していきます。
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3.地域資源を価値に変え、経済を循環させる-福知山発・エシカルブランドによる次世代ハイブリッドビジネス-
京都府福知山市発のエシカルブランド「香福(こうふく)ナチュラルGIN」は、和漢素材から香りだけを抽出した透明なノンアルコールGINです。福知山市内で栽培される生姜やレモングラスなどのハーブを原料に、和漢素材から香りだけをやさしく抽出した、透明な芳香蒸留水。鍋の蓋につく水滴のように、ハーブの香りだけを集めて生まれます。ノンアルコールドリンクやモクテル、カクテルを作る原液になります。
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私の故郷である夜久野町は50%以上が65歳以上 というデータがあるほど、高齢化は進みます。香りに触れながら無理なく続けられる「ハーブ苗オーナー制度」で働き方をつくっていきます。すでに試験的な植え付けも始まり、家族や地域とともに、栽培と乾燥の基盤づくりを進めています。耕作放棄地の活用や高齢者による乾燥工程など、地域資源と人材を活かした持続可能な生産体制を構築しています。
クラウドファンディングでは、NEXT産業創造プログラム及びF-StartUp歴代1位の支援実績を更新しました。支援者の約80%以上が飲用を目的とする個人利用者であり、ハーブ苗オーナーが約20%、さらにスポンサー支援も生まれるなど、BtoCとBtoBが連動する構造が確認されました。オーナー1人に対し4倍以上の需要が存在することがデータとして示され、事業が持続可能に成長していくビジネスモデルであることが実証されました。
都市部ではBtoB展開を通じて需要を創出し、地域と都市をつなぐ新しい経済循環モデルを目指します。脱炭素にも配慮した次世代型ローカルブランドとして展開してまいります。
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2025年度のNEXT産業創造プログラム、F-StartUpでは、学生、企業、行政など多様な立場の参加者が集まり、それぞれの視点から地域の可能性を探る取り組みが行われました。事業アイデアの検討にとどまらず、実際のビジネスや社会実装を見据えた具体的な提案が多く生まれ、地域に新たな挑戦の芽が広がっていることを実感しました。今後も福知山公立大学をはじめとする関係機関と連携しながら、新たな産業の創出や起業家人材の育成に取り組んでいきます。
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QWS LOCAL CONNECTにて登壇
また今年度は、本事業の取り組みについて、市内外のさまざまな場で登壇や発信の機会をいただきました。その中で、NEXTふくちやま産業創造事業への関心が着実に広がっていることを実感しています。
今後も本事業を通じて、新しい挑戦が生まれ続けるまちづくりを進め、福知山市を「挑戦であふれるまち」として発展させていくことを目指していきます。
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes