保護者に代わり寄り添った3団体が報告 つながりで学生支える「パルシステム給付型奨学金」
パルシステム連合会

多様な大人たちが見守った若者の成長
パルシステム連合会とグループ10生協が設立した、一般財団法人パルシステム若者応援基金(本部:東京都新宿区、理事長:渋澤温之)は3月24日(火)、オンラインで給付型奨学金の奨学生の学生生活を応援する伴走支援団体の活動報告会を開催しました。多様な人たちがつながり見守ってきた奨学生28人の卒業に当たり、保護者に変わり寄り添い続けた活動を参加者80人と共に確認しました。
「つながり」で見つけたそれぞれの道
報告会は、現在85人の奨学生に毎月の面談などで伴走支援をする19団体のうち、2025年度卒業学生に寄り添ってきた3団体が、これまでの活動を伝えました。毎月の奨学金給付に加え、パルシステムと地域の伴走支援団体とのつながりにより、保護者に頼れない中、学びを成し遂げた学生の姿が報告されました。
カウンセリングや医療につなぐ伴走も
パルシステム静岡が連携する一般社団法人学生助けたいんじゃー(静岡市、津富宏共同代表)は、2人の奨学生が卒業しました。団体は、静岡県立大学のキャンパス内で2021年、コロナ禍で困窮していた学生への食料配付をきっかけに設立されました。食料配付での支援に加え、多様な問題で困窮する学生が多くいる現状を把握するため、ヒアリングによる個別支援を開始しました。奨学生は、これらの支援の中で推薦されました。
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▲代表理事の津富さんによる報告
奨学生の1人は、看護師国家試験直前にアルバイトができず金銭的に困窮し、家庭内の問題で精神的ストレスを抱え体調を崩しかけていたことから、奨学金に推薦しました。精神保健福祉士の資格を持つ卒業生が伴走者として寄り添い、カウンセリング機能を果たしたことで、人に言えないことを相談でき助けられたそうです。伴走者も奨学金制度の報告や記録のシステムにより、スムーズな支援につながったと話します。
学校生活がうまくいかず悩んでいた奨学生は、スクールカウンセリングにより発達障害が判明し、医療につながりました。服薬で自己管理ができるようになり、就職活動にも成功しました。収入はありましたが多額の医療費がかかり、奨学金を活用しました。金銭管理が難しい障害特性がありながら、居住福祉に携わる卒業生の伴走支援で積極的に治療を受け、孤立せずに多様な人とのつながりを持って学生生活を送れたそうです。
挫折しそうな子どもを救う制度
パルシステム茨城 栃木と連携する認定NPO法人居場所サポートクラブロべ(茨城県つくば市、森美智子理事長)は、奨学生1人が卒業しました。団体は、東日本大震災直後に設立した学童から始まり、生活困窮や障害者支援など地域内の多様な課題に対応するため、行政とも連携し無料学習支援や子ども食堂など多様な居場所の運営をしています。
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▲理事長の森さんによる団体紹介と報告
奨学生は9年前、家族の疾患や障害により、市役所のケースワーカーの紹介を受け団体に相談に来ました。家庭内の問題もありましたが、無料学習塾を居場所として乗り越え、高校進学後はプログラミングに興味を持ち大学進学を希望しました。しかし父親は派遣の仕事が続かず、卒業後は早く就職させたいと折り合いがつきませんでした。団体と家族が面談して本人の意思と成績を確認し、情報系学部へ推薦で合格しました。4年間団体への毎月の報告を欠かさずまじめに学生生活を送り、希望するソフトウエア開発企業に就職が決まりました。
理事長の森さんは「支援によって、本当に挫折しそうな子ども達が救われていると伝えたいです。子ども支援は地域が一体となったワンチームの仕事です。他者への支援は、実は自分が救われていると思います」と報告を締めくくりました。
伴走支援で適性に合う就職へ
パルシステム神奈川が連携する認定NPO法人ブリッジフォースマイル(東京都港区、林恵子理事長)は、2人の奨学生が卒業しました。団体は2004年から、親を頼れない全ての子ども達が希望を持って暮らせる社会を目指し、主に社会的養護下にあった若者の支援をしています。行政の受託を受けた社会的養護自立支援拠点事業を国内各地で運営し、高校卒業前から自立に向けた手続きや家計管理などのセミナーを開催しています。
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▲秋山さんによる団体紹介と報告
奨学生の1人は、社会人を経験してから専門学校に入学しましたが、実習が上手くいかず自身の特性と職業が合わないことを確認しました。本人が障害者手帳を持っていたことから、障害者就労相談支援センターで面談し、就労を支援してくれる職員「ジョブコーチ」が付く行政事務の就職が内定しました。学んだ専門知識とは異なる職業ですが、団体の伴走支援で就職先を相談できたことで、自身の適性に合う職業につながりました。
産地やつくり手とつながる経験
パルシステム給付型奨学金は、産直産地での農業体験や生活困窮者支援活動など年間を通した社会体験プログラムへの参加を奨学生に呼びかけます。多くの学生は、学業やアルバイトに忙しい状況ですが、学生時代の多感な時期にこそ多様な経験を得て、今後の成長や将来の糧にしてほしいという願いで実施しています。2025年度は、11の企画に延べ81人が参加し、意欲ある7人は複数企画に参加しました。
会員生協が実施する商品展示会では、メーカーや取引先と共にパルシステム商品を参加者にアピールするなど、普段触れ合うことのない立場の人たちと多様な経験をしました。
伴走支援団体の彩の国子ども若者支援ネットワーク(埼玉県さいたま市、土屋匠宇三代表理事)による学習支援のボランティアに参加した学生は、小中学生の頃は教わる側でした。教える立場となった学生の成長を見守れるのは、団体にとっても喜ばしいことです。学生も子どもたちの助けになればと嬉しいと感想を寄せました。
愛媛県の柑橘産地無茶々園では、崖から落ちそうな急斜面の畑で収穫体験をしました。学生生活で農業を体験する特別な機会となり、地域の人たちの温かさに触れ感動していました。看護師を目指す学生は「自然に触れる機会が少ない中、農産物が育てられ、人の手に渡る流通の過程を学べたのは貴重な経験です」と感想を寄せ、日頃の勉強ではできない体験が学生たちを大きく成長させました。
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▲商品展示会での商品アピール
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▲産地での収穫作業なども体験
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卒業生のメッセージも紹介
今年度卒業する奨学生からは、パルシステムに募金を寄せた利用者や伴走支援団体への感謝のメッセージが届きました。さまざまな経験を経て、自らも社会に貢献したいなどの声が寄せられ、学生の成長を参加者とともに確認しました。
「国際ボランティアや語学留学など貴重な体験を積み、充実した大学生活を送れました。今後は経験を糧に社会人として様々なことに挑戦し、失敗を恐れず人として大きく成長できるよう努力します」
「社会人となり、皆様から助けてもらった恩を返す気持ちで、後輩たちの助けをできたら嬉しいです。パルシステムの制度を続けていくために、自分も今後力になりたいです」
「経済的、精神的な負担が大きく軽減され、安心して学業に専念できました。伴走支援では困りごとや不安をいつでも相談でき、解決策を一緒に考えてもらい心強い支えとなりました。今後は社会に貢献できる人材となれるよう、より一層努力します」
一般社団法人パルシステム若者応援基金のHPでは、他の学生たちのメッセージを紹介しています。
2026年3月卒業生から感謝のメッセージ
見守りの仕組みが評価2025年度グッドデザイン賞
パルシステムの奨学金制度は、地域で連携する支援団体との卒業まで見守りの仕組みが特徴で、2019年度から22団体との連携で延べ109人の学生を応援してきました。2025年度にはグッドデザイン賞を受賞しています。
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奨学生には、利用者から寄せられた募金から毎月4万円を給付します。奨学生を推薦する支援団体は「伴走型支援」として、生活相談をはじめ精神的にも卒業までの学生生活をサポートします。
パルシステムは、産直提携先での農業や困窮者支援活動のボランティアなど、社会体験プログラムを用意し、学業以外の経験を重ね、多様な人たちとのつながりを広げる機会を提供します。
募金の一部は、伴走支援する19団体の活動費にも活用されます。利用者による2025年度の寄付は3月23日現在で5,875万329円が寄せられ、延べ募金額は2億6,075万7,626円となっています。法人サポーター13団体からの寄付も運営費として活用しています。
毎月一定額を寄付する「奨学生応援サポーター」は、1万2,302人となりました。サポーターからは奨学生へのメッセージも多数寄せられ、「多くの大人や団体に支えられている」という実感が、生活していく上での安心感につながっています。
パルシステム給付型奨学金制度
2019年度に給付型奨学金制度を創設、2年間のモデル事業を経て2021年度から本格運用を開始しました。2023年に「
一般財団法人パルシステム若者応援基金」を設立し、制度の管理を移管し運営しています。
募金は、パルシステムグループ10生協(12都県)利用者のほか、個人や企業の寄付も受け付けます。
若者の課題を掘り下げた対策が評価
パルシステム給付型奨学金の2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)は、生活相談などを通じた学生に寄り添う伴走型支援や社会体験プログラムなどの仕組みが評価され受賞しました。
審査員からは、下記の評価コメントを受けています。
社会経済の不安定が影響して給付型奨学金の需要は高まり、昨今は対応する制度は増えつつあるが、パルシステムが持つ顧客とのネットワークは、資金の調達力と活動の持続性に適合している。全国的に事業展開するパルシステムが、各地域の団体と連携することで、学生の心身のサポートや進路相談に寄り添う細やかな対応ができていること、貧困家庭では社会との接点が少ないという課題に対して体験を行う支援は、利用者が抱える課題を深く掘り下げて生まれた解決策である。学生が安定して就業を全うすることを目的に構築された明確な取り組みだ
パルシステムはこれからも、利用者や産地、地域の様々な団体と協同し、つながりの力で若者の成長を見守ります。
▼若者たちの未来をつくる パルシステム給付型奨学金
[動画:
https://www.youtube.com/watch?v=r8Zc9Tb4PWo ]
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所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿、理事長:渋澤温之
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,604.2億円/組合員総数176.2万人(2025年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:
https://www.pal-system.co.jp/プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes