大学・高専に向けて量子物理学の教育キットを販売開始
東陽テクニカ

量子物理学を体験しながら学べる実践型キット、持ち運びができて操作も簡単量子技術の社会実装に向けて、量子人材の育成機会を創出
株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:高野 俊也(こうの としや)、以下 東陽テクニカ)は、量子技術を用いた量子センサーの開発および量子物理学の教育を推進するスイス・QZabre AG(以下 QZabre (キューザブレ) 社)と販売代理店契約を締結し、量子物理学の基礎から応用、実験装置の操作までを実践的に学ぶことができる量子教育キット「Quantum Edukit (クオンタム エデュキット)」の販売を2026年4月9日に開始いたします。
本キットは、教室内での利用を想定し、コンパクトで持ち運びが可能な設計で、操作も簡易なため、場所を問わず教育現場に導入できることが特長の一つです。国内の大学や高等専門学校などの教育機関に対して本キットを販売し、物理学・物理工学の授業で活用していただくことで、量子人材の育成に貢献してまいります。また、本キットの取扱い開始にあたり、東陽テクニカのアプリケーションスペシャリストが教育現場にて教育効果が得られるように導入から運用までサポートいたします。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/75068/261/75068-261-3ec833658206327ed1bc64218cbcced7-2400x1600.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
QZabre社が製造する量子教育キット「Quantum Edukit」は、代表的な量子センサーに用いられる、ダイヤモンドNVセンター(窒素原子(N)と空孔(V)から成る構造欠陥)を利用した実験型教育キットです。物理学・物理工学を専攻する学生が、実験を通じて量子物理学の基礎概念を体験的に学べるように設計されています。本キットではダイヤモンドNVセンターにレーザーとマイクロ波を照射し、その際に生じる蛍光強度の変化(ODMR:光検出磁気共鳴)を検出します。この蛍光強度は周囲の磁場に応じて変化するため、微弱な磁場の変化をリアルタイムで可視化・定量評価することが可能です。これにより、量子状態の重ね合わせやスピン操作、光と物質の相互作用といった量子物理学の基礎概念を、実測データを通じて理解できます。
また、量子センシングだけではなく、量子コンピューティングや原子時計など量子技術を支える基礎原理の理解にもつながり、実際の量子研究で使用される光学系・電子機器の取り扱いや基礎的な実験スキルの習得にも寄与します。
本キットは設置スペース約50cm(横)×30cm(縦)とコンパクトで、教室内での利用や持ち運びにも適した設計となっています。操作性にも優れ、教育機関における量子教育の導入を容易にする点が大きな特徴です。
本キットの導入から導入後のサポートも東陽テクニカの専門のアプリケーションスペシャリストが対応いたします。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/75068/261/75068-261-aedf96a91698af7e4b3dfc6f123ffbdd-1285x858.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1. 専用ソフトウェア:NVセンターのODMR信号をリアルタイムで可視化し、磁場変化を定量的に解析可能。
2. 制御・計測ユニット:レーザー、マイクロ波源、検出器、制御電子機器を一体化した教育向け設計で、簡単なセットアップで実験を開始可能。
3. 教育キット本体:ダイヤモンドNVセンターを配置したコンパクトかつ可搬型の光学構成により、教室内での実習やデモンストレーション用途に対応。
日本では、2030年までに「量子技術の国内利用者1,000万人」「量子技術による生産額50兆円」※1などが目標に掲げられているなか、教育機関では量子人材を育成することが急務となっています。
東陽テクニカは、今後も世界のパートナーと連携し、量子コンピューターや量子センシングのユースケースの創出、新たなビジネスモデルの開発、人材育成を推進し、量子技術の社会実装を推進していきます。
※1 内閣府「量子未来社会ビジョン」 2022年4月22日
https://www8.cao.go.jp/cstp/ryoshigijutsu/ryoshi_gaiyo_print.pdf
・製品名:量子教育キット「Quantum Edukit」
・販売開始時期:2026年4月9日
・販売価格:要お見積り
・Webページ:
https://www.toyo.co.jp/quantum/products/detail/edukit
QZabre AGは、2018年にスイス連邦工科大学チューリッヒ校から生まれた量子センシング技術のスタートアップです。ダイヤモンドNVセンターを活用した量子センサーを開発し、量子センシング向けに製品を展開するほか、量子物理学の基礎から応用まで学べる量子教育キットを、教育機関に向けて販売しています。
QZabre AG Webサイト:
https://www.qzabre.com/
東陽テクニカは、これまで幅広い先端技術分野に計測ソリューションを提供してきた実績を活かし、2025年7月に量子コンピューターをグローバルに展開するIQM Quantum Computers(アイキューエム・クオンタム・コンピューターズ、本社:フィンランド)と量子コンピューターの国内販売代理店契約を締結し、量子ソリューション事業に参入しました。量子コンピューターは、材料開発、自動運転開発、防衛、創薬、環境工学などにおいて、従来のコンピューターでは難しい複雑かつ膨大な計算を実行できる次世代技術として注目されています。2026年2月には、ダイヤモンド量子センサーが発する微弱光を検出する高感度イメージングカメラの製造・販売をする英国のRaptor Photonics(ラプター・フォトニクス) Limitedと販売代理店契約を締結し、量子センシング分野を拡充しています。
また、量子人材の教育に関しては、2025年12月から、一般社団法人日本量子コンピューティング協会(本部:東京都中央区)が実施する「量子ジェネラリスト講座」検定について、学生と教員の受験費用を全額負担する制度を開始しました。量子コンピューター、量子センシング、量子人材の育成の面から量子技術の社会実装を推進しています。
東陽テクニカは、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新を推進しています。その事業分野は、脱炭素/エネルギー、先進モビリティ、情報通信、EMC、ソフトウェア開発、防衛、情報セキュリティ、ライフサイエンス、量子ソリューションなど多岐にわたり、クリーンエネルギーや自動運転の開発などトレンド分野への最新計測ソリューションの提供や、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力しています。新規事業投資や M&A による成長戦略のもと国内外事業を拡大し、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:
https://www.toyo.co.jp/プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes