【子ども・若者6.5万件の声を分析】「苦しみをわかってもらえた」体験が、支えへの気づきや他者への関心とどのように関わるのか
エンドオブライフ・ケア協会

― 苦しみと支えの関係に着目した教育実践の研究成果が国際誌に掲載 ―
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近年、日本では子ども・若者の自殺や不登校の増加が深刻な社会課題となっています。
こうした中で、「苦しみが声になる前」に、どのように関わることができるのかという問いが、重要なテーマとなっています。
このたび、一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会(東京都港区、代表理事:小澤竹俊)は、全国の学校等で実施してきた教育プログラム「折れない心を育てるいのちの授業」における約6.5万件の子ども・若者の自由記述を分析し、
苦しみを「わかってもらえた」と感じる体験と、自分の支えへの気づきや、苦しんでいる人への関心との間に、一定の関連が見られました。
本研究成果は、国際誌 Palliative Care and Social Practice(SAGE) に掲載されました。
- 子ども・若者約6.5万件の自由記述を対象に質的分析を実施 - 「わかってもらえた」体験と、支えへの気づきの関係に着目 - 支えに気づくプロセスと、他者への関心との関わりについて示唆- 苦しみの解決が難しい場合でも、支えに目を向けることで変化が語られていた
こうした子ども・若者を取り巻く課題に対しては、早期発見や支援体制の整備が進められている一方で、苦しみが「声になる前」の段階で、どのように関わることができるのかという視点は、十分に探究されてきませんでした。
また、教育現場においても、知識やスキルの習得に加え、「苦しみを抱える人にどう関わるか」「自分自身の支えにどう気づくか」といった関係性のあり方は、体系的に扱われる機会が限られています。
分析の結果、以下のような特徴的な変化のプロセスが見られました。
- 「わかってもらえた」と感じる体験が、支えへの気づきとして語られていた - 支えに気づく中で、「自分にもできることがある」という感覚の芽生えが見られた - そうしたプロセスの中で、他者を支えようとする姿勢の萌芽が記述の中に見られた
特に、苦しみそのものを解決することが難しい場合でも、「支え」に目を向けることで、穏やかさや前向きな変化が語られており、その可能性が示唆されました。
また、苦しみが誰かに認められ、共有される関係の中で、人が自分自身を「これでよい」と感じられる可能性も示唆されています。
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本研究は、ホスピス・緩和ケアの現場で培われてきた視点を基盤に、「苦しみ」と「支え」に関する知見を教育の文脈に応用した点に特徴があります。
従来、医療や福祉の領域で重視されてきた関わりのあり方が、子ども・若者の学びの中でも意味を持ち得ることを示しており、孤独・孤立の予防や、支え合いの文化を育む基盤としての可能性が示唆されます。
From suffering to support:
Applying the essence of spiritual care to compassion education for children and young people
掲載誌:Palliative Care and Social Practice(SAGE)
Volume 20Mar 2026
論文URL:
https://journals.sagepub.com/doi/epdf/10.1177/26323524261432234
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本研究で得られた知見をもとに、学校・地域・医療福祉の現場において、苦しみが「声になる前」の段階から関わることのできる実践のあり方を探究していきます。
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また、こうしたテーマについては、2026年4月18日に開催予定のエンドオブライフ・ケア協会11周年シンポジウムにおいても取り上げ、実践者や研究者、地域の担い手とともに考える機会を予定しています。
URL:
https://endoflifecare.or.jp/programs/show/9153
一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会は、
ホスピスの現場で学んできた「苦しみ」と「支え」に関する知見をもとに、
誰もが実践できる形での学びとして全国に届けています。
対話を通して「わかってもらえた」と感じる体験は、
人が自分の支えに気づき、他者とのつながりを取り戻すきっかけとなります。
学校・家庭・地域をつなぐ学びを通じて、
世代を超えて支え合える社会の実現を目指しています。
・法人名:一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会
・所在地:〒105-0001 東京都港区⻁ノ門三丁目17番1号 TOKYU REIT ⻁ノ門ビル6階
・設立: 2015年4月21日
・代表者:小澤 ⽵俊
・URL:
https://endoflifecare.or.jp/
・Facebook:
https://www.facebook.com/endoflifecare.or.jpプレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes