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テックドクター、日本人就労世代 約2,000名のウェアラブルデータから活動・睡眠・心拍変動の基準値を構築

株式会社テックドクター

テックドクター、日本人就労世代 約2,000名のウェアラ

第99回日本産業衛生学会にて研究成果を口頭発表。個人モニタリングや健康指導への活用に期待


[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71267/78/71267-78-f19fb1f610366b4e8a91be399ac4a3ad-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



株式会社テックドクター(代表取締役:湊 和修、本社:東京都中央区、以下「テックドクター」)は、研究協力企業の従業員 約2,000名を対象に、約1年3か月にわたり取得したウェアラブルデータを解析し、活動・睡眠・心拍変動に関する年齢・性別ごとの基準値を構築しました。本研究成果は、第99回日本産業衛生学会(2026年5月27日-30日開催)にて口頭発表いたしました。

本研究では、Google Fitbitから取得した延べ50万名・日超のデータを活用し、活動量、睡眠、心拍変動に関する16指標について、日本人就労世代における基準値(中央値および95%予測区間)を構築しました。加齢、性差、気温による変化に加え、既往歴やメタボリックシンドロームとの関連も示唆され、ウェアラブルデータを活用した個人モニタリングや健康指導への応用可能性が示されました。

■ 研究背景

近年、ウェアラブルデバイスによる日常データの活用が進み、健康状態や疾患リスクとの関連が数多く報告されています。
例えば、歩数増加により全死亡および慢性疾患リスクが有意に低下することが、15の国際コホート研究のメタ解析で報告されています(Paluch et al., Lancet Public Health, 2022)。また、Fitbit由来の歩数データと糖尿病・高血圧・肥満リスク低下との関連も示されています(Brittain et al., Nature Medicine, 2022)。

一方、ウェアラブルデータを健康管理や疾患予測に活用するためには、「その値が正常範囲内か」を判断するための基準値が必要です。特に、年齢や性別によって変動する指標については、日本人集団に基づく参照値の整備が求められています。

海外では数万人~数百万人規模の大規模研究が進んでいる一方、日本国内では数十人規模の研究が中心であり、日本人を対象とした大規模な基準値研究は限定的でした。

■ 研究目的

研究協力企業の従業員から得られたGoogle Fitbitの長期ウェアラブルデータを用いて、活動・睡眠・心拍変動の各指標について、年齢・性別ごとの基準値を構築することを目的としました。

主目的:
- Fitbitから得られる生体指標の年齢・性別ごとの基準値(中央値および95%予測区間)の構築- 加齢・性差・気温の影響を考慮したベイズ統計モデルの構築
副目的:
- 構築した基準値と健診データとの関連性の検討- 疾患・健康状態との関連を通じた基準値の有用性評価

■ 研究方法

対象者
企業に勤務する25~65歳の従業員1,996名
- 男性:1,260名- 女性:736名
測定デバイス・期間
- デバイス:Google Fitbit- 測定期間:2023年1月~2025年11月- 平均装着期間:435日
取得データ
- 1分単位の活動量データ- 睡眠ステージ判定データ(Wake / REM / Light / Deep)- 睡眠中の心拍変動
解析対象者数
※解析条件によりフィルタリング
- 活動量指標:1,920名- 睡眠時間:1,899名- 睡眠段階・心拍変動:1,934名

■ 研究結果

心拍変動の基準値(SDNN)
若年層では男性の中央値が高く、25歳時点で男性32ms、女性27msでした。一方、加齢とともに低下し、男性の低下幅が大きく、60歳頃には男女差が縮小する傾向が確認されました。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71267/78/71267-78-aed93062dfbacabb9425a828aa894599-532x246.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
年齢ごとの心拍変動(SDNN)


活動量の基準値
歩数は、一貫して男性が高い傾向を示しました。一方で、加齢による大きな変化は確認されませんでした。総身体活動量(TPA)は加齢に伴い増加傾向がみられ、睡眠時間減少による活動時間増加との関連が示唆されました。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71267/78/71267-78-d4b73bd14f07c6397d4d1d3b142874ba-564x263.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
年齢ごとの歩数


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71267/78/71267-78-9ab3728e8c5348edc3a73fdb1eb8581e-578x265.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
年齢ごとの総身体活動量(TPA)


睡眠指標の基準値
睡眠時間は男女とも加齢に伴って減少し、25歳時点では男性7.1時間・女性7.7時間であったのに対し、65歳では男性6.6時間・女性6.7時間となりました。また、深い睡眠割合も加齢に伴い低下し、睡眠の浅化傾向が確認されました。

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71267/78/71267-78-31320e18f25d9f673b22647c3393654a-560x256.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
年齢ごとの睡眠時間


[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71267/78/71267-78-63522eef089b8cdb4d79cd0fd7f29ced-566x258.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
年齢ごとの深い睡眠割合


疾患・健康状態との関連
ウェアラブルデータに加え、健康診断結果との関連も解析した結果、既往歴あり、またはメタボリックシンドローム基準に該当する群では、心拍変動の低下および心拍数上昇が確認されました。これにより、基準値からの逸脱が健康リスクと関連する可能性が示されました。

■ 研究成果のまとめ

本研究では、1,900名超・延べ50万名・日を超えるウェアラブルデータを用いて、活動・睡眠・心拍変動に関する16指標の年齢・性別ごとの基準値を構築しました。

特に、
- 心拍変動や睡眠指標は加齢に伴い低下すること- 活動量は加齢による変化が比較的小さいこと- 心拍変動や活動量には性差が存在すること- 基準値からの逸脱が健康リスクと関連する可能性
などが示されました。

■ 社会的意義と今後の展望

本研究では、約2,000名・延べ50万名日超という国内でも大規模なウェアラブルデータをもとに、活動・睡眠・心拍変動に関する基準値を構築しました。さらに、健康診断結果との関連解析を通じて、基準値からの逸脱が健康リスクと関係する可能性も確認されました。

これらの成果は、個人の健康状態をより客観的に把握するための基盤となるだけでなく、将来的には、生活習慣病リスクの早期検知、個別化された健康指導、産業保健領域での活用、さらにはデジタルバイオマーカー開発への応用にもつながることが期待されます。

テックドクターでは今後も、ウェアラブルデータを活用した研究・解析を通じて、日常データに基づく新たなヘルスケア・医療の実現を目指してまいります。

■ 学会発表概要

学会名:第99回日本産業衛生学会
発表日:2026年5月30日
発表形式:口頭発表
公式サイト:https://convention.jtbcom.co.jp/sanei99/

■ 参考文献

Paluch AE, et al. Daily steps and all-cause mortality: a meta-analysis of 15 international cohorts. Lancet Public Health. 2022.
DOI: 10.1016/S2468-2667(21)00302-9

Brittain EL, et al. Association of step counts over time with the risk of chronic disease in the All of Us Research Program. Nature Medicine. 2022.
DOI: 10.1038/s41591-022-02012-w


【 テックドクターについて 】
株式会社テックドクターは「データで調子をよくする時代へ」をビジョンに掲げ、ウェアラブルデバイスをはじめとした日常のセンシングデータから健康に関するインサイトを導く「デジタルバイオマーカー*」の開発と、その社会実装を進めています。医療・製薬・食品関連企業や研究機関と連携し、データに基づくAI医療の実現を目指しています。

代表者 :湊和修
本社 :東京都中央区京橋二丁目2番1号 京橋エドグラン4階
設立 :2019年6月21日
事業内容 :デジタルバイオマーカー開発プラットフォーム「SelfBase」の開発および運用、デジタル医療ソリューションの提供
URL :https://www.technology-doctor.com/


* デジタルバイオマーカー
デジタルバイオマーカーとは、スマートフォンやウェアラブルデバイスなどから取得される日常的な生体データをもとに、疾患の有無や病状の変化、治療の効果を連続的かつ客観的に評価する指標です。
従来のバイオマーカーは、医療機関で一時的に測定される「点のデータ」でしたが、デジタルバイオマーカーは日常生活の「線のデータ」を継続的に取得できる点が特徴です。運動、睡眠、心拍などの指標をもとに、病気の早期発見や治療モニタリング、さらには薬剤開発における新たなエンドポイントとしても期待されています。海外では2019年頃から開発が進み、国内でも注目が高まっています。

プレスリリース提供:PR TIMES

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記事提供:PRTimes

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