「母を見送れなかった」後悔を抱えた少女が弁護士に
公益財団法人教育支援グローバル基金

多様な困難を抱えた若者の支援団体が15年で270名を輩出、6月13日イベント開催
【ご取材できます】
・両親との死別、経済的困窮を経験した清水香織さん(仮名)
・本財団の理事・スタッフへの活動解説取材
・卒業生・現役生との交流現場(6月13日(土)・日本橋)
児童養護施設で育った高校生の大学等への進学率は24.2%と、全国の高校卒業生の進学率の平均57.9%に対して、半分以下にとどまっています(こども家庭庁)[1]。
こうした背景には、経済的困難や家庭環境などにより、進路の選択肢が制限される「機会の格差」が存在します。
このような課題は、児童養護施設出身者に限らず、生活保護受給世帯やひとり親家庭、災害被災家庭など、多様な困難を抱える若者にも広がっています。公益財団法人教育支援グローバル基金(ビヨンドトゥモロー)は、こうした多様な背景を持つ若者に対し、奨学金とリーダーシップ教育を通じて「負の連鎖を断つ」取り組みを行ってきました。設立15周年を迎える本年、支援を受けた若者たちが「社会を変える側」として歩み始めています。
その実像と、現代社会の様々な分野に広がる孤独や格差に、どう向き合うかを考える機会として、「BEYOND Tomorrow ホームカミングデイ 2026」を開催いたします。
「後悔と絶望から、弁護士へ」 清水香織さん(ビヨンドトゥモロー卒業生)
清水さんは、小学6年生のとき、最愛の母を病気で亡くしました。苦しむ母に冷たく当たってしまったことや、最期に立ち会えなかったことへの罪悪感と後悔を抱え、「自分に堂々と生きる資格があるのだろうか」「夢を語っていい存在なのだろうか」と自問する日々を送っていました。経済的な理由からも進学をためらう中、高校2年生でビヨンドトゥモローに参加。自身の経験を語り、仲間に支えられる中で「弁護士になる」という夢を持つようになります。
大学進学後には父も亡くし、困難が重なる中でも、同じ経験を持つ仲間の存在が支えとなりました。本財団含む複数の団体の奨学金を活用して大学や法科大学院に進学し、司法試験に合格。2026年4月、弁護士としてのキャリアをスタートさせました。
「命や権利が軽視されない社会をつくりたい」という思いのもと、清水さんは今、社会を支える側として歩み始めています。
2011年度~2021年度の年間奨学生176名を対象にしたアンケート[2]では、児童養護施設出身者を含む、経済的・家庭的困難を経験した若者において、以下のような変化が確認されています。
92.1%が「自分の意見を他者に伝える力が向上した」と回答 71.1%が「目標を達成する力が身についた」と回答 71.1%が「多様な価値観を受け入れる力が向上した」と回答 94.7%が「困難に直面しても別の方法で解決しようと考える」と回答
これらの結果は、進学や就職といった外形的な成果だけでなく、若者が社会の中で主体的に生きるための力が育まれていることを示しています。
ビヨンドトゥモローは設立から15年間で、270名以上の年間奨学生を輩出し、約800名の若者に人材育成プログラムを提供してきました。本取り組みは、経済的支援にとどまらず、「自分の経験を言語化する力」、「他者とつながる力」、「困難を乗り越える力」を育むことで、「支援される側」から「社会を担う側」への変化を生み出しています。
[1] 社会的養育の推進に向けて 令和8年1月 こども家庭庁支援局家庭福祉課
[2] 「アンケート(176名中38名回答)」
「BEYOND Tomorrow ホームカミングデイ 2026」開催概要
15周年の節目に、清水さんのような卒業生(OB/OG)や現役生、支援者が一堂に会し、これからの社会における人間の価値を問い直します。また、異なる年度の奨学生が交流し、応援しあえるコミュニティの形成を目指します。当日は、設立当初よりご支援いただいているバンク・オブ・アメリカ様の会場をお借りし、パネルディスカッションやチームディスカッションのほか、卒業生による活動発表など、様々なコンテンツを用意しております。困難を乗り越え共に未来を切り開こうと奮闘する若い世代の今の動きを知る絶好の機会だと思います。取材をどうぞよろしくお願いいたします。
- 日時: 2026年6月13日(土)13:00-17:30 - 会場: バンク・オブ・アメリカ 日本橋オフィス 6F - 主な内容:
パネルディスカッション: 「AI時代を生きる - キャリア・学び・人間の価値を再定義する」
チームディスカッション・自由交流会:
15年の歩みを振り返り、逆境にある若者が直面する現代の課題と、社会が必要とする支援について議論を深めます。
◆団体概要
公益財団法人教育支援グローバル基金は、教育支援・人材育成プロジェクト「ビヨンドトゥモロー」を運営する公益財団法人です。困難な環境に置かれながらも高い志を持つ若者に対し、奨学金支給および年間を通じた育成プログラムを提供し、共感力と公共心を備えた次世代リーダーの育成を目指しています。わたしたちの取り組みは、単なる経済支援ではありません。「夢を持つこと」を取り戻す心理的支援、同じ経験を持つ仲間とのつながり、そして支援される側から「社会を担う側」への転換を通じて、格差の再生産という負の連鎖を断ち切るモデルを提示しています。
ホームページ:
https://beyond-tomorrow.org/プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供:PRTimes