PKSHA、東北大学と共同で「認知スタイル」が説得対話に与える影響を分析、人工知能学会全国大会(JSAI2026)で発表
パークシャテクノロジー

LLMに人の情報の受け止め方や判断傾向を組み込むと、条件や根拠を吟味する対話行動に変化が現れることを確認
株式会社PKSHA Technology(読み:パークシャテクノロジー、本社:東京都文京区、代表取締役:上野山 勝也、以下PKSHA)は、東北大学言語AI研究センター(所在地:仙台市青葉区、センター長:鈴木 潤)との共同研究により、説得対話において「認知スタイル」をLLMによる対話シミュレーションに組み込み、対話行動に与える影響を分析・検証しました。認知スタイル(Cognitive Style)は、情報の受け止め方や考え方、判断の傾向を表す概念です。本研究では、認知欲求、認知的完結欲求、最大化傾向という3つの特性に着目しました。
従来、説得を受ける側のシミュレーションでは、性格特性に基づいて対話相手を設定するモデルが中心でした。一方で、説得の過程で情報をどのように受け止め、判断するかという認知スタイルの影響は、十分に検証されていませんでした。
本研究は、多様な対話行動の評価・設計に活かせる知見を得ることで、PKSHAの対話AIソリューション・プロダクトの価値向上を目指す取り組みの一つです。本研究成果は、2026年6月8日より開催される人工知能学会全国大会(JSAI2026)において、6月10日(水)のポスターセッションで発表いたします。
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発表論文情報
本研究では、認知スタイルを説得対話シミュレーションに導入し、発話傾向や対話の展開にどのような変化が現れるかを分析しました。
論文タイトル: 説得対話における認知スタイルを考慮したユーザシミュレータの分析
- 英語タイトル: Analyzing User Simulators for Persuasion Dialogue with User Cognitive Styles- 著者: 渡邉 陽太郎(株式会社PKSHA Technology)、吉田 希世(東北大学)、齋藤 由佳(東北大学)、高崎 環(株式会社PKSHA Technology)、守屋 彰二(東北大学)、赤間 怜奈(東北大学/国立国語研究所)、鈴木 潤(東北大学)- 発表番号:3Yin-A-64- セッション:ポスター5(ポスターセッション)- 発表日時:2026年6月10日(水)9:30~11:00- 会場:Y会場(展示ホールAB-1)
研究の背景・概要と主な成果
大規模言語モデル(LLM)の発展により、対話を通じて相手の意思決定に働きかける「説得対話」の研究が進んでいます。この評価には、対話相手の反応をシミュレーションするAI(ユーザシミュレータ)が用いられますが、従来の説得対話シミュレーションでは、性格特性をもとに対話相手の反応を生成する手法が中心であり、情報の受け止め方や判断の傾向が対話行動に与える影響は十分に考慮されていませんでした。
本研究では、認知欲求・認知的完結欲求・最大化傾向という3つの認知スタイルに着目し、2,000名以上の実在人物データ(
Twin-2K-500 [Toubia+ 2025])を用いて、これらの特性をLLMベースのユーザシミュレータに組み込み、その影響を分析しました。
その結果、以下の点が明らかになりました:
- 対話行動の変化: 条件や根拠を吟味する発話傾向が増加し、対話の展開に変化が見られました- 受け入れ判断の変化: 条件が満たされれば説得内容を受け入れるという対話行動が増加しました- 認知スタイルと対話行動の関係: 認知スタイルの強さと発話傾向の間に有意な相関を確認しました
これらの結果から、認知スタイルの違いが、AIによる対話シミュレーションにおける対話行動に現れ得ることが示されました。
今後の展望
本研究で得られた知見をPKSHA AI Agents(※)に応用し、シミュレーションを通じて、対話相手の認知スタイルに応じた対話内容や提示方法を事前に検証し、対話設計・評価の高度化を目指します。今後、より多様な認知的・社会的特性への拡張や、実環境での検証を進めてまいります。
PKSHAは、学術研究で得た知見を実用レベルに高め、現場で本当に役立つAIとして実装することで、人とソフトウエアが共に進化する社会の実現に貢献してまいります。
※ PKSHA AI Agents:新サービス「PKSHA AI Agents」をローンチ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000192.000022705.html
人工知能学会全国大会(JSAI2026)について
人工知能学会全国大会(JSAI2026)は、一般社団法人人工知能学会が主催する国内最大規模のAI分野の研究大会です。2026年度は第40回大会として、2026年6月8日から12日まで群馬県高崎市のGメッセ群馬にて開催され、オンラインを併用したハイブリッド形式で実施されます。最新の研究成果の発表に加え、産学連携や分野横断的な議論の場として広く活用されています。
東北大学 言語AI研究センターについて
東北大学は、自然言語処理の分野で国内最大級の研究グループを有し、世界的に認められた実績を誇っています。主に自然言語処理、機械学習、人工知能の研究分野における最高峰の国際会議(ACL、EMNLP、NAACL、NeurIPS、ICLR、ICML、AAAI、IJCAIなど)に多数の論文が採択されており、その研究力の高さが裏付けられています。2023年10月に設立された言語AI研究センターは、これらの優れた研究者を中心として力を結集し、生成AIを含む高度なAIの理論や原理の解明を進めています。さらに、説明可能なAI(XAI)の開発、各専門領域における人工知能駆動型研究、国内外とのAIアラインメント/セーフティー研究、研究成果の社会実装と人材育成などを強化・推進する国際的な研究拠点として、幅広い領域でAI技術の発展に貢献することを目標としています。
センター名 :東北大学 言語AI研究センター
センター所在地:宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6番3号09
代表者 :センター長 鈴木潤
URL:
https://langai.tohoku.ac.jp/
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https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/22705/256/22705-256-bc04182a9f0af58adf475c32b64f5147-3080x480.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]株式会社PKSHA Technology 会社概要
「未来のソフトウエアを形にする」というミッションのもと、社会課題を解決する多様なAIを提供しています。
これらを、金融・製造・教育といった各業界に最適化した<AIソリューション>として、また、「PKSHA AI ヘルプデスク」「PKSHA ChatAgent」「面接コパイロット」など、汎用性の高い<AI SaaS>として展開することで、未来の働き方を支援し、人とソフトウエアが共に進化する社会を実現していきます。
会社名:株式会社PKSHA Technology
所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F
代表者:代表取締役 上野山 勝也
URL:
https://www.pkshatech.com/
◆本件に関するお問い合わせ
pr@pkshatech.com
プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes