行政実務に デザイン思考を 導入する ──「東京都北区による行政 × デザインの 実践」 1年間の 活動プロセスを 公開
一般社団法人公共とデザイン

縦割り組織、前例踏襲、区民の生活実感との乖離──多くの自治体が直面する課題に、デザイン思考はどう応えられるのか。プロジェクトの土台づくりとなった東京都北区の実践の記録
一般社団法人公共とデザイン(東京都渋谷区、共同代表:石塚理華・川地真史・富樫重太)は、東京都北区と連携し、行政へのデザイン思考導入を実践する「Kita-ku Design研究所」の2025年度の活動成果をまとめた実践レポート「
東京都北区による行政 × デザインの実践」を公開しました。
本報告書は、北区がデザイン思考の手法を用いて地域課題に向き合った1年間の記録です。区民との対話型リサーチ、3日間の仮説検証イベント、区職員向けデザイン思考研修、Podcastによる社会発信まで、課題設定から実証・評価のプロセス全体を収録しています。
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東京都北区 × デザイン 2025年度 実践レポート
https://www.city.kita.lg.jp/city-information/policy/1018355/1011917/1020085/1019670.html
※「お知らせ」および「令和7年度の実施内容」の項目にPDFリンクがございます
発行日:2026年3月31日 全21ページ
東京都北区では、「北区経営改革プラン2024」をはじめとする組織改革および執行体制づくりの一環として、「デザイン思考」に着目した取り組みを進めています。テクノロジーの進化やライフスタイルの多様化に伴い地域課題が複雑化するなか、職員が区民の生活実態や地域課題の変化を的確に捉え、より良い区民サービスを実現することを目指しています。
2000年代以降、世界各国の組織でデザイン思考の導入が広がっていますが、日本の行政組織における実践はいまだ前例の少ない状況です。初年度となる2025年度は、前例のない挑戦を支える土台づくりから着手しました。デザイン思考の一連の取り組みを担当する「しごと連携課」と公共とデザインが中心となり、庁内外でデザイン思考を浸透させるための対話と実験の場「Kita-ku Design 研究所」を立ち上げ、職員が安心して実験的取り組みに挑戦し、住民とともに最適解を探索できる環境を整備しました。
報告書では、デザイン思考導入におけるチーム構成の狙いや「Kita-ku Design 研究所」のブランディングについても紹介しています。
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2025年度は、以下4つの取り組みを並行して実施しました。これらを有機的に連携させることで、職員一人ひとりがデザインを体験するさまざまな入口を用意し、そこで得た体験や気づきを実務へと応用することを目指しました。
1.特定部署と連携したパイロット事業の推進
北区が抱える具体的な課題をテーマに、デザイン思考のプロセスに沿って解決方法を模索するパイロット事業を実施。介護保険課・長寿支援課・高齢福祉課の3課が「老い」をテーマに部署横断のチームを組成し、文献調査や区民との対話を通じた課題探索、実践型リサーチイベントを展開しました。リサーチを通じて、仕事や子育てが一段落した50~70代──本格的な『老い』を迎える手前の時期を『そろそろこれから世代』と名付け、この世代特有の生活課題と行政の新たな関わり方を探りました。
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2.職員研修
デザイン思考の基礎的なレクチャーとパイロット事業を題材にした演習形式の研修を実施。管理職等向け(2025年12月・14名)と実務者向け(2026年1月・15名)の2回にわたり、職員が自らの職場でデザイン思考を実践できるよう気づきの場を設けました。
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3.北区にゆかりのあるデザイナー・クリエイターのネットワーク構築
北区にゆかりのあるデザイナー・クリエイターや他自治体の実践者が出演するPodcast番組「東京都北区デザイン会議(仮)」を2025年7月より隔週配信(全15回)。公開収録イベントも開催し、区民・職員・クリエイターをつなぐプラットフォームの基盤づくりを進めました。
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4.組織横断的な課題への対応
庁内各部署からしごと連携課に相談があった場合、各部署の課題に関するデザイナーとの相談の機会を随時設けました。
報告書では、これらの活動について、社会的背景の整理から実践プロセス・検証結果の分析・次年度への展望まで全21ページに収録しています。
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<報告書の主な内容>
・行政実務へのデザイン思考導入のための全体設計
・年間を通したプロジェクトの進め方
・パイロット事業:「老い」というテーマ設定の経緯/ダブルダイヤモンドモデルを用いたプロセス俯瞰/区民との対話型リサーチの設計・実施内容と発見/仮説の形成プロセス/実践型リサーチイベントの問いと効果
・職員研修:デザイン思考研修の具体設計
・ネットワーク構築:Podcastの構成と発信効果
・取り組みを通じた職員の手応え・次年度の展望
<こんな方にご活用いただけます>
・行政職員・自治体担当者:デザイン思考を用いて、区民目線を事業・政策プロセスに取り入れる際の具体的な参考事例として
・デザイナー・クリエイター: 行政との共創プロジェクトの進め方・現場との向き合い方として
・福祉・高齢化分野の研究者・実践者:「老い」の手前の世代へのアプローチの先行事例として
・地域づくり・市民参加に関わる方:行政が「曖昧なテーマ」で場をつくる意義と手法として
報告書の閲覧・ダウンロードはこちら※「お知らせ」および「令和7年度の実施内容」の項目にPDFリンクがございます
報告書の公開にあわせ、北区での取り組みを紹介するオンラインセミナーを開催します。本取り組みを主導したしごと連携課の職員と公共とデザインのメンバーが登壇し、1年間の実践知を共有します。
「デザイン思考を導入したいが、何から始めればいいか分からない」「研修をやってみたが、実務への浸透に悩んでいる」。そんな悩みをお持ちの方にこそ役立つ、実務目線の内容です。
■ 開催概要
- タイトル:自治体実務にデザイン思考をどう導入するか?東京都北区「Kita-ku Design研究所」1年間の実践から- 日時:2026年7月7日(火)12:00-13:00※アーカイブ配信あり(講演部分のみ・視聴期間2週間)※質疑応答へのご参加は当日のみです- 形式:オンライン(Zoom)※お申込み完了画面に参加URLが表示されます(開催前日にもリマインドをお送りします)- 申込フォームURL:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSemqZzirVKdkdc0uxFNtDkuPjEDnHqDekFnvhTAgQIhXEgQiA/viewform- 参加費:無料- 内容(予定)- - 北区の取り組み紹介(東京都北区 区長室しごと連携課 担当者)- - 実践プロセスの解説 どう設計し、どう進めたか(一般社団法人公共とデザイン 共同代表 石塚理華)- - 質疑応答
報告書のPDFは、東京都北区公式サイトより無料で閲覧・ダウンロードいただけます。他自治体からの視察や取材、写真素材のご要望は、下記お問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
■ダウンロード
https://www.city.kita.lg.jp/city-information/policy/1018355/1011917/1020085/1019670.html
※「お知らせ」および「令和7年度の実施内容」の項目にPDFリンクがございます
※ 掲載写真・図版は報道目的に限り転載可(クレジット:Kita-ku Design研究所)
■お問い合わせ
- 東京都北区へのお問い合わせ:東京都北区 区長室しごと連携課TEL:03-3908-1226 E-mail:shigotorenkei-ka@city.kita.lg.jp- 一般社団法人公共とデザインへのご相談・お問い合わせ:E-mail:info@publicanddesign.org
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Kita-ku Design 研究所について
北区では令和7年度から「Kita-ku Design研究所」として庁内外におけるデザイン思考にまつわる一連の取組みを推進しています。「Kita-ku Design研究所」は、失敗を恐れずに挑戦的かつ実験的な取り組みを進める、開かれた対話と実験の場です。北区民や事業者のみなさんとの対話から、本当に必要なものを理解し、新しいアイデアを試し、学び、改善していく。そのプロセスを通じて、職員それぞれが新しい視点で課題解決に取組み、北区の事業や政策をよりよいものにすることを目指しています。
デザイン思考推進の取組みについて:
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一般社団法人公共とデザインについて
公共とデザインは「多様なわたしたちによる公共」を目指し、企業・自治体・共同体と実験を共創するソーシャルイノベーション・スタジオです。
住民との協働や生活者起点のリサーチ、実験やワークショップ等に基づく事業創出など、社会課題の当事者との協働からの民主的社会環境(クリエイティブデモクラシー)の創出に取り組んでいます。わたしたちは、ソーシャル・イノベーションのためのデザインを通じて、社会課題の当事者が望ましさを描くことに軸足を置きながら、多様な他者としての行政や専門家が既存の社会構造・ルール・慣習などを見つめ直し、各人が価値観を上塗りしながら新しい活動が生み出されることを支援しています。著書に『クリエイティブデモクラシー』(BNN出版)。
サイト:
https://publicanddesign.studio/
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes