キャスタリア、UNESCO IICBAの教師教育デジタル化プロジェクトに向け、エッジコンピューティング学習システム49セットを導入
キャスタリア株式会社

スマートフォンを活用したアフリカの教育関係者向けデジタル学習環境の提供
キャスタリア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:山脇智志)は、UNESCO IICBA(International Institute for Capacity Building in Africa)が実施する2つのプロジェクトの一環として、モバイル学習システム「GOOCUS Edge Mobile」を提供します。本システムは、アフリカにおける教師教育のデジタル化を推進するために導入されるものです。
対象となる2つのプロジェクトでは、キャスタリアが開発したオフライン対応型のモバイル学習プラットフォーム「GOOCUS Edge Mobile」を、6カ国49の選定機関に導入します。1つ目のプロジェクトはエチオピアを対象とし、同国5州の35の教員養成校および大学にシステムが導入されます。2つ目のプロジェクトはアフリカ連合(AU)の大学ネットワークであるPan African University(PAU)と連携して実施され、アルジェリア、カメルーン、ケニア、ナイジェリア、南スーダンの教育機関を対象とします。これにより、スケーラブルかつ持続可能な仕組みを通じて、アフリカにおける教育者育成の強化に貢献します。
プロジェクト概要
本取り組みは、教育システムの能力強化、特に教員の能力強化を目的として実施されるものです。2つのプロジェクトは、インターネット接続が限定された地域においても利用可能なデジタル教育基盤の整備を通じて、教師および教育関係者に対する専門能力開発の機会を拡大するという目的を共有しています。
エチオピアでは、同国教育省のデジタル化アジェンダを支援するため、5州に所在する35の教員養成校および大学にGOOCUS Edge Mobileを導入します。また、Pan African Universityと連携する2つ目のプロジェクトでは、アルジェリア、カメルーン、ケニア、ナイジェリア、南スーダンの大学・関連機関を対象に、合計14のGOOCUS Edge Mobileを導入します。両プロジェクト合わせて49セットのGOOCUS Edge Mobileを設置し、教師教育のためのデジタル学習環境を整備します。
エチオピアプロジェクト(国レベル)
- プロジェクト名:Innovative Teacher Professional Development through App-based Learning Networks in Conflict and Crisis-affected Areas of Ethiopia- 対象地域:アムハラ州、アファール州、オロミア州、ソマリ州、ティグライ州- 設置数:35セット- 対象機関数::35の教員養成校および大学
地域プロジェクト
- プロジェクト名:Empowering Female Teachers and School Leaders through Integrating Mobile-based Learning in the Pan African Virtual and Electronic University (PAVEU) Initiative- 対象国:アルジェリア、カメルーン、ケニア、ナイジェリア、南スーダン- 設置数:14セット- 対象機関数:38の大学および関連機関
これらの取り組みを通じ、49セットのGOOCUS Edge Mobileの導入は、アフリカ最大級の教師教育デジタル基盤の構築に貢献し得るものとなります。
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/8167/110/8167-110-b7c3b7f3ed8315dcc6cf9962473599b8-1999x1500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(写真1:エチオピアでの研修風景)
主な構成要素
1.エチオピア国内大学・教員養成校へのモバイル学習システムの導入
エチオピア国内5州(アムハラ州、アファール州、オロミア州、ソマリ州、ティグライ州)にある35の教員養成校および大学にGOOCUS Edge Mobileを設置します。各機関にはローカルサーバ(Edge)を設置し、インターネット接続が不安定な地域においても教育コンテンツの利用を可能にします。
2. アフリカ5カ国へのモバイル学習システムの導入
地域プロジェクトでは、Pan African Virtual and Electronic University構想のもとでのコース提供の充実、ならびにモバイル学習プラットフォームを通じたコンテンツの最適化を支援します。さらに、これらの教材を5カ国の大学および教員養成機関と共有することにより、デジタル学習機会の拡大と、機関間の連携強化に寄与することを目指します。
3. Training of Trainers(ToT)への貢献
大学教員、教育行政関係者、ならびに教師教育者を対象に、デジタル教材の活用方法やモバイル学習設計に関する研修(Training of Trainers)を実施します。
4. 教師教育向けデジタル教材のオーサリング
教員養成カレッジと協働し、教育学および教科教育に関するコース教材を、モバイル学習に適した形式へと変換していきます。
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/8167/110/8167-110-09dea962160a1fc6dc7dfd8fd25fe8f8-2816x1536.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(写真2:GOOCUS上で利用するデジタルコンテンツのサンプル画面)
GOOCUS Edge Mobileについて
GOOCUS Edge Mobileは、キャスタリアが開発したモバイル学習プラットフォームであり、通信環境が不安定な地域においても教育コンテンツを提供できることを特徴としています。
本システムは、近年注目されているエッジコンピューティングの考え方を教育分野に応用したものです。エッジコンピューティングとは、従来のように遠隔のクラウドサーバに処理のすべてを依存するのではなく、利用者に近い場所(エッジ)に設置されたサーバ上でデータ処理やサービス提供を行う技術です。これにより、通信遅延の低減、通信コストの削減、そして通信環境が限られた地域においても安定したサービス提供が可能となります。
GOOCUS Edge Mobileでは、大学や教育機関に設置されたローカルサーバ(Edgeサーバ)と、スマートフォンアプリケーションを組み合わせることで、インターネット接続のない環境においても教材配信、教材閲覧、学習管理を可能にします。学習者は、スマートフォンからローカルサーバに接続することで教育コンテンツへアクセスでき、ローカルサーバは本体内のSIMスロットに装着されたSIMカード、またはWi-Fi環境を通じてクラウドと同期し、コンテンツの更新やデータ共有を行います。
この仕組みにより、通信インフラが十分に整備されていない地域においても、持続可能なデジタル教育環境を構築することが可能となります。GOOCUS Edge Mobileは、教師研修、大学教育、職業教育など、幅広い教育分野での活用を想定して設計されています。
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/8167/110/8167-110-6024c680d5b6e96f6fcd5de6e4ef655f-1184x693.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(写真3:GOOCUS Edge Mobileのセット)
本プロジェクトの意義
本プロジェクトの意義は、大きく次の3つの観点にあります。
まず第一に、スマートフォンを前提とした新しいデジタルラーニングの可能性を提示する点です。
アフリカでは、急速な人口増加に伴って教師不足が深刻化しており、質の高い教師教育の拡充が重要な課題となっています。一方で、多くの地域では通信インフラや教育ICT環境が十分に整備されていないという課題も存在しています。
このような環境において、インターネットに接続できる端末として最も広く利用されているのはスマートフォンです。アフリカにおいてもスマートフォンの普及は急速に進んでおり、特に若年層にとっては、先進国と同様に日常生活に不可欠なデバイスとなっています。
本プロジェクトでは、こうした利用環境を前提に、スマートフォンの画面や操作性に最適化されたモバイル学習環境を提供します。さらに、ゲーミフィケーション等の要素を取り入れることで、学習者の参加意欲を高め、継続的な学習を促す、エンゲージメントの高いデジタルラーニングの実現を目指します。
第二に、通信環境に依存しない教育基盤を構築する点です。
多くの若者は、携帯通信契約やデータ通信料金を継続的に負担できる経済状況にあるとは限らず、インターネット接続に依存するサービスの利用には一定の制約があります。
本プロジェクトでは、教育機関内に設置されたエッジサーバを活用することで、通信コストに依存せず学習コンテンツへアクセスできる環境を構築します。これにより、通信環境の制約を受けにくい教育モデルの実現を目指します。
第三に、分散型教育インフラの可能性を提示する点です。
本プロジェクトは、クラウド中心の教育ICTとは異なり、教育機関自身が学習基盤を保持する、分散型教育インフラの可能性を示す取り組みでもあります。
クラウドサービスは高度なインフラとして広く利用されていますが、そのビジネスモデルや決済方法は、アフリカをはじめとする途上国の教育機関の実情に必ずしも適合しているとは言えず、その恩恵を十分に享受できないケースもあります。
本プロジェクトでは、選定された大学に設置されるエッジサーバを中心とする学習環境を構築することで、教育機関が自らの教育コンテンツや学習データを主体的に管理・運用できる仕組みを実現します。キャスタリアは、このような教育基盤のあり方を Sovereign Learning Infrastructure(主権型学習基盤)と位置付け、各国・各教育機関が自律的に教育資源と学習環境を運営できる、持続可能なデジタル教育モデルとして研究・開発を進めています。
参考リンク
Pan African University(PAU):
https://pau-au.africa/
UNESCO IICBA:
https://www.iicba.unesco.org/en
キャスタリアについて
キャスタリア株式会社は、東京に本社を置くエドテック企業であり、モバイル技術を活用したデジタルラーニングプラットフォームの開発・提供を行っています。2006年の創業以来、教育機関や政府機関と連携し、スマートフォンを活用した教育システムの開発と普及を進めてきました。近年では、アフリカやアジアの教育機関と連携し、通信インフラが限定された地域でも利用可能なデジタル教育基盤の構築に取り組んでいます。教育技術を通じて、世界の学習機会の拡大に貢献することを目指しています。
Webサイト:
https://www.castalia.co.jp/プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes