ライブレポート・MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE-Osaka Sound Scramble 2026- 6月15日(月)at BIGCAT
The Orchard Japan

6月13日(土)に開催された国内最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」の授賞式。その開催ウィークの一環として、「MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE-Shibuya Sound Scramble 2026-」が6月11日(木)に渋谷のライブハウス3会場で同時開催され、これに連動する形で大阪では、「MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE-Osaka Sound Scramble 2026-」が6月12日(金)に大阪・心斎橋Music Club JANUSで、15日(月)に大阪・心斎橋BIGCATで開催された。ここでは、6月15日の心斎橋BIGCATでのライブの模様をレポートする。
当日のフロアは国際色豊かな大勢の観客が詰めかけて、開演前から海外フェスのような賑わいを見せていた。MCとして登場したFM802のDJ・土井コマキも「こんな状態の会場は初めて」と驚きを露わにして、13日に開催された「MUSIC AWARDS JAPAN」の授賞式の模様を報告すると共に、「MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE-Osaka Sound Scramble 2026-」は「“世界とつながり、音楽の未来を灯す”というコンセプトのもと、世代やジャンルを超えて、多彩なアーティストのパフォーマンスをライブハウスから発信していこうという思いのイベントです」と伝える。次に出演アーティストを紹介して、「怪我のないように、今日のライブを最後まで楽しんでください」と呼びかけて開演に導いた。
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Rol3ert
異常なほどの熱気に包まれた会場にトッパーで現れたのは二十歳のシンガーソングライター、Rol3ert(ロバート)。今年の「MUSIC AWARDS JAPAN」(以下、MAJ)ではラジオ特別賞を受賞して注目度もさらに高まり、新風を巻き起こしている。この日は一曲目からFM802の2026年2月度ヘビーローテーション曲『savior』を投下。80'sポップ的なメロに“救い”をテーマにしたリリックを透き通った歌声で響かせる。ドラムとギターが入ったバンド編成で、自身もキーボードを奏でて歌い、『Kodoku』ではギターも演奏。MCでは同日のラインナップからHindiaと Cup of Joeの名前を上げて、「スーパースターに囲まれたショーに出れて嬉しい」とコメント。中盤にはそのCup of Joeの中から「大好きな曲をやりたい」といって『Multo』を披露する貴重な一幕も。後半ではさらにギアを上げ、ダンサブルに体を揺らして『meaning』を歌い、クラップが高まるフロアとの一体感もさらに上昇。ラストは「手放せない過去があっても、ずっと前を向いて歩き続けるという曲。この後も何があっても諦めないでほしい」と投げかけた『HOPE』。そのオープンマインドな個性と豊かな音楽的才能を強く印象づけたパフォーマンスだった。
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Hindia
幕間のセッティング中も待ちきれないといった様子で熱気あふれるフロア。ここではFM802のDJ・中島ヒロトがMCとなって、「このあと登場するのは、MAJのプレミアセレモニーにも登場したインドネシアを代表するアーティスト、Hindiaです。ライブハウスのこの距離で観れるのはメチャクチャ貴重な体験」と紹介すると悲鳴のような大歓声が上がり、Hindiaのステージが幕開けた。
バンド(ギター/ベース/ドラム/キーボード/コーラス)がスタンバイするステージに現れた中心人物のBaskara Putra。『EVALUASI』から堂々たる存在感でフロアはいきなり大合唱に。ラッパーのように煽情的に動いてクラップを誘発する『SELEBRISK』。かと思えば、メロウな曲調の『A FEELING』ではエモーショナルでセクシーなボーカルに浸らせる。Baskara は沸騰する大勢の観客に感謝し、「ここにお越しいただき、光栄です」と日本語の挨拶を挟んで後半へ。
フロアは加熱の一途を辿り、まさに圧巻の光景となった『CINCIN』でのさらなるシンガロング。軽やかなステップで歌った『BERDANSALAH,KARIR INI TAK ADA ARITINYA』でも大揺れに。締めはMAJパフォーマンス曲で、高揚感満点の『EVERYTHING U ARE』。BIGCATを掌握し、多幸感に満ちた一体感を生み出す圧倒的なパワーを目の当たりにさせられた。
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Furui Riho
Furui Rihoは、MCの土井コマキに「北海道から世界に羽ばたきます!」と紹介されて、勢いよく登場。ゴスペルクワイアで培った音楽的ルーツを持つシンガーソングライターだ。ギター/キーボード/ドラム/のバンドセットで、「みんな声出していこうよ~!」と煽り、『ハードモード』『PSYCHO』とパワフルなヴァイブスを放ってゆく。冒頭からエネルギッシュなパフォーマンスで惹きつけ、フロアからは「カッコイイ!」の声も飛んでいた。
中盤で少し落として歌ったのは、映画『死神バーバー』の主題歌となった『太陽になれたら』。痛みに寄り添うような繊細な表現力にグッと引き込まれる。また、「コンプレックスを抱きしめたいなと思って作った曲です」と言っていた『LOA』では目の前の観客にやさしい視線を送りながらハートフルに包み込んでいった。後半、「まだまだいけますか~?」と声を上げて歌った『Super Star』からラストはFM802の2025年7月度ヘビーローテーション曲『Hello』へ。「今日はみなさん来てくれて本当にありがとう!」と息を弾ませながら感謝の思いを伝えると、盛大なクラップに後押しされて会場全体を気持ちよく揺れる。のびやかなロングトーンやフェイクを織り交ぜ、瑞々しいソウルフィーリングでたっぷりと満たしてくれた。
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Cup of Joe
MCの土井コマキが、「5人のソングライターが集まっている。これから未来を切り開いていくバンド。今夜、しっかり目撃していってください!」と紹介したのはフィリピン出身のロックバンド、Cup of Joe。今年のMAJで、Philippine Popular Music特別賞を受賞したメンバーが、大歓声を浴びて登場。宇宙船のコックピットのようなビジュアルを背景にダイナミズム溢れる雰囲気で幕開ける。
ギター3本(2エレキ+アコギ)/ベース/ドラム/キーボードからなるバンド編成にツインボーカルで魅せる華やかなステージング。この日は6曲中4曲が最新EP『Sandali』からのナンバーで構成。軽快なポップ感に厚みがあるギターサウンドでロック色も加えて多彩に展開に。ふたりのハモリがせつなげに掛け合う『Isang Daan』も印象深い。曲間では場内に来ていた家族を見つけてメンバーが嬉しそうに談笑し、フロアを沸かせる場面も見られた。そしてラストに披露されたのは、Philippine Popular Music特別賞となった『Multo』だ。サビでシンガロングを誘い、うっとりさせる歌唱でエモーショナルかつドラマティックにアウトロまでたっぷりと包み込んでいった。
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Billyrrom
“Osaka Sound Scramble 2026”のトリを飾るのはBillyrrom。MCの土井コマキに「今、日本からアジアに飛び出して行っているナンバーワンのバンド」と紹介された東京町田市出身の6人組。Mol(Vo)、Rin(Gt)、Taiseiwatabiki(B)、Shunsuke(Dr)、Leno(Key&Syn)、Yuta Hara(DJ/MPC)からなるメンバーの超クールなシルエットは観る者を一瞬で惹きつける。一発目から魅惑的なベースラインが牽引して自在にグルーヴする『CYM』のなんとカッコイイことか!Molはファルセットを織り交ぜた巧みなボーカリゼーションで聴き手の目も心も奪ってゆく。「最後まで居てくれたことを後悔させないんで…」。彼が放ったその言葉に、あの空間を共有した誰もが大きく頷いていたはず。『CALL,CALL』ではコール&レスポンスを誘ってフロアの熱気をさらに高め、本編ラストの『Magnet』では濃厚かつエモーショナルに会場を呑み込んでいった。アンコールでは、グローバルな音楽フリークが集うイベントを「みんなと一緒に作れて幸せです」と感謝し、「最後、全力で愛を伝えて帰ろうと思います」とMol。『Funky Lovely Girl』で「歌ってくれる?」と呼びかけてステージとフロアがひとつに。そして、甘く力強いロングトーンでオーディエンスを包み込んでいった。Billyrromの現在地を鮮烈に焼き付け、今後のさらなる飛躍を予感させる、熱くスリリングなステージで魅了した。
――こうして、ジャンルレスにカルチャーの垣根を越えて多種多様なアーティストが集結した“Osaka Sound Scramble 2026”は無事に閉幕となった。止まることなく次々と新たな才能が生まれてくる音楽シーン。はたして、1年後のMAJと“Osaka Sound Scramble 2027”ではどんなアーティストの競演が実現するのだろうか。想像を膨らませつつ、次なる祝祭の日を心待ちにしたい。
取材・文=エイミー野中
写真=FM802提供(撮影:渡邉一生・桃子)
プレスリリース提供:PR TIMES




記事提供:PRTimes