カケハシ、AMED採択事業で外来がん患者の「医療接点の空白」解消へ 病院・薬局・患者をつなぐ大規模実証を開始
株式会社カケハシ

~ 継続的に患者状態を把握し、約900症例規模でPHR活用の社会実装を検証 ~
株式会社カケハシ(本社:東京都港区、代表取締役社長:中尾 豊、代表取締役CEO:中川 貴史、以下「当社」)は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が推進する令和7年度「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業(ヘルスケアサービス実用化研究事業)」に採択された委託事業において、基盤システムの開発を完了したことをお知らせします。これに伴い、本システムを活用した臨床研究プロジェクト「PRO-MISE Trial(プロミス実証)」が本格始動し、6月末までに参加病院における対象患者の登録および実証運用が開始いたしました。
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本事業は、個人の健康・医療に関わる情報を一元管理するPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)を活用して病院・薬局・患者をデジタルで接続し、外来がん薬物治療中の患者さんを継続的にフォローアップする仕組みを構築します。通院と通院の間の症状変化や副作用を早期に把握し、適切な医療介入につなげることで、「医療接点の空白期間」の課題解消を目指します。
当社は、患者フォローアップシステム「Pocket Musubi」で培った基盤を活用して専用システムを構築。これを活用した本実証では、8~10か月間で約900症例のデータ収集を目指しており、国内でも大規模な取り組みとなります。国が推進する医療DX・PHR活用の社会実装に貢献してまいります。
1. 企画背景と解決したい社会・現場課題
日本の医療現場では、入院中心から外来・在宅医療への移行が進むに伴い、通院と通院の合間に発生する「医療接点の空白期間」の存在が課題となっています。
医療者は、通院時以外の患者さんの状態を把握することが困難です。それにより、患者さんのアドヒアランス(主体的に治療を継続する状態)が低下したり、医療者による副作用の兆候の把握に遅れが生じたりすることで、結果として重篤化や予定外入院のリスクを高めている可能性が指摘されています。
特に外来がん薬物治療においては、副作用や体調変化への早期介入が予後に大きく影響します 。しかし、医療現場の人手不足が進行する中、限られたリソースだけで持続的な患者フォローアップを行うことは現場の負担となっており、人手だけに頼らない新たな仕組みづくりが求められています。
2. 「PRO-MISE Trial(プロミス実証)」の概要と目的
本事業は、PHRを活用したがん薬物治療中の患者さん向けモニタリングおよびフォローアップ基盤を社会実装することを目指しています。当社はこれまでに、PROの実臨床でのフィージビリティを検証する「SMART-PRO Study」、ならびに経済産業省「令和6年度ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(医療機関におけるPHR利活用推進等に向けた実証調査事業)」の実証事業者として、がん・心不全の外来治療における患者モニタリングの取り組み(PHARE-Onc-01 Study、PHARE-ONC 02 RT Study、PHARE-HF Study)を推進してきました。 今回の実証では、これまでの知見と実績をさらに拡充させ、実際の臨床現場におけるPHR活用の妥当性を検証します。
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本実証では、PHRの社会実装を目指し、約900症例をそれぞれ24週間モニタリングし、ePROの有用性を検証します。大規模な多施設共同型のPHR検証は国内でも有数な規模となる取り組み(※)であり、社会実装に向けた高い信頼性を担保します。(※2026年6月時点、当社調べ)
今回、開発完了したシステムでは、患者さんに症状等を尋ねる質問が1週間に1度、自動送信され、その回答結果がレポートとして医療機関に送付されます。また、これらの回答結果を、病院側も一元管理できます。このシステムにより、病院・薬局間の情報連携が促進され、双方の業務負担が軽減されます。さらには、的確な早期介入を実現することで、患者さんの重症化や予定外入院の防止に寄与することが期待されます。
3. 今後の展望
当社は、今般の実証を通じて、まずは外来がん薬物治療におけるPHR活用の臨床的妥当性を証明し、患者さんが最善の治療を完遂できる環境を確立します。同時に、病院・薬局間の情報連携を促進することで、医療従事者のリソース不足を補い、現場の負担をデジタルの力で軽減する新たな医療提供モデルの開発を実現してまいります。
今後は、この大規模実証で培うデジタル連携基盤や高精度なモニタリングの仕組みを、多様な疾患領域へと広く展開・拡張していくことを目指します。服薬期間中の患者さんが安心して治療継続できる環境をつくることにより、重症化の予防につながり、将来的には国全体として医療費適正化への貢献が期待されると考えております。
カケハシは今後も、病院・薬局・患者間の情報連携を促進し、通院期間中も医療が継続的につながる状態を実現することで、持続可能な次世代医療インフラの構築を目指してまいります。
●「Pocket Musubi」について
「Pocket Musubi」は、患者さんに「またこの薬局に行きたい」と感じていただけるような薬局体験を提供するための、LINEアプリ経由で利用できる患者フォローシステムです。患者さんの服薬状況からフォローすべき患者さんをスクリーニングし、薬剤師が適切なアクションを負荷なく行えるようにする「服薬期間中フォロー機能」や、患者さんが来局前に処方せんの画像を送って薬局内の待ち時間を短縮することのできる「処方せん送信機能」など、患者さんが安心・便利に薬局を利用できるための機能を提供しています。
● 当社について
株式会社カケハシは、日本の医療システムの再構築を目指すヘルステックスタートアップ企業です。テクノロジーを駆使し、患者さんにとってより良い医療を、医療現場にとって持続可能な形で実現します。現在、クラウド型電子薬歴「Musubi」のほか、複数プロダクトを開発・提供し、グループ全体で国内の薬局の17,000店舗超をカバー。服薬期間中の患者フォローによる治療効果最大化や、医薬品の市中在庫可視化・安定供給などをサポートします。薬局や医療機関をはじめとした多様なステークホルダーとともに、より良い医療を実現するプラットフォームを構築していきます。
<会社概要>
会社名 株式会社カケハシ
設 立 2016年3月30日
所在地 東京都港区西新橋二丁目8番6号 住友不動産日比谷ビル5階
U R L
https://www.kakehashi.life/
<本件に関する問い合わせ先>
株式会社カケハシ 広報・PR
メール: press@kakehashi.life
電 話: 03-6825-2058
プレスリリース提供:PR TIMES


記事提供:PRTimes