手作り「ビオトープ」で生きもの調査 カルガモも飛来?の生態系 つくば市谷田部で
パルシステム連合会

稲の生長で集まった生き物は26種に
パルシステム生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、理事長:渋澤温之)の職員有志による「ビオトープ見守り隊」は7月4日(土)、茨城県つくば市の田んぼに造成した生態系「ビオトープ」で、今年度2回目となる「生きもの調査」を実施しました。確認できた生物は初回調査から8種増え、26種類の昆虫や魚が見つかりました。
トンボ飛び交う季節に
「生きもの調査」は、5月末に田植えを終えた田んぼのほとりのビオトープで実施しました。2025年3月に職員が重機で土を掘り起こし、ビニルを張り渡して田んぼから水を引き込んだ手作りの生態系です。稲の成長と共にビオトープに集まる生物の種類を記録し、化学合成の肥料や農薬を使用しない田んぼの生物多様性を確認します。
調査は、NPO法人里山再生と食の安全を考える会(茨城県つくば市、飯泉孝司代表)から農地を借り受け、パルシステムグループと取引先など関連組織の職員10人が参加した農作業に合わせて実施しました。新たに子どもを連れて参加した職員も加わり、4人を中心に生物を調べました。
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▲2歳のゆうとくんも立派なメンバーとして調査
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▲成長した稲のそばで水をたたえるビオトープ
ビオトープ内や周辺の用水路には、前回数多く確認できたイトミミズやユスリカの幼虫の他に、ギンブナや外来種のブラックバスの幼魚、数種類のエビ類などが確認できました。ゲンゴロウやアメンボなどの水生昆虫やカエルもおり、全回見つけたヤゴが孵化したのか、数種類のトンボも飛び交っていました。
あぜや草地には、バッタやモンシロチョウ、クモなどの昆虫も多数見つかりました。農作業の参加メンバーは、ビオトープにカルガモが飛来しているのを発見したと教えてくれ、水中から陸上まで豊かな生態系が育まれている様子が確認できました。
第1回調査分析も 外来種含む18種を確認
メンバーたちは、5月末に実施した
第1回の調査で発見した生物の種類の分析を確認しました。設置から1年が経過したビオトープと用水路では、外来種であるサカマキガイとアメリカザリガニを含む18種類の生物が確認できました。
化学合成農薬の影響を受けやすい生物は、赤トンボとオニヤンマのヤゴ、キクヅキコモリグモ、コオロギの幼虫4種を確認しました。田んぼには化学合成農薬を使用しないため、死滅せずに生存しています。サカマキガイ、ユスリカの幼虫、イトミミズ、ミジンコ類とヌマエビの5種類は、化学合成肥料の影響を受ける生物です。不使用により土壌の過度な富栄養化が抑えられ、多様な種が共存できるバランスが保たれているようすが確認できました。
イトミミズやユスリカは有機物を分解するとともに、生物たちの餌となります。ビオトープがコミズムシなどの小型水生昆虫の餌場となり、ゲンゴロウなどの肉食性昆虫やオタマジャクシなどまでの食物連鎖が1年の間に構築されていることが分かりました。
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▲化学合成農薬の影響を受けやすいシオカラトンボのヤゴ
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▲化学合成肥料の影響を受けやすいヌマエビ
用水路では、モツゴ、ドジョウ、二ホンナマズ、ギンブナなどの魚類やニホンアマガエルのオタマジャクシ、アメリカザリガニやイシビルなどの12種の生物も確認できました。
周辺環境一帯とビオトープが水路でつながり、魚たちのえさ場や住処となり、水生昆虫も飛来してきて生態系ネットワークの一部として機能しているようすがわかりました。
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▲外来種のアメリカザリガニ
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▲ニホンアマガエルのオタマジャクシ
ヘイケボタルの餌となるサカマキガイを確認できたことから、ビオトープ内に卵を産み付けていた可能性もあります。今季の孵化の時季は過ぎてしまったため、ホタル舞う風景を確認することはできませんでしたが、次年度の確認に期待しながら、ビオトープ内の生態系維持を目指していきます。
職員にも伝える環境保全型農業の意義
「ビオトープ見守り隊」は、パルシステム連合会が2024年度から開始した職員有志による自主活動制度「パルシステムコレクティブ」を活用し、立ち上げたグループです。職員同士が部門を超えて、
パルシステム2030ビジョンに掲げる「『たべる』『つくる』『ささえあう』ともにいきる地域づくり」の実現に向け、活動しています。
「ビオトープ見守り隊」は、パルシステムが2004年から産地と共に継続してきた田んぼの「生きもの調査」の意義を、担当部署以外の職員も理解を深めることを目的とし、部門を超えた6人が活動しています。
パルシステムが産直提携を結ぶ産地では、農薬にできる限り頼らない環境保全型農業を推進しています。「生きもの調査」は、生産地域の生物多様性を守る農業の意義を可視化するため実施しています。多様な部門の職員が調査を体験し、ビオトープを見守っていくことで、パルシステムの環境保全活動の輪を広げていきます。
パルシステムはこれからも、利用者と職員、産地と共に、持続可能な日本の農業を応援していきます。
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所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿、理事長:渋澤温之
12会員・統一事業システム利用会員総事業高2,689.6億円/組合員総数177.0万人(2026年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、あいコープみやぎ
HP:
https://www.pal-system.co.jp/プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes