リディラバジャーナル、子どもの体験格差を調査--“自立の問題”として体験格差の問題を捉え直す特集がスタート
株式会社Ridilover

子どもを取り巻く大人が抱える「余裕の欠如」によって、体験機会が失われる構造を、現場取材と調査から明らかに
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株式会社Ridilover(代表・安部敏樹:東京都文京区、以下リディラバ)は、社会課題に特化したWebメディア「リディラバジャーナル」にて、構造化特集「【体験格差】どこに格差があるのか――。“自立の問題”として捉え直す子どもの体験」全9回を順次公開します。
本特集は「海外旅行に行けるか否か」などといった消費的な体験の有無ではなく、「自立する力を育む機会に生じている格差」として体験格差を扱う特集です。行政や子ども・若者を支援する団体への取材、さらにはデータの調査を通して、体験格差は子どもを取り巻く大人の余裕が欠如した結果生じている事象であることが明らかになりました。さらに、それらの大人たちが支えてきた体験機会が減少することにより、成長機会の喪失につながり、ひきこもりや就労困難といった若者の自立にも影響していることが分かりました。
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取材・調査から見えてきた背景と課題
1. 体験は、自立するための成長機会となっている
子どもは体験を通して、人やものと関わり、知識や力を育む。さらに、体験は子どもが自立するための成長機会にもなっており、熱中する体験や一歩踏み出す体験を通して子どもは、自分の意思で判断し、主体的に行動する力を獲得していく。体験機会が減少すると、こうした知識や力を育むための機会も失うことになり、他者依存の高まりや生活上の困難などの自立の問題が起きる可能性が高まる。
2. 体験格差は保護者だけの責任では無い
かつては多様な大人が子どもに関わっていた。しかし現代では、地域活動に関わる人の不足、子どもと関わることによって生じる問題のリスクを回避する傾向、そして教員の多忙化解消を目的とした学校行事の削減などにより、社会全体で子どもを育む体験を提供するインフラの機能が低下している。体験格差はこうした子どもに関わる大人の減少や、その大人が抱える余裕の欠如によって起きている問題である。
3. 保護者に重くのしかかる「時間とお金」の負担
体験を提供するインフラの機能が低下した結果、体験提供の役割が保護者へと集中している。実質賃金が伸び悩む中で教育費の負担は増え続け、さらには情報の収集や送迎といった見えないコストが、保護者の時間と、経済的・精神的な余裕まで剥奪している。
4.体験格差を助長する、 困難を抱える家庭における「欠如の連鎖」
貧困などの困難を抱える家庭では、経済的・時間的な余裕のなさが連鎖し、さらには精神的な余裕も欠如する。子どもへ体験を提供する余裕も無くなり、子どもは多様な価値観に出会う機会を失ってしまう。結果として、将来の選択肢が狭まったり、他者との関係構築がうまくいかなかったりする状況に子どもは追い込まれていく。
5. 体験格差が招く「少子化」と「格差の固定化」
社会から余裕が失われ、体験提供をはじめとする子育ての負担が保護者に一極集中している構造そのものが、「お金や時間が十分にないと子育てができない」という認知を広げ、若年層の子育て忌避や少子化を加速させている。さらに、家庭の余裕の有無で子どもの体験機会が左右される構造は、将来の選択肢や自立する力を奪い、親から子へと機会の欠如が受け継がれる「格差の固定化」という深刻な社会リスクを招いている。
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特集の構成
第1章:子どもの体験が成長や自立に必要となる背景
第1回:成長からひもとく体験の重要性。「人やものとの関わりから学ぶ」メカニズムとは――
第2回:体験が育む「自立するための力」――自分の人生を自分で切り開くために必要なものとは
第2章:子どもの体験機会が減少している構造
第3回:子どもの体験を支える土台の崩壊――学校・地域・行政が抱える“余裕のなさ”とは
第4回:時間とお金の余裕を失った保護者の苦悩――かかる重圧、「親なんだから」という呪い
第5回:余裕の無さが生む欠如の連鎖――困難な状況にある家庭で体験機会がさらに減る構造
第3章:体験機会の減少が子どもの自立・社会に影響を与える構造
第6回:子ども・若者を支援する団体が見た経験喪失の現実――体験で喪失を埋めようとする実態とは
第7回:体験は“買う”時代――親と学校に子育てを丸投げした社会が行き着く格差の固定化と少子化
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https://journal.ridilover.jp/topics/f7c52bfacf66
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体験格差解消に向けた動き
リディラバでは、体験格差の解消に向けた2つのプロジェクトを行っています。
1.戦時下のウクライナ高校生招へいプロジェクトを、リディラバが企画・資金の両面から伴走
リディラバは、戦時下でも日本語を学び続けるウクライナの高校生を日本に招く短期留学プログラムに対して企画・資金の両面から伴走しています。
ウクライナの高校生たちは、戦時下にあることを理由に、様々な体験機会を奪われています。リディラバはこれもまた一つの「体験格差」であると捉えており、解消すべき取り組みが必要だと考えています。
PR TIMESで発信した記事はこちらから
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000173.000046389.html
2.体験プログラム実施に向けたクラウドファンディングの実施
リディラバが事務局を務める「NPO法人 子どもの体験格差解消プロジェクト」は、体験プログラムの実施に向けたクラウドファンディングを、2026年7月7日(火)から9月30日(水)までREADYFORにて実施します。2022年の活動開始から4年間で延べ400名以上の子どもたちに体験を届けてきた同プロジェクトにとって、NPO法人設立後初のクラウドファンディングとなります。
PR TIMESで発信した記事はこちらから
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000174.000046389.html
リディラバジャーナルは、社会課題に特化したサブスクリプション型のWebメディアです。社会問題の現場に足を運んできたリディラバの知見をもとに、ニュースの背景にある構造まで踏み込んで伝えることを目指しています。
社会問題は、複数の要因や立場が複雑に絡み合って生まれています。リディラバジャーナルの「構造化特集」は、ひとつの社会課題を複数本の記事で掘り下げ、問題の背景、関わる主体、解決の難しさや可能性までを整理して伝える連載企画です。
リディラバは「社会の無関心の打破」を理念として、2009年に設立、後に法人化しました。現在は教育旅行事業、企業研修事業、メディア・コミュニティ事業の他、社会課題解決に向けた資源投入を行なう事業開発・政策立案事業も手掛けています。設立以来16年間、400種類以上の社会課題を各事業において扱ってきました。
<会社概要>
社名:株式会社Ridilover
設立:2013年
所在:東京都文京区本郷3-9-1 井口ビル2階
URL:
https://ridilover.jp/
株式会社Ridilover|リディラバジャーナル編集部
E-mail:info.com@ridilover.jp
プレスリリース提供:PR TIMES
記事提供:PRTimes