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【国立映画アーカイブ】上映企画「返還映画コレクション(4)――文化・ニュース・漫画映画篇」開催のお知らせ

文化庁

【国立映画アーカイブ】上映企画「返還映画コレクショ


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上映会ポスター

 国立映画アーカイブでは、2023年度より3年にわたって続けてきた「返還映画コレクション」の4回目として、8月4日(火)より上映企画「返還映画コレクション(4)――文化・ニュース・漫画映画篇」を映像文化製作者連盟と共同で開催します。
 1967年の第一次から1984年の第四次にかけて、アメリカ議会図書館が所蔵していた約1,400本にも及ぶ戦前・戦中期の日本映画の可燃性フィルム群が日本に返還されました。その後、国立映画アーカイブの基盤となるコレクションを形成した「返還映画」の中には、劇映画のカテゴリーに含まれない作品、すなわち当時の文化・風俗・社会情勢が記録されている作品や、時局を反映して戦意昂揚を目的とした作品など、貴重な文化映画・ニュース映画・漫画映画(アニメーション映画)が含まれていました。
 本企画は、アメリカ議会図書館から段階的に返還を受けた文化・ニュース・漫画映画を28プログラム(113作品)に組んで上映する大規模な回顧特集です。上映作品の一部は過去企画にて個別に採りあげてきましたが、コレクションという形でまとめて上映するのは今回が初となります。
「返還映画」とは?
アメリカ議会図書館が所蔵していた約1,400本にも及ぶ戦前・戦中期の日本映画の可燃性フィルム群のうち、日本に返還された映画のこと。戦時期に米国内の各地で日系人から接収されたものや、戦後に民間情報教育局(CIE)の覚書「非民主的映画の排除」によって上映を禁止された劇映画はもちろん、文化映画・ニュース映画・漫画映画(アニメーション映画)も含まれている。1964年にその事実が判明し、日米双方による事前調査と折衝を経て、1967年11月8日に「交換協定文書」が調印。同年の第一次から1984年の第四次にかけて里帰りを果たした。その後の困難な整理・不燃化作業を経て、国立映画アーカイブの基盤となるコレクションを形成した。現在、国立映画アーカイブは、返還された可燃性フィルムの収蔵時の経緯等について再調査を実施し、収蔵時期の明確になったコレクションから順次(再)公開している。


本特集の見どころ

▼テーマ別でみる1930年代から40年代の文化・ニュース・漫画映画
 返還映画には、劇映画をはるかに上回る数の文化・ニュース・漫画映画が含まれていました。これらの題材も撮影場所も多彩な作品群は、それ自体が貴重な記録です。本特集は、1930~40年代の作品を、地域、歴史的事象、イデオロギーなどテーマ別に編成することで、記録の持つ歴史的価値や、映画の在り方が変遷する過程を浮き彫りにします。
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『土に生きる』
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『赤道越えて』
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『マー坊の少年航空兵』

▼戦争と映画の蜜月
 映像という媒体ならではの写実性や迫真性により、映画は戦前・戦中期に重要な役割を担いました。とりわけ満洲事変から日中戦争、太平洋戦争など、戦争に突き進んだ日本の空気を映画は反映し、内容も軍事色が急速に高まります。特にその中でも文化映画、ニュース映画、漫画映画(アニメーション映画)は、思想戦の武器として利用されました。一方で、映画産業の側が積極的に時流に加担し、プロパガンダ的技法を洗練させたのも事実です。本特集を通じて、戦時下の映像言語の変遷を追体験してください。
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『空の少年兵』
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『勝利の基礎-海軍兵學校の記録-』
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『マレー戦記 進撃の記録』

▼上映機会の少ない作品を数多く選定--返還されて以来初の上映となる作品も
 『國防全線八千粁』(1936)『マレー沖海戰』(1943)『心の武装』(1944)『報道戦士』(1940)『芸能戦線版』(1944)など、上映の機会や放送・パッケージでの普及が限られていた作品を数多く選定しており、返還映画という枠組みを越えて、戦前・戦中期に製作され、今では見ることが困難な作品を鑑賞できる極めて貴重な機会です。
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『國防全線八千粁』
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『マレー沖海戰』
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『心の武装』

▼上映作品をより深く理解するために
 8月9日(日)15:00の回「漫画映画選集」上映後には佐野明子氏(同志社大学文化情報学部准教授)、8月11日(火)15:00の回「「事変」の欺瞞(1)」上映後には井上寿一氏(アジア歴史資料センター長、学習院大学教授)、8月15日(土)12:00「メディアの役割」上映後には佐藤卓己氏(上智大学文学部新聞学科教授)による講演を行います。また、国立公文書館アジア歴史資料センター(アジ歴)の協力を得て、アジ歴が公開する歴史資料を上映作品と紐づけております。当時の時代背景、世相、作品の受容など、より深く作品とその時代を知るための手がかりとしてご活用いただけます。
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『上海戦記』
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『電波に聽く』
[画像13: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47048/1221/47048-1221-a7a5b6f3f7372acda9bea079beeeaaf3-700x491.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
『桃太郎の海鷲』


上映作品(28プログラム、一部抜粋)

- 「日本」への眼差し.......................... 『日本瞥見』(1936)、『土に生きる』(1941)ほか- 「領土」への眼差し―南と北.............. 『海の民 沖縄島物語』(1942)ほか- 「領土」への眼差し―朝鮮と台湾......... 『白茂線』(1941)ほか- 「事変」の欺瞞(1)........................ 『曦光』(1938)、『上海戦記』(1939)ほか- 「事変」の欺瞞(2)........................ 『支那事変後方記録 上海』(1938)ほか- 満洲の虚実(1).............................. 『國防全線八千粁』(1936)ほか- 満洲の虚実(2).............................. 『王道燦たり』(1942)ほか- 満洲の虚実(3).............................. 『草原バルガ』(1936)、『娘々廟會』(1940)ほか    - 南方(1)...................................... 『海の生命線 我が南洋群島[トーキー版]』(1932)ほか- 南方(2)...................................... 『赤道越えて』(1935)ほか- マレー........................................... 『マレー戰記 進擊の記録』(1942)ほか- ビルマ........................................... 『陸軍航空戰記 ビルマ篇』(1943)ほか- 皇国史観........................................ 『皇道日本』(1939)ほか- 非常時........................................... 『大号令』(1934)、『おいらの非常時』(1936)ほか- 防空思想........................................ 『護れ大空』(1933)、『爆風と彈片』(1944)ほか- 防諜思想........................................ 『武器なき敵』(1940)、『心の武装』(1944)ほか- 保健衛生思想.................................. 『花柳病』(1932)、『榮養國策』(1938)ほか- 女性たちの姿.................................. 『わたし達はこんなに働いてゐる』(1945)ほか- 子どもたちの姿............................... 『空の少年兵』(1941)ほか- 戦争と動物..................................... 『無言の戰士』(1938)、『軍犬物語』(1939)ほか- 訓練する身体.................................. 『勝利の基礎 ─海軍兵學校の記録─』(1942)ほか- メディアの役割............................... 『電波に聽く』(1935)、『報道戦士』(1940)ほか- 労働と生産..................................... 『勝利への生産』(1942)ほか- 科学とイデオロギー......................... 『姿なき姿』(1935)ほか- 芸能の歓び..................................... 『鏡獅子』(1936)、『芸能戦線版』(1944)ほか- 時局下に響く歌............................... 『黄浦江 戰友の歌』(1939)ほか- 漫画映画選集.................................. 『桃太郎の海鷲』(1942)ほか- 戦後への道のり............................... 『日本の悲劇』(1946)ほか

開催概要

企画名:返還映画コレクション(4)――文化・ニュース・漫画映画篇
(英題:Repatriated Film Collection [Part 4]: Cultural Films, Newsreels, and Animations)
会期:2026年8月4日(火)-9月6日(日) ※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ 小ホール[地下1階]
主催:国立映画アーカイブ、映像文化製作者連盟
協力:国立公文書館アジア歴史資料センター
HP:https://www.nfaj.go.jp/film-program/repatriated_film4_202607
問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
チケット:詳細はチラシまたはHPをご確認ください。

プレスリリース提供:PR TIMES

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記事提供:PRTimes

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