生成AIは同じサイトを何度も引用する?Optyino.aiがAI回答35,769件を分析、61.4%が再引用
株式会社Wallabee

約28.3万件の引用回答分析による、生成AIの再引用構造と引用集中の実態
Optyino.ai(オプティーノエーアイ)は、AI検索時代のブランド露出を可視化・最適化するGEO/AIO/LLMOプラットフォームであり、そこに蓄積されたAI回答ログをもとに、生成AIが同一のプロンプト・AIモデルの組み合わせにおいて同じサイトをどれくらいの頻度で繰り返し引用しているかを分析しました。
本調査では、「保険相談をするとき、おすすめってどこ?」「薬事対応してくれる倉庫サービスを教えて」「ストックオプション管理サービスでおすすめを教えて」など、住宅・不動産、BtoB/SaaS・IT、物流・倉庫、教育・学習、金融・保険、家電・生活用品、ファッション・小売、エネルギーなど幅広い業種のおすすめ・比較検討系プロンプト40件を対象に、2025年8月11日から2026年7月14日までに取得されたAI回答35,769件を分析しました。
調査サマリー
同一のプロンプトと同一のAIモデルの組み合わせで、あるサイトが1回以上引用された回答の件数を「再引用回数」、そのプロンプト×AIモデル×サイトという単位を「組合せ」と呼ぶと、今回確認された組合せは25,563件でした。
このうち61.4%にあたる15,693件が2回以上再引用された一方、単発(1回のみ)の組合せも9,870件(38.6%)存在し、生成AIの引用元は完全に固定されているわけではないことが分かりました。
1組合せあたりの平均再引用回数は11.06回、中央値は2回と差が大きく、100回以上再引用された組合せは全体の1.5%(377件)にすぎないものの、同じサイトが引用された回答の件数(以下、引用回答)全体282,689件の17.1%を占める偏った分布が確認されました。
AIモデル別では、2回以上再引用された割合(以下、再引用組合せ率)が最も高いCopilotで79.6%、最も低いChatGPTで53.8%と25.8%の差があり、1回答あたりの引用サイト数もGoogle AIモードの11.71件からClaudeの4.20件まで約2.8倍の開きがありました。
プロンプト別の最多引用率は38.1%~74.6%まで幅があり、上位10サイト(全体の0.09%)だけで引用回答全体の9.1%を占めるなど、生成AIの引用は分散と集中が併存していることも分かりました。
調査の背景
生成AIの回答でブランドや商品がどのくらい引用されるかは、GEO(Generative Engine Optimization)やLLMO(大規模言語モデル最適化)の観点で重要な指標として注目されています。
ただし「引用された」という結果だけを見ていると、それが一度きりの偶然の露出なのか、それとも繰り返し選ばれる安定した露出なのかを区別できません。
同じプロンプトに対して同じAIモデルが毎回別のサイトを引用するのであれば、企業は継続的な情報発信よりも幅広い露出機会の獲得を優先すべきかもしれません。
逆に同じサイトが繰り返し引用される傾向が強いのであれば、一度選ばれる情報源になることの価値はより大きくなります。
Optyino.aiでは、同一のプロンプト・同一のAIモデルという条件を固定した上で長期間にわたりAI回答を収集し、引用されたサイトが再び引用されるかどうかを継続的に観測しました。
本調査は、この蓄積データをもとに、生成AIの引用がどの程度「固定的」でどの程度「流動的」なのかを定量的に明らかにすることを目的としています。
主な調査結果
平均引用回数11.06回に対し中央値はわずか2回――再引用は一部の組合せに極端に偏る
[画像1:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/124655/41/124655-41-ee825822e036d13f2fe66be28d01c42b-1536x1024.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
再引用回数帯別に見ると、100回以上再引用された組合せは全体のわずか1.5%(377件)にもかかわらず、引用回答全体282,689件の17.1%を占めています。
[表1:
https://prtimes.jp/data/corp/124655/table/41_1_9c212e5def2b95efaba17c07363e3c1d.jpg?v=202607211615 ]
組合せ数で見ると単発(1回)が38.6%と最も多く、一見すると生成AIの引用は分散しているように見えます。
しかし引用回答シェアで見ると、単発の組合せが引用回答全体に占める割合はわずか3.5%にとどまり、50回以上再引用された組合せ(50~99回と100回以上を合わせて1,584件・全体の6.2%)が引用回答全体の47.2%を占めています。
つまり組合せの数としては単発が多数派でも、実際にAIが生成した回答の量で見ると、ごく一部の継続的に選ばれる組合せが引用のボリュームを牽引していることになります。
平均引用回数11.06回に対し中央値が2回にとどまるのも、この偏りを反映した結果と考えられます。
AIモデル間で最大25.8%の差――Copilotの再引用組合せ率79.6%、ChatGPTは53.8%
[画像2:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/124655/41/124655-41-6c3f3366d4bb335b244fdd3ba5266b1e-1536x1024.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Prompt×サイトの組み合わせのうち2回以上再引用された割合(再引用組合せ率)は、最も高いCopilotで79.6%、最も低いChatGPTで53.8%と25.8%の差がありました。
[表2:
https://prtimes.jp/data/corp/124655/table/41_2_5f7682c3cd25accde02cf1fbc29c3922.jpg?v=202607211615 ]
中位のGemini(67.0%)・Perplexity(65.7%)・Google AIモード(56.5%)の結果はこちら:
https://optyino.ai/press/same-site-repeat-citation
再引用回数の多い上位20組合せの内訳を見ると、ClaudeとGeminiの2モデルだけで9割(Claude 11件・Gemini 7件/20件)を占めており、長期間にわたり同じサイトを引用し続ける現象は一部のモデルに偏って発生していることがうかがえます。
再引用回数5回以上かつ再引用率50%以上の組合せを「高頻度」と定義して組合せ総数に占める割合を見ると、Copilotは1,209件中377件(31.2%)と突出して高く、同じプロンプトに対して一度選ばれたサイトを継続して引用し続ける傾向が強いと考えられます。
生成AIプラットフォームは検索連携や情報源の重み付けが異なるため、引用の安定性もモデルごとに施策の優先順位を分けて計測・評価することが望ましいと考えられます。
1回答あたりの引用サイト数もモデル間で約2.8倍の差
[画像3:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/124655/41/124655-41-ff7e92ad7e36c7f2128cd56dc3fc54ba-1536x1024.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
1回の回答あたりに引用するサイト数は、最も多いGoogle AIモードで11.71件、最も少ないClaudeで4.20件と、約2.8倍の差がありました。
平均引用サイト数を見ると、Google AIモード(11.71件)、Gemini(11.05件)、Copilot(10.73件)、Google AI Overview(9.17件)は1回答内に多数の情報源を並べる傾向があります。
一方でPerplexity(7.03件)、Grok(5.42件)、ChatGPT(4.68件)、Claude(4.20件)は少数の情報源に絞り込んで回答する傾向がうかがえます。
1回答あたりの引用サイト数が多いモデルほど、1つのプロンプトで複数のサイトが露出する余地が大きく、逆に引用サイト数が少ないモデルほど、限られた枠を巡る競争が激しくなると考えられます。
前項の再引用組合せ率と合わせて見ると、Claudeは引用サイト数を絞り込む一方で、一度選んだサイトを高い割合(77.9%)で再び引用する傾向があり、少数精鋭型の引用スタイルを取っている可能性があります。
上位10サイトが引用回答全体の9.1%を占める寡占構造
[画像4:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/124655/41/124655-41-6fd442db351e3abf7805e9a609be4c9d-1536x1024.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
上位10サイト(全体の0.09%)だけで引用回答全体282,689件の9.1%(25,755件)を占めています。
[表3:
https://prtimes.jp/data/corp/124655/table/41_3_5f9dd7301350b7c64ded3075786502d9.jpg?v=202607211615 ]
6位以降(10位まで)の結果はこちらを参照:
https://optyino.ai/press/same-site-repeat-citation
個別のサイト名は本記事では非公開としていますが、順位と引用回答数だけを見ても、上位に位置するサイトと中位・下位層のサイトとでは引用回答数に大きな差があることが分かります。
1位のサイトは5,000件を超える引用回答数を記録している一方、10位でも1,374件と、順位が下がるにつれて引用回答数が緩やかに減少しています。
生成AIの引用は完全に分散しているわけではなく、ごく一部のサイトに引用が集中する側面と、10,814のユニークサイトに引用が広がる側面が同時に存在していることが、この結果から読み取れます。
引用が集中しやすい情報源になれるかどうかは、前述の「一度選ばれた組合せが繰り返し引用されやすい」という傾向とも関連しており、早期に上位グループに入り込むことの重要性を示唆しています。
調査から分かる考察
本調査全体を通じて明らかになったのは、生成AIの引用が完全に流動的でも完全に固定的でもなく、両方の性質を併せ持つという点です。
組合せ数では単発の引用が38.6%を占める一方、引用回答の量で見ると100回以上再引用される一部の組合せが全体の17.1%を占めており、いったんAIに選ばれた情報源はその後も継続的に選ばれやすい「引用の粘着性」があることがうかがえます。
到達可能性・関連性・根拠性・信頼性・鮮度・回答内での使いやすさを安定して満たし続けることが、単発の引用を再引用につなげる鍵になると考えられます。
AIモデル別の差も無視できず、CopilotやClaudeのように再引用組合せ率が高く引用サイト数が少ないモデルでは一度入り込めば継続的に選ばれやすい一方、ChatGPTやGoogle AIモードのように引用サイト数が多く再引用組合せ率が低いモデルでは、継続的なコンテンツ更新や複数の切り口での情報発信がより重要になります。
プロンプト別の最多引用率も38.1%~74.6%と幅があり、収束度が高いカテゴリでは上位情報源の地位維持を、低いカテゴリでは新規参入による露出獲得を狙う戦略が有効と考えられます。
サイト全体の引用集中度(上位10サイトで9.1%)も踏まえると、生成AI経由の露出を狙う企業は、単発の引用獲得だけでなく、継続的に引用され続けるための情報の鮮度管理や構造化に投資する価値があると言えます。
調査概要
- 調査主体: Optyino.ai(株式会社Wallabee)- 使用データ: Optyino.ai上のAI回答ログ- 調査期間: 2025年8月11日~2026年7月14日- 分析対象: 40件のプロンプト×8種類のAIモデルの回答ログ- 分析対象回答数: 35,769件- 回答×サイト引用件数(引用回答): 282,689件- ユニークサイト数: 10,814件- Prompt×AIモデル×サイトの組合せ数: 25,563件- 主な対象領域: 住宅・不動産、BtoB/SaaS・IT、物流・倉庫、教育・学習、金融・保険、家電・生活用品、ファッション・小売、エネルギーなど
注記
※本記事における「サイト」は、引用URLのホスト名を小文字化し先頭のwww.を除いた単位で集計しており、異なるサブドメインは別のサイトとして扱っています。
※「再引用回数」は、同一のプロンプトと同一のAIモデルの組み合わせにおいて、そのサイトが1回以上引用された回答の件数を指します。1回の回答内で同じサイトのURLが複数回引用された場合も1回として数えています。
※「再引用率」は、再引用回数を同一プロンプト×AIモデルの完了回答数で割った値です。「高頻度」は、再引用回数5回以上かつ再引用率50%以上の組み合わせを指します。
※本文中の「ChatGPT」「Claude」「Gemini」「Grok」「Perplexity」「Copilot」「Google AIモード」「Google AI Overview」は、分析上ではそれぞれ「gpt-5.2-2025-12-11」「claude-sonnet-4-5-20250929」「gemini-2.5-flash」「grok-4-0709」「sonar-pro」「bing-copilot」「google-ai-mode」「google-ai-overview」というモデル・プロダクトのデータに対応します。
※本記事の内容は情報収集・分析を実施した時点のものであり、公開時点では状況が変化している、または情報が古くなっている可能性があります。
※本調査は生成AIのAPI等を通じて取得した回答データを分析したものであり、実際のユーザー体験・検索結果とは異なる場合があります。
※数値は調査時点のものであり、AIモデルのアップデート等により変動する可能性があります。
Optyino.aiとは
[画像5:
https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/124655/41/124655-41-61c79e840b4ceb89025a1c76eeaf5165-1536x1024.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツール。
ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。
表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。
サービスURL:
https://optyino.ai/
本調査データの引用について
本調査データを引用する際は、「株式会社Wallabee/Optyino.ai」および元記事URLの記載をお願いいたします。
元記事URL:
https://optyino.ai/press/same-site-repeat-citation
会社概要
会社名: 株式会社Wallabee
所在地: 東京都渋谷区桜丘町18番4号 二宮ビル1F-92
事業内容: GEO・LLMO領域の研究・プロダクト開発、AI検索対策支援、Webマーケティング支援
サービス:
https://optyino.ai/
URL:
https://wallabee.co.jp/プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes