【インドの社会課題を日本の学びへ】ーーNPO法人結び手代表・福岡洸太郎が国内6都府県17会場で講演
NPO法人結び手

【高校探究学習・大学講義】インドの現実と現場で行動する理由を延べ900名以上に伝え、若者が自らの可能性を考える機会に
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熊本大学にて講演を行う、NPO法人結び手代表・福岡洸太郎
インドを拠点に活動するNPO法人結び手(代表:福岡洸太郎)は、2026年6月8日から29日までの一時帰国期間中、熊本、沖縄、大阪、兵庫、東京、千葉の6都府県・計17会場で講演を行いました。
高校・大学の授業や一般向け講演などを通じ、延べ900名以上に、インドの貧困、カースト・女性差別、教育、就労をめぐる課題と、結び手が現地で行っている活動を伝えました。
講演の目的は、参加者にすぐに国際協力への参加や社会課題の解決を求めることだけではありません。
- 将来、どこかの誰かの課題に向き合う人が生まれるための種として、現地で起きている問題や、それに対して行動する大人の存在を知ってもらうこと。- 一人の人間が、迷いや葛藤を経ながら活動を始めた経験と想いを伝え、日本の若者が自分の可能性を閉ざさず、前向きに生きるきっかけを届けること。
これらのことを目指しています。
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■高校・大学の授業から一般向けイベントまで、17会場で講演
今回の一時帰国では、中学校・高校、大学、一般向けイベントを含む計17会場で講演しました。
高校では探究学習の授業における講演や、生徒が考えた社会課題への施策に対するフィードバックを実施しました。
大学では、人文学、国際社会科学、経済学、地球社会共生学、アントレプレナー教育など、それぞれの授業や専門分野に合わせて講演内容を構成しました。
主な実施形式は以下の通りです。
- 高校の探究学習における講演- 生徒による社会課題の発表や施策案へのフィードバック- 大学の講義やアクティブラーニングにおけるゲスト講演- インドや国際協力、社会課題を扱うゼミ・授業での講演- 一般参加者を対象とした講演や交流- 講演後の質疑応答や対話
講演では、インドで起きている問題を一方的に説明するだけではなく、参加者が物事をどのように捉え、課題と向き合うかを考えられるよう、実際の経験や具体的な事例を交えて伝えました。
■「どこの誰の、どのような課題なのか」から考える探究学習
高校の探究学習では、生徒が設定した社会課題と施策案の発表に対し、福岡が現場での活動経験を踏まえてフィードバックを行いました。
「経済的孤立」のような大きな言葉だけで捉えるのではなく、「どの地域の、誰が、具体的に何に困っているのか」を明確にすることや、当事者、現地団体、既に課題に取り組む人から情報を得る重要性を伝え、次のような視点を共有しました。
- どの地域に暮らす、誰の課題なのか- 具体的にどのような状況で困っているのか- 当事者や現地で活動する団体から、直接話を聞けないか- 既に同じ課題に取り組んでいる人や団体はいないか- 過去にどのような施策が行われ、何が成功し、何が失敗したのか- 本当に解決すべき課題は、最初に設定したものと同じなのか
社会課題を扱う際には、大きな問題を掲げるだけでなく、具体的な情報を取りに行き、当事者や既に活動している人の経験から学び、課題そのものを何度も見直す必要があります。
この視点は、結び手がインドの現場で活動する中でも重視しているものです。
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郁文館高等学校にて、フィードバックを行うNPO法人結び手代表・福岡洸太郎
■制度やデータが存在しても、実態が伴っているとは限らない
講演では、福岡がインドで実際に目にした教育現場の事例などを通じて、制度やデータだけで判断するのではなく、現場に足を運び、そこで何が起きているのかという「実態」を確かめることの重要性を伝えました。
インドの一部地域では、学校の建物があり、教員も配置されている一方で、実際には教員が学校に来ていない、または十分な授業が行われていない場合があります。
福岡が訪問したインドのある公立学校では、外部から人が来たことに気付くと、それまでスマートフォンを触りながらチャイを飲んでいた教員たちが集まり、急遽授業を行っているように見せようとする場面がありました。子どもたちの普段の学習状況を確認するためにノートを見ようとすると、子どもたちが一斉にノートを隠し、教科書を見せてきたこともありました。
行政上、「学校が存在する」「教員が配置されている」と記録されていても、それだけでは、子どもたちが日常的に教育を受けられているかは分かりません。
また、カーストや居住地域などを理由に、調査員や行政関係者が訪れず、公的な統計に状況が表れにくい人々もいます。
講演では、こうした現場での経験を通じて、次のような問いを参加者に投げかけました。
- その情報は、誰が、どのように集めたものなのか- 調査の対象に含まれていない人はいないか- 制度があることと、制度が機能していることを同じだと考えていないか- 数字や資料だけでは見えない現実がないか- 本当に必要な情報を得るために、誰に話を聞くべきか
既存の情報をそのまま正解として受け取るのではなく、情報がどのように作られ、そこから誰が抜け落ちているのかを考えることが、正しく課題を設定するための出発点になります。
■迷いや葛藤を抱えながらも、自分の意志で生き方を選び、行動を始められる
講演では、インドの社会課題や結び手の活動に加え、福岡が現在の活動を始めるまでの経験も伝えました。
福岡は高校生の頃、日本の若者が希望を失い、自ら命を絶つ状況に問題意識を持ち、教育を変えるために文部科学省で働くことを志して東京大学へ進学しました。しかし、大学生活や就職活動を通じて、自分が誰にどのような影響を与えたいのか分からなくなりました。答えを持たないまま誰かに影響を与えることへの恐怖と、生き方を見失った絶望感から逃れるように、世界を巡りました。
転機となったのは、グアテマラの村で出会った少女です。少女は「日本に行きたい」「医者になりたい」と夢を語った後、「でも、私はここに生まれたから、もう諦めるしかない」と続けました。
努力する意思があっても、教育や仕事の機会がなく、努力するための土台そのものがない。その現実を前に、福岡は「外部環境が原因で努力できない人に機会を提供するために生きる」と決め、その後インドでの活動を始めました。
福岡がこの経験を伝えるのは、将来、どこかの誰かの課題に向き合う人が生まれるよう種を蒔くとともに、日本の若者が自分の可能性を簡単に諦めず、少しでも明るく前向きに生きるきっかけを届けるためです。
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■参加者から寄せられた声
講演後には、インドの社会課題に対する認識だけでなく、情報の見方や、自分自身の進路・生き方に対する考えが変化したという声が寄せられました。
「データにすら表れない人々がいることに衝撃を受けた」
最も印象に残ったのは、カーストの最下層には調査員すら訪れず、政府の統計データに表れない人々がいるという現実です。
データは客観的で正しいものだと捉えがちですが、実際には「データにすら表れない人々や課題」が存在することに衝撃を受けました。表層的な数字や既存の仕組みを鵜呑みにせず、自ら現場に足を運び、真の課題を見つけて行動することの重要性を学びました。
「技術を使えない人への配慮が必要だと学んだ」
近年は、インドの経済発展や成長に関する情報を目にすることが多く、自分もそれほど貧しい国という印象を持っていませんでした。しかし、講演を聞き、成長の一方で大きな格差が残っていることを知りました。特に、AIやITの発展は全ての人にとって良いことではなく、文字を読めず端末も使えない人には新たな壁になります。今後先端分野に関わる際は、技術を使えない人への配慮が必要だと学びました。
「まずは、自分がどう生きたいかを決めたい」
本人の努力や意思とは関係のない外的要因によって、夢を諦めざるを得ない人々がいるという現実が強く印象に残りました。自分はその問題を、どこか他人事として捉えていたのではないかとも感じました。
一方で、自分は本気になれば頑張れる環境にいるからこそ、まずは周囲に流されず、自分がどう生きたいかを決め、主体的に行動できる人間にならなければならないと思いました。
「人生の岐路に立ったときに、福岡さんの生き方を思い出したい」
就職活動を通して自分の将来について深く悩む今、この講義を聞けたことは非常に価値のある時間でした。福岡さんは、傍から見れば誰かのために生きているように見えますが、同時に自分のために生きているようにも感じました。
今後、人生の岐路に立ったときに、福岡さんの生き方を思い出したいと思います。
■学校、大学、企業、自治体などからの講演依頼を受付中
NPO法人結び手では、学校、大学、企業、自治体、市民団体などからの講演依頼を受け付けています。
オンライン講演は通年で対応しています。対面での講演は、福岡の日本滞在期間に合わせて実施いたします。
【主な講演テーマ】
- インドの貧困、カースト、女性差別、教育、就労をめぐる現状- 結び手がインドで行っている活動- 「外国人だからこそできる国際協力」を考える- 社会課題を「放置しない」という選択- 外部環境が原因で努力できない人に、機会を届けるために- データや統計に表れない人々の存在と、現場を見ることの重要性- 自分や他者の課題に目を向け、今できることから行動する- 国際協力の現場から考える、進路・仕事・生き方
授業や研修の目的、参加者の年齢、専門分野などに応じて、内容を調整いたします。
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■講演実施会場
熊本県
【6月8日】学校法人菊池女子学園 菊池女子高等学校
【6月8日】熊本県立菊池高等学校
【6月9日】熊本県立濟々黌高等学校
【6月10日】熊本大学
【6月11日】熊本市立必由館高等学校
【6月11日】九州ルーテル学院大学
大阪府
【6月16日】近畿大学
兵庫県
【6月19日】神戸市立葺合高等学校
【6月19日】神戸大学
沖縄県
【6月20日】「インド最貧困地域の“現実”を沖縄で考える講演会」
会場:沖縄県立図書館 3階ホール(沖縄県那覇市泉崎1丁目20番1号)
主催:鳥光 宏 様(有限会社BLK沖縄 代表取締役)
企画・運営サポート:ゆいといろピースコミュニティ 様
東京都
【6月22日】郁文館高等学校
【6月24日】学習院大学
【6月24日】三田国際科学学園中学校・高等学校
【6月25日】聖徳学園高等学校
【6月26日】武蔵大学
【6月29日】青山学院大学
千葉県
【6月27日】「放置しないという選択―インドの貧困地域で見た現実と、私たちにできること―」
会場:Americanbar Kiss dB(千葉県松戸市本町17-26 梓ビル2階)
主催:有限会社BLK沖縄・鳥光 宏 様
協力:特定非営利活動法人まつどNPO協議会 様
■講演に関する代表Facebook投稿
菊池女子高等学校校長との対話について
高校生や先生が自らの可能性を諦めてしまう環境について
熊本大学での講演と参加者の声について
■NPO法人結び手について
NPO法人結び手は、「外部環境が原因で努力できない人に機会を提供する」ことを目指し、インドを拠点に活動する団体です。
教育を受ける機会が限られている子どもへの基礎教育、女性の自立に向けた職業訓練、医療へのアクセス改善など、地域の状況に応じた活動を行っています。
団体名:NPO法人 結び手(Musubi-Te Foundation)
代表理事:福岡洸太郎
公式サイト:
https://www.musubite.org/
■本件に関するお問い合わせ先
NPO法人 結び手(Musubi-Te Foundation)
広報/取材窓口:info@musubite.org
プレスリリース提供:PR TIMES




記事提供:PRTimes