【受賞】一般財団法人エンジニアリング協会 「エンジニアリング功労者賞・奨励特別賞」
日鉄エンジニアリング株式会社

日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、東京都品川区、以下「NSE」)および日鉄パイプライン&エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:鈴木隆、以下「NSPE」)は、一般財団法人エンジニアリング協会より2026年度「エンジニアリング功労者賞」ならびに「エンジニアリング奨励特別賞」を受賞いたしましたのでお知らせいたします。
「エンジニアリング功労者賞」はエンジニアリング産業に関与し、その活動を通じエンジニアリング産業の発展に著しく貢献したグループまたは個人が表彰されるもので、「エンジニアリング奨励特別賞」は商業的実用化が期待される先駆的技術の開発に顕著な功績のあった案件が表彰されます。
NSEおよびNSPEは、今後もエンジニアリング産業ならびに持続可能な社会の発展に貢献してまいります。
受賞者:可搬式CO2分離回収試験設備 “m-ESCAPTM” 開発チーム[NSE・(株)中園工業所]
概 要:
産業部門を中心にCO2回収ニーズが高まる中、脱炭素化への寄与が期待される化学吸収法の普及拡大に向けて、排出ガス源の適用拡大、CO2利用技術への適合性確認、新規吸収液に適したプロセス設計などが課題となっています。
これらの課題に対応するため、商業機と同様のプロセス仕様と高い機動性を両立した可搬式CO2分離回収試験設備「m-ESCAP(TM)」を開発しました。本設備は、排出源に持ち込んでオンサイト試験を行うことができ、実績のない原料ガスや新規吸収液に対する適合性・性能確認を可能とします。
本設備は、国内製鉄所における実ガスを用いた吸収液の性能評価試験や、東京二十三区清掃一部事務組合の協力のもと実施された板橋清掃工場での清掃工場排ガスからのCO2分離回収実証試験に活用されました。これにより、多様な排出源におけるCO2回収・利用の実証機会を広げ、脱炭素技術の社会実装に向けた知見の蓄積に貢献しました。
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【m-ESCAPの概要】
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【表彰式の様子】
受賞者:北九州響灘洋上ウインドファーム実現チーム[NSE・五洋建設(株)・ひびきウインドエナジー(株)]
概 要:
北九州響灘洋上ウインドファームは、出力9.6MWの大型風車25基による最大出力220MWの完成時点で国内最大級の着床式洋上風力発電所です。本プロジェクトでは、風車の設置場所の水深が8~30mと差が大きく、軟らかい砂質土・粘性土から硬い岩盤までが混在する不均質な海域において、風車基礎の設計・製作・施工を実現しました。
風車基礎には、様々な水深や地質に対応可能なジャケット式基礎を採用し、世界で初めて3種の杭施工法と、4本杭・8本杭の2タイプのジャケット式基礎を組み合わせることで、岩盤を含む不均質地盤における最適な基礎構造を選定する設計手法を確立しました。また、岩盤における杭支持力評価や、日本特有の地震条件を踏まえた高精度な耐震解析手法を確立するとともに、25基の基礎構造を8種に集約することで設計・製作面の生産性向上も図りました。
本件で確立した技術は、今後本格化する国内の洋上風力発電開発、特に岩盤を含む不均質地盤・大水深海域における基盤技術として活用が期待されます。
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【若松工場からのジャケット出荷の様子】
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【表彰式の様子】
受賞者:大型液化CO2タンク開発チーム[NSE・NSPE]
概 要:
CCSの社会実装では、回収したCO2を液化し、船舶等で貯留地点へ大量輸送するサプライチェーンが想定されます。出荷・受入基地では、液化CO2を一時的に大量貯蔵する必要があり、実用性の観点からタンクの大型化が重要な課題となります。
本取り組みでは、低温・低圧運用を前提とした約12,000t級の大型液化CO2球形タンクを対象に、耐圧部材の材料選定と、溶接後熱処理なしの厚肉溶接継手の成立性を検証しました。適切な溶接材料・溶接条件を設定し、引張・曲げ・衝撃試験に加えて破壊靭性試験を実施した結果、-50℃環境下で必要性能を満たすことを確認し、これらのデータに基づき公的機関の認証を取得しました。さらに、現地施工の工期・品質リスク低減に向け、球形タンク向け自動溶接の適用を進め、施工速度と品質を熟練溶接工と同等レベルで確保できることを確認しました。
これらにより、用地制約下での基数削減に資する大型貯蔵の実現可能性を高めるとともに、低温用高張力炭素鋼の適用によるコスト低減や、現地施工の確実性向上に道筋を付けました。
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【CO2サプライチェーン概要図】
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【表彰式の様子】
プレスリリース提供:PR TIMES





記事提供:PRTimes